あの時の広かった世界
幼いことを
幼いと理解できなかった
あの頃
世界は無限に広かった
この世界には全てがある
美しい映像
躍動する小説
澄み渡った音楽と声
女神そのもののあの子
英雄のような彼
僕は何者でもないけれど
何かにはなれる気がした
僕は何も知らなかったけど
知っているような気がしていた
最高の夢だけの世界
見るべきもの
聞くべきもの
知るべきもの
それが全て
目の前にあった
あの時は
僕は
何かを知って
何かを捨てて
諦めて
でもまだ何かを見ている
あの頃の世界より
僕が見ている世界は
はるかに小さい
しかしまだ
輝きを失っては
いない
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