第四章
第四章
水穂さんは、翌日の朝にふっと目を覚ました。ここはどこだろうかと、周りを見渡すと、製鉄所の中にある、和室ではなくて、ここは白い漆喰で塗られた壁に囲まれた、病院の一室で、自分は、病院のベッドに寝かされていたのである。右手には、点滴が刺されていた。
「えーとここは、そうか、フランスのパリに来ているのか。あの時、確か、自動販売機があまりに遠くて、、、。」
確かに、パリ市内には、日本ほど、自動販売機が設置されていない。景観を保護するためか、それとも、日本のほうが、自動販売機が多いだけなのだろうか、よくわからないけれど。
そうだった、自分は、自動販売機まで歩いていけなくなって、途中で倒れたんだった。ああ、そうかそういう事だったんだ。と、事の顛末を思い出していると、目の前の病室のドアががちゃんと開く。日本の病院だったら、多分、つんけんとした美人の看護師が入ってくるんだろうな、と、思ったが、入ってきたのは、にこやかな顔をした、黒人の中年のおばさんだった。
「おはよう、ございます。」
発音こそ不明瞭であったが、ちゃんとそういったので、水穂さんは驚いてしまう。
「あ、、、。」
思わず、そう呟いた。看護師は、あれ、違ったかな?という意味の言葉を口にして、白衣のポケットに手を突っ込み、真新しい本を、取り出した。タイトルを、読んでみると、「すぐわかる日本語」と書いてあるからさらに驚く。
「えーと、もう一回。おはようございます。」
と、彼女はもう一回言った。水穂さんも、
「おはようございます。」
と言った。それを言うと、看護師は、うまく通じてうれしかったのか、嬉しそうに笑った。水穂さんも笑い返した。
「水穂さん、今日から、あなた、の、担当看護師になりました。メイ・リールと、申します。」
看護師は、にこやかに笑って、一寸、たどたどしいが、そういって自己紹介した。水穂さんが、さらに驚いて何も言わないでいると、メイはまた本を取り出して、中身を確認して、もう一度、
「初めまして。今日からあなたの担当看護師になりました。メイ・リールです。」
と言った。水穂さんも、にこやかに笑って、
「磯野水穂です。」
と、笑い返した。メイは、
「さしあたり、これを持ってきました。」
と、一本のペットボトルを差し出した。日本のそれとはちょっと書き方は違うけれど、ラベルにはちゃんとポカリスエットと書いてある。
「日本でも、発売されている、飲み物なんですってね。ガブリエル先生に許可をもらって、買ってきたんです。」
発音は不明瞭であるけれど、メイは、しっかり日本語をしゃべっていた。時々、例の本を出して確認したりすることもあるが、文法的な間違いは、比較的少ないのである。
水穂さんは、ありがとうございます、と言って、ベッドに起き上がろうとしたが、メイは、まだだめですよ、安静にしていなきゃ、とそれを制した。そして自分は、ペットボトルの中身を吸い飲みの中に移し、水穂さんの口元へもっていって、中身を飲ませてやった。
「どうですか。日本で売っているポカリスエットとは、また違うでしょうか?」
と、メイが聞くと、
「ええ、変わりありません。何処に行っても、ポカリスエットは、味が変わらないですね。」
と、水穂さんは答える。
「よかった。信用してもらって、本当にうれしいです。それでは、体温を測りましょうね。あとで、ガブリエル先生から、説明がありますから、それまでゆっくりお休みくださいね。」
メイは、そういって体温計を取り出した。水穂さんはそれを受け取って、自信の口の中に、体温計を入れた。測り終えて体温計を渡すと、熱はだいぶ下がっているようで、メイは、さらににこやかな顔をした。
一方そのころ。
「杉ちゃん、ラターさんに謝りに行くなんて、そんな事しなくていいのに。ちょっと、気にしすぎなんじゃないかしら?」
トラーは、走るタクシーの中、杉ちゃんにそういうことを言った。
「いやあ、あんな風に爆買いをしたら、一寸申し訳ないと思ってさ。」
杉ちゃんは、がりがりと頭をかじる。
「でも、あのくらい買う人は、一杯いるわよ。ラターさんだって、外国の客が、大量に買っていくことには慣れているわ。」
トラーがそういうと、杉ちゃんは、
「いやあ、日本では、爆買いと言うことはよくあるけどさ、こっちは、違うんじゃないかなと思ったんだよ。なんか文句言うやつもいるんじゃないか?」
と、言った。
「文句何て言わないわ。みんな慣れているから。」
と、トラーは、そういうが、
「いやあ、やっぱり謝りに行くよ。そのほうが、僕の気が済まないからさあ。」
と杉ちゃんは言った。運転手さんが、お客さん着きましたよ、と、タクシーを、ラター商店の前に止める。杉ちゃんたちは、タクシーを下ろしてもらうと、ラターさんのいる、店の中に入っていった。
「どうも、こんにちは。此間はごめんなさいね、あんなに大量に買い占めてしまって申し訳なかった。」
店に入ると、杉ちゃんは、そういう事をいきなり言った。そういう風に、唐突に本題を離してしまうことが、変な奴と言われてしまうのだろう。
「杉ちゃん、そういう風じゃなくて、ちゃんと前後の事から、しっかりしゃべってよ。ちゃんと言わないと、何もわからないわよ。」
日本では、そういうことをいう人は少ないが、トラーはそういうことを言った。確かにラターさんもそういわれてなんの事だかわからないという顔をしている。
「ああ、すまんすまん。話というのはこうだ。あの日、二貫も大量に買い占めてしまって、初めてここへ来たのに、不謹慎だったなと思って、謝りに来たんだよ。本当にごめんね。申し訳なかったです。」
と、杉ちゃんは、ペコンと頭を下げて謝った。言葉は違うが、ラターさんも、謝っているという事は分かる。トラーの通訳を聞いて、内容は何とか理解できたが、それにしてもラターさんは、理解できなかった。
「日本人は、謝るのが得意な民族だと聞いているが、こういう事でも謝罪をするんだねエ。」
とりあえず、そういう意味の事を言っておく。
「謝るのが得意っていうか、申し訳ないから謝りに来たんだよ。だって、ほかにも、そば粉を欲しがる奴がいたかも知れないじゃないか。それを、僕が、全部買い占めちゃったから、なんだか、そのやつらに、申し訳ないと思ってしまってな。日本では、発疹熱のせいでさ、変な噂が立っちまって、トイレットペーパーとか、お米とか、そういうモノを、大量に買い占めていく奴らが多くてな。いくら政府が、それはやめようねと言っても聞かないんだ。僕らも、それはしないようにしようと、心がけているんだけど、日本人の周りの真似をしたがる悪い癖はどうしても治らないようで、、、。ここで買い占めしちゃうのは、申し訳ないというか、何か恥ずかしい気がしちゃって。」
杉ちゃんは、頭をかじりながら、そういう風に言った。トラーが、それをできる限りわかりやすいように通訳する。それを、聞いて、ラターさんは、少しわからないような顔をしていたが、杉ちゃんの真剣な顔を見て、また何か言った。
「なんだ、今のは何て言ったんだ?」
と、杉ちゃんが言うと、
「そうね、日本人は、変わったところに目をつける民族なんだねと言っているのよ。ここでは、大量に買って、謝りに来る人なんて、そうはいないよ、と。」
と、トラーは通訳した。
「まあ、日本人は、そういう事だ。細かいところが気になるのが、日本人だからな。そういう訳で、お詫びに、そば切りを持ってきたので、これをゆでて食べてください。二分か、三分くらいゆでてしまえば食べられます。」
杉ちゃんがそういうと、トラーが通訳した。杉ちゃんは、車いすのポケットから、プラスチックの、密閉容器を取り出す。中には、丁寧にキッチンペーパーで包まれたそばが入っていた。
「はあ、えーと、そうですか、、、。」
とりあえず、ラターさんは、そういう意味の言葉をつぶやく。
「之、御宅で爆買いした、そば粉から作ったものなんです。本当は、返品しなければ、ならないと思ったのですが、それを思いついたのが、そば切りを作ってしまった後だったんです。本当に、すみません。奥さんと二人で食べてくれ。」
と、杉ちゃんは、密閉容器をラターさんに渡した。
「しかしこれをもらっても、どうやって食べたらいいのか。」
と、ラターさんは困ってしまっている。そうしているうちに、奥の台所から、人が歩いてくる音がして、
誰か別の人物が、店舗部分に入ってきたことがわかった。
「ちょっと、どうしたの、何か困ったことがあったの、ランディ。」
そういう意味の言葉を話しながら、やってきたのはハナだった。ラターさんが、い、いやあねえ、日本人のこの人が、家で買って行ったそば粉で、こんな物を作って持ってきたというが、どうやって食べたらいいのか、よくわからなくてねエ、という意味でぼそぼそと話している。杉ちゃんがもう一度、
「ああ、すみません。奥さん。この間は、そば粉を大量に買い占めてしまってすみませんでした。それで、お詫びにと思って、このそば切りを持ってきました。」
と、説明し、トラーが通訳した。
「すみません。細かいことは気にするなと言いたいんでしょうけど、僕たち日本人は、こういう風に何かをしたら、なにかで返さないと、いけないという特徴がありまして。」
杉ちゃんがまた言うと、トラーの通訳を介して、それがわかったのか、ハナは、にこりとした。
「そうなのね。あたしは、あなたたちが気に入りましたよ。それでは、これを、どうやって調理すればいいのか、教えてくださらない?」
そういう意味の言葉を言って、ハナは、杉ちゃんたちに部屋へ入るように促す。ラターさんが、ぼんやりと見つめている中、ハナは、杉ちゃんたちを自身の台所に連れて行った。ガスコンロの前で彼女は、じゃあ、その料理を今から作ってくださらない?という。トラーの通訳を介し、杉ちゃんには通じた。よし、わかりました、それなら、鍋を貸してください、と杉ちゃんは、お願いして、片手鍋を貸してもらい、それにたっぷりの水を入れた。そして、それをガスコンロにかけて、沸騰させると、彼は、その中にそばをサラリと入れた。そして、ハナからキッチンタイマーを借りて、二、三分ゆでる。そのあとで、そばをざるの中にざらっとあけて、すぐに水で冷やして冷たくし、平たい皿に盛りつけた。
「あとは、これを、醤油や、ブイヨンのスープに付けて食べれば、完成だ。もちろん、蕎麦そのものの味を食べてもうまいよ。」
「そうですかそうですか。其れでは、そのそばそのものの味を楽しみましょう。」
ハナはそういう意味の言葉を言いながら、そばの入った皿を、テーブルの上に乗せた。
「さあ、みんなでいただきましょう。まだ、朝ご飯を食べてないんですよ。」
ハナはそういいながら、テーブルに座って、おどろいているトラーや、ラターさんの顔も見ずに、食べ始めてしまった。そして、
「まあ、こんなおいしいパスタを初めて食べたわ。」
と、彼女はにこやかに言って、そばをむしゃむしゃと食べている。
「ほら、おいしいわよ。他のパスタと違ってちょっと渋い味がして、食べやすいわよ。」
ハナは、ラターさんにも座るように促した。そうだねえとラターさんもいって、蕎麦というモノを食べてみる。
「ふうん、独特ですねえ。日本人は、こういう味のものを食べるんですか。」
と、ラターさんは不思議そうな顔をする。
「そう。カレーなんかに付けてもおいしいよ。」
杉ちゃんが言うと、ラターさんはなるほど、と首を傾げた。
「ねえ杉ちゃんという方、これの作り方を教えてくださらない?おいしいから、私も作ってみたいのよ。こんな面白いパスタ、あたし、日本の料理に興味を持ったわ。」
と、ハナがそういうことを言いだした。トラーの通訳を介して、杉ちゃんもその内容をしっかり理解したようで、
「よし、そうか、それなら、僕の家に来てくれよ。僕も、水穂さんが入院してしまったせいで、マークさんたちのご飯を作ったりする以外、やることがないんでね。来てくれたらそれでうれしいや。」
と、杉ちゃんが、にこやかに笑って、そういうことを言った。トラーの通訳を聞くと、彼女は、
「じゃあ、ぜひ、御宅へ伺ってもよろしいかしら?是非、この灰色のパスタの作り方を習ってみたいわ。」
という。杉ちゃんも、
「ええ、あの、灰色のパスタとは言わないで、そば切りと呼んで下さい。」
と、言った。
「そば切りね。わかりましたよ。」
と、同じく笑ってそう返すハナ。トラーは、その傍らで、モーム家に行くための、地図を書き始めた。
しかし、不思議なことだ、とラターさんは思う。言葉も違うし、考え方も違うような日本人と、どうして妻が仲良く成ってしまったのだろうか。杉ちゃんだって、通訳なしでは、通じないはずなのに、其れなのに、こうして、、、。
トラーがハナに、急いで書いた、即席の地図を渡した。それを見て、ハナはこれまで以上ににこやかになった。こんな顔を見せたのは、本当に久しぶりだ。ハナが笑った顔なんて、もう、ほとんど忘れかけていた所だったのに。
「出会いとは、不思議なものだなあ。」
そっと、フランス語でそうつぶやいて、ラターさんは、そばをくちに入れた。
メイは、水穂さんの検温をし、血圧を測り、点滴を新しいものに変えた。英語やら、フランス語やらを取り混ぜて、水穂さんと世間話をした。其れでも、水穂さんが、悲しい顔をしているのが気になる。
何で、そんな悲しそうな、寂しそうな顔をしているのだろう。
そうこうしているうちに、食事係の者が、患者さんのご飯を運んできた。メイは、係の者から、水穂さんのご飯を受け取って、病室に運んで、ベッドの上に設置されているテーブルの上に乗せた。
「さあ、朝ご飯ですよ。水穂さんは日本人でしたよね。日本では、仏教がほとんどだと聞きました。なので、調理係に頼んで、肉魚のない料理にしてもらいました。」
メイは、そう言って、フォークで茄子を刺した。焼きナスと言われる、茄子を火であぶって焼いたものであった。この病院では、ムスリム用に、豚肉の入っていない料理を出したり、ヒンズー教徒ように牛肉を入れない料理を出すなどのサービスも行っていた。こういうサービスがあるなんて他の病院には例がなく、弱者にはうれしい画期的なサービスとして、料理雑誌などで取り上げられたこともある。
「さあどうぞ。今はまだ安静にして居なきゃいけませんから、寝たままで食べて大丈夫ですよ。その代わり、シッカリ食べてくださいね。はいドウゾ。」
メイは、水穂さんの口元に、茄子を持って行ったが、水穂さんは首を反対方向へ向けてしまった。
「なんで?食べないと、だめですよ。しっかり食べましょう。」
メイはそう言ったが、ヤッパリ水穂さんは口にしない。
「食べてくださいよ。ご飯は食べないと、体がもちませんよ。」
それでも、水穂さんは、食べようとしなかった。仕舞には、ひどく咳き込んでしまう始末。さすがに、点滴している止血剤のおかげで、出血することがないのが、不幸中の幸いであった。メイは、水穂さんの背中をさすったりして、落ち着かせてやるが、水穂さんはご飯を食べるという事はしないのであった。
そうこうしているうちに、食事係が、食事の時間が終了したことを告げにやってきた。とりあえず、全く中身の減らなかった食器を、食事係に返して、メイは、水穂さんに、薬だけ飲ませる。水穂さんが、しずかに眠ったのを確認して、静かにかけ布団をかけなおしてやり、看護記録を記入するために、ナースステイションに戻っていった。
メイが、ナースステイションに戻ると、二、三人の、白人の看護師が、そこで待ち構えていた。
「ちょっとあんた!」
日本語で言われるより、もっときつい発言のような気がする。
「何ですか。」
とりあえず聞くと、
「ちょっとアンタ。さいきん態度が大きいんじゃない?」
身に覚えもないことである。そんな、態度が大きいなんて、そんなことをした覚えは一度もない。
「日本から来た、あのやせ細った男と、仲良くし過ぎよ!」
このセリフには、メイもムカッと来た。まさか、そんなことないわ!と言おうとした瞬間、
「あんな、死にかけの日本人の看護するなら、黒人のアンタも、一緒に逝っちゃえばいいのよ!」
と、別の白人の看護師にそういう事を言われて、メイは、何も言えなくなってしまった。黒人が、白人に文句を言ったら、其れはより大騒動に発展してしまう可能性もあるからだ。メイは、黙って、それに耐えるしかなかった。
「そう言えばアンタ、食事係から聞いたけど、あの日本人に食事させること、出来なかったんですってね!日本人も、黒人には看護されたくないと思っているんでしょうね。まあ、いい社会勉強だと思って、頑張って、食べさせてみせなさいな。」
最初に発言した、白人の看護師が、またメイに詰め寄った。
「そうじゃなくて、患者さんが食事をとらなかっただけよ。具合がよく成れば、きっと、食べてくれるわ。」
メイは、小さな声でそう言い返したのであるが、白人の看護師は、まだ、言いがかりをつけるのであった。
「まあ、きっとあたしたち、白人が担当になったら、きっとあの人も食べてくれたんでしょうね。アンタみたいな、そんな気持ち悪い顔をした黒人が相手をするから、嫌になったのよ!」
白人の看護師たちは、バカにするように笑った。
「きっと、ガブリエル先生が、あなたを彼の担当にしたのは、あなたの事を厄介払いしたいと思っているからよ。あなたが、黒人であって、そんな気持ち悪い顔して、この病院にいつまでも居座っているのは、白人として、我慢できないわ!」
「あーあ、臭い臭い!黒人は嫌よねえ!もう、相手にすることはないわ、行こう、行こう!」
泣きたいのをこらえているメイをしり目に、白人の看護師たちは、そう言いながらナースステイションを出て行った。メイは、こういう言葉を、日本語で訳したらなんというのだろうか、日本にもそういう語彙があるのだろうかと思いながら、そのつらい言葉の雨をずっと耐えた。
とはいっても彼女たちは、患者さんの前では優しくきれいな看護師なのである。でも、こうしてナースステイションにはいると、メイを攻撃する、毒のような存在になってしまうのだ。確かに、看護師という仕事はきついことで有名だけど、どこの国に行っても、こういう風に、いじめというモノはあるんだという事になる。
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