職業という悪徳

あなたもきっと

何かの商業で

生計を立てているんだろう


例えば

次々とやってくる誰かに

商品を売っているかもしれない


例えば

老人の世話をして

それで稼げるかもしれない


例えば

荷物をあちらへこちらへ

運ぶことで

生きていけるかもしれない


それは

慈善事業ではなく

仕事なのに

例えば客は

例えば老人は

例えばどこかの家庭の誰かは

まるで

全てが当然のように

不当な要求さえ

口にする


あなたは

生きるために

何かを犠牲にして

働いている


あなたは

生きるために

大切なものを

犠牲にしている


職業が

あなたから

奪っているものがある


生きることと

生きているために必要なものが

そこでは

天秤で揺れている

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