第228話サブヒロインは、ギャルゲの主人公と乙女ゲーのヒロインのために頑張るのである。3

 ゆるふわ宏美の大声で、教室のクラスメイト達の視線が一斉に自分達に集まり、頭を抱える郁人なのである。


「おい、ゆるふわ静かにしろ……だいたい、何も難しい話じゃない……学園のアイドルをやればいいだけだ」

「な、なんでわたしぃがそんなことしないといけないんですか~?」

「ほぉ……それを俺に言える立場か? ゆるふわ?」


 困惑するゆるふわ宏美に、郁人は恨みのこもった瞳を向けて、嫌見たらしく言うのである。そう、郁人は入学式の日の恨みを忘れていないのであった。心当たりがあるゆるふわ宏美はバツが悪そうなゆるふわ笑みを浮かべる。


「り、理由……理由を聞かせてかせてください~」

「単純な話だ……ゆるふわ……お前にアイドル活動をさせることにより、美月の票を1票でも削れれば儲けものだからだ」

「い、一票って~……さ、流石にわたしぃの事馬鹿にしてませんか~!? こ、これでも……か、か、かかか、可愛いって~!! い、言われるんですよ~?」


 納得のいかないゆるふわ宏美の問いに、したり顔でそう言い放つ郁人なのである。ゆるふわ宏美は、一票でもという、あまりにもな言葉に怒りを覚え、かなり恥ずかしそうに顔を真っ赤にして、反論するのである。


「……そうか……特殊な性癖の持ち主もこの世に存在するんだな」

「……さ、さすがのわたしぃでも~、怒りますよ~!! 郁人様!!」

「いや……ゆるふわは怒っているイメージしかないが?」

「誰のせいですか~!! 誰の~!!」


 恥ずかしそうに、自分も可愛いと言われるんですよ~というゆるふわ宏美のアピールと言葉を、バッサリ切り捨てる郁人の傍若無人な振る舞いに、恥ずかしくて真っ赤だった顔は、怒りで赤くなり、怒鳴り声をあげ、郁人の机を両手でバンバンするゆるふわ宏美なのである。


「まぁ、とにかく……俺に協力すると言った以上……ゆるふわには学園のアイドルになってもらう……大丈夫だ。安心しろ……俺がマネージャーになってやる」


 ドヤ顔で以前ゆるふわ宏美に言われた台詞を言い放つ郁人は、してやったりという表情なのである。悔しそうなゆるふわ宏美は、断固拒否の姿勢を崩さないのである。


「い、嫌ですよ~!! それに~、わたしぃには~例の件の犯人の捜索という大事な使命があるんですからね~!!」

「……だから、その件は放っておけって言っただろ」

「ダメですよ~!! きちんと犯人を捜して~、きちんとお話を聞かないといけませんよ~!!」

「いいか……こう言うのは、構うとエスカレートするもんだ……一番いいのは放っておくことだ……無視するのが一番いいんだ」

「いえ~、はっきりと犯人を突き止めてやめさせるべきですよ~!!」


 ゆるふわ宏美と郁人は険悪なムードになる。アイドル活動うんぬんは置いておいて、例の件の犯人は捜すべきと言うゆるふわ宏美の主張に対して、頑なに放っておくべきと言う姿勢を崩さない郁人なのである。


郁人の消極的な姿勢に、納得のいかないゆるふわ宏美は頬を膨らませ、ゆるふわ不満顔なのである。


「はぁ~……あのな……はっきり言うが、犯人探すって言うけど、簡単に見つかる訳ないだろ? むしろ、探してるってバレて、犯人を刺激したら、次にどういう行動に出るかわからないだろ? それに、ゆるふわ……お前だって危ないぞ? 犯人がどういう奴かわからないだろ? 危険な人物だったらどうするんだ? いいから、この件は放っておけ」

「危険人物ならなおさら~……いえ~、そうですね~……わかりました~」


 郁人は割と早口でそう捲し立て、この話を終らそうとする。郁人の頑なな姿勢と鋭い視線に対して、これ以上問答をしても無駄だと悟ったゆるふわ宏美は、納得のいかない表情で、合意の言葉を発する。


(どうして~……ここまで必死に犯人捜しを止めようとするんですかね~? 郁人様……もしかして犯人に心当たりがあるんですかね~?)


 噂の件を聞いた時は動揺していた郁人が、合成写真のイタズラの話を聞いた瞬間に冷静になり、もはや興味がないという素振りは、あまりにも不自然と考えるゆるふわ宏美なのである。


(わざわざこんな合成写真を作って、掲示板に張るなんて~、なにが目的なんですかね~?この件でメリットがある人物となると~……やっぱり~、覇道さんですかね~?)


 ゆるふわ宏美は、よくよく考えるとこの件で一番メリットがある人物は、例の賭けで美月と離れなければならなくなった政宗の事を思い浮かべるのである。

 

もしも、美月と恋人同士と周知されれば、賭けを有耶無耶にできると考えてこの行動に出た。あの時に中庭に隠しカメラを設置して、抱き着けば、抱き着けなくても後で合成すれば既成事実を作れたからであると考えたゆるふわ宏美なのである。


(まずは~、覇道さんから~話を聞くのが良いですかね~)


 ゆるふわ宏美は、郁人に止められても犯人捜しをやめる気はないのであった。必ず捕まえて、なぜこのようなことをしたのかを聞きだし、今後このようなことはしないように厳重に注意する必要があると思ったからである。


「……郁人様……郁人様は、その~、写真の件の犯人に心当たりがあるんですか~?」

「……いや……ないな……って、またその話か……その話はもういいだろ……それより、これから休み時間は……ゆるふわ……お前のアイドル活動の時間だからな」

「……絶対に嫌ですよ~」

「ダメだ……これは大事なことだからな」


 ゆるふわ宏美は、意を決して、郁人に直接疑問をぶつけると、呆れ顔になる郁人の様子を、観察する。しかし、アイドルやれBOTと化した郁人からはなんの情報も得られず、ゆるふわ笑顔で断固としてアイドル活動の件は拒否するものの、郁人も険しい表情で譲らないのである。


(覇道さんが犯人と郁人様が考えたなら~……この反応も~……どちらにしても~、郁人様は何か隠してますね~……やはり、隠れて調査するしかありませんね~)


 隠れて調査するにも、休み時間や放課後を郁人に拘束されては調査が出来ないと考えたゆるふわ宏美は、やりたくないという感情も含めて、アイドル活動は断固拒否するしかないと考え、なんとか誤魔化すために行動に出る。


「では~、わたしぃはこれで失礼しますね~」

「待て、ゆるふわ……話は終わってないぞ」


 郁人のアイドルやれ発言を聞かなかったことにして、この場からゆるふわ笑顔で離れようとするゆるふわ宏美の右手首をがっしりと捕まえる郁人なのである。


「は、放してください~……わ、わたしぃには大事な用事があるんですから~」

「いいから、ゆるふわ……お前はアイドルやれ」

「嫌ですよ~、拒否です~!! 断固拒否します~!!」

「……そう言った俺を嵌めたのは……ゆるふわ、お前だったよな? 俺もお前を逃がすつもりはないからな」

「……い、郁人様はアイドルじゃないですか~!! わ、わたしぃは一般人ですよ~」

「俺も一般人でアイドルではないだろ」

「……いえ~、郁人様はアイドルですよ~」

「ゆるふわ……その言葉、もう一度、俺の目を見て言ってみろ」


 郁人から、逃げようとするも、がっしりと右手首を掴まれて逃げることが出来ないゆるふわ宏美なのである。断固拒否モードのゆるふわ宏美に対して、過去の恨み辛みを笑顔でぶつける郁人に、ゆるふわ冷やせダラダラで苦しい言い訳を述べる。


 自分はアイドルではないと言い放つゆるふわ宏美に、過去に無理やり学園のアイドルにされた郁人の正論が突き刺さる。もちろん、ゆるふわ苦笑いを浮かべ、目を逸らして郁人に対して、郁人様はアイドルだと言い張るも、笑顔でその言葉もう一度言ってみろと訴える郁人に、目が泳ぎまくるゆるふわ宏美なのである。


「とにかくですね~!! わたしぃはアイドルじゃないんです~!! 絶対に拒否します~!!」

「ダメだ……ゆるふわ……お前ならやれる」

「……本当ですか~? 心の底からそう思っていますか~?」


 悶絶必死黒歴史まっしぐらなことをされそうなゆるふわ宏美は、自分が郁人に無理やりアイドル活動させられ、誰も居ない握手会、アイドル衣装でのチェキなどを想像し、断固拒否モードなのである。そんな、ゆるふわ宏美を優しく諭す郁人の目を、チラリと見て、ボソッと郁人に本音を尋ねるゆるふわ宏美なのである。


「ほら~!! 今視線逸らしましよね~!! ノリでアイドル活動させないでくださいよ~!! 断固拒否です~!!」


 郁人は疑惑のゆるふわ視線から逃れるために顔を逸らす。心のこもってない郁人の発言に怒るゆるふわ宏美は、やはり断固拒否を示す。


「いいから、やれ……大丈夫だ……ゆるふわのファンが一人でもできるように俺も努力するから」

「一人って~!! 今は0人って事じゃないですか~!! やる意味ないですよ~!!」

「いいからやれ」


 やれ、やらないの問答を繰り広げ、必死に逃げようとするゆるふわ宏美を、逃がさない郁人というやり取りを、教室扉の前の廊下に佇み、闇のオーラを漂わせジッと眺めていた人物が居た。


「絶対に嫌ですよ~!! お断りします~!!」

「絶対にやれ!! 拒否権はない!!」

「……相変わらず、二人とも仲が良いよねぇ」


 背後からヤンデレボイスが聞こえ、口論していた郁人とゆるふわ宏美の時が一瞬止まる。恐る恐る二人が声の方を向くと、ヤンデレ清楚笑みを浮かべる梨緒が立っていた。


「……ゆるふわが悪い」

「!? ず、ずるいですよ~!! 郁人様!! 違いますからね~!! 郁人様が悪いんですからね~!!」

「いや、ゆるふわが悪い」

「郁人様が悪いんです~!!」


 二人は、もういつものお約束と言わんばかりに罪の擦り付け合いを始める。梨緒は清楚ニコニコ笑顔を浮かべながらその様子を見つめるが、流石に我慢の限界とワザとらしく咳払いをする。


「……」

「……」

「もういいかなぁ? 二人とも……」


 口論をピタリとやめて時が止まる郁人とゆるふわ宏美にニッコリ清楚笑みでそう言い放つ梨緒なのであった。


「さて……二人はなんでイチャイチャしていたのかなぁ?」

「いや、イチャイチャはしていな……」

「郁人君!! 私……嘘は嫌いだなぁ」


 郁人は梨緒の言い分を否定しようとするものの全ての言葉を発する前にヤンデレボイスで止められ、タジタジな郁人とニッコリ清楚笑みを浮かべてヤンデレオーラで圧をかける梨緒なのである。


「そのですね~……郁人様がですね~……わたしぃに~……その~……」

「……ふ~ん、なるほどねぇ……郁人君? どういう事かなぁ? 詳しく!! 私に教えてくれないかなぁ?」


 モジモジ恥ずかしそうに、両手の人差し指をすり合わせ、顔を真っ赤にして何かを言おうとしているゆるふわ宏美を見て、梨緒のヤンデレオーラが天元突破する。郁人もさすがに、本気でまずいと思ったのか、モジモジしてるゆるふわ宏美を正気に戻すために、チョップを頭に軽く一発かますのである。


「あうっ!! な、なにするんですか~!! 痛いですよ~!! 郁人様!!」

「ゆるふわ!! 冗談はやめろ!! 命にかかわるだろうが!!」


 涙目でチョップされた頭を両手で押さえて、郁人に怒るゆるふわ宏美に、郁人も意味深な行動をしたゆるふわ宏美を叱るのである。


そんな二人を見て、ヤンデレ清楚笑みも消え失せ、俯き、何やらボソボソとやっぱりやるしかないのかなぁ? やっぱりやるしかないのかなぁ? と壊れたラジオのように繰り返す梨緒に恐怖した郁人とゆるふわ宏美は、必死に宥め事情を説明するのであった。






「全く……そうなら早く行ってくれればよかったのにぃ……うん、本当によかったよぉ……最愛の人とぉ、大事なお友達を、同時になくさなくて済んだからねぇ」


 二人の命がけの説得と説明で、郁人がゆるふわ宏美をアイドルにしようとして揉めていたという事を理解した梨緒は、瞳にハイライトが戻りニッコリ清楚笑みで、嬉しそうに不穏な発言をする


「ひっうぅ~!? あ、あの~……り、梨緒さん……今、何か不穏な発言しなかったですか~?」

「えぇ? 何にも言ってないよぉ……変な宏美ちゃんだねぇ……ふふふ」


誤魔化す梨緒に対して、もしかしたら、ドメスティックバイオレンスな展開になっていたのかと思うと、恐怖で震えあがるゆるふわ宏美なのであった。


「……ああ、そうだ……梨緒にも頼みたいことがあるんだが……」


郁人が、恐怖で震えてるゆるふわ宏美を見て、呆れていたが、大事なことを思い出し、梨緒にそう言うと、ゆるふわ宏美が反応する。


(こ、これはマズいですよ~!! 郁人様、梨緒さんにもアイドルをさせるつもりですね~!! 梨緒さんは郁人様のお願いにはイエスしか言いませんから~!! これは、絶対に阻止しないと~!!)


一瞬で全てを理解するゆるふわ宏美は、今でも断るのが厳しいのに、梨緒まで郁人の味方になられると、なし崩しにアイドルをさせられ黒歴史確定になるので、なんとかして阻止しようとした結果、郁人の口を両手で塞ぎにかかる。


「させませんよ~!! 郁人様!! それ以上は言わせませんよ~!!」


 瞬時に郁人の背後に回り込み、背中から抱き着いて、郁人の口を両手で塞ぐゆるふわ宏美と、突然奇行に死んだ魚の目で、されるがままの郁人なのである。


「宏美ちゃんは……そんなに私を怒らせたいのかなぁ?」

「ひぃ~!! ち、違うんです~!! こ、これには深い事情が~!!」


 清楚笑みを浮かべながらも、細く開いた瞼からはハイライトオフのヤンデレアイが、ゆるふわ宏美をロックオンする。殺気を感じたゆるふわ宏美はすぐに郁人から離れて両手をブンブン振って梨緒に弁明しようとするのであった。


「……はぁ~、ゆるふわ……お前は何をやってるんだ? 全く……それでだな……」

「わぁ~!! 郁人様!! ダメですよ~!! それいじょ……」

「宏美ちゃんは少し黙ろうかぁ……お口……縫われたくはないよねぇ?」

「………………………………」


 郁人の会話を、身を乗り出し遮るゆるふわ宏美に、清楚笑みを浮かべ、唇に人差し指を当てて、ヤンデレボイスで恐ろしいことを言い放つ梨緒に、ゆるふわ宏美は両手で自分の口を隠して、恐怖でガクガク震えながら黙るのであった。


「……で、梨緒にもゆるふわと一緒にアイドルやってもらおうと思ってな」

「うん!! もちろんいいよぉ!!」

(軽いですよ~!! ノリが軽すぎます~!! もっと考えてくださいよ~!! 梨緒さ~ん~!!)


 郁人のお願いをコンマ数秒で了承する梨緒に、心の中で突っ込みまくるゆるふわ宏美なのである。コンビニ行く? 行くの感覚で了承しないでくださいよ~!! と怒るが、梨緒が怖くて黙っているしかないゆるふわ宏美なのである。


「じゃあ、さっそくで悪いんだが……って、ゆるふわ……どこに行くんだ?」

「……!!!」


 どさくさにまぎれてどろぼうよろしく、そろ~そろ~とこの場を後にしようとするゆるふわ宏美の肩をがっしりと掴む郁人なのである。バレたと焦るゆるふわ宏美は必死に逃れようとするのだが、郁人の圧倒的な握力の前では逃げるのは不可能なうえ、会話を禁止されているゆるふわ宏美はゆっくり顔だけ郁人の方にギギギギッとロボットの如く向ける。


(わたしぃはアイドルなんて~、嫌ですからね~!! 例の犯人探しに行くんです~!! 放してくださいよ~!!)


 梨緒に口を縫われたくはないゆるふわ宏美は口を両手で隠し、恐怖でうるうるな瞳と心の叫びで郁人にそう訴えるが、とうの郁人はというと、人差し指を顎に当て、疑問のクエスチョンマーク顔なのである。


「とりあえず、ゆるふわもアイドルやるという事でいいんだな……じゃあ、早速だが……」

「なんでそうなるんですか~!! 嫌ですよ~!! って……り、梨緒さん? な、何ですか~? そ、そんな笑顔で迫らないでください~!! って、わ、わたしぃ喋ってしまいました~!! あ、ああ……や、やめてください~!! く、口を縫うのは許してください~!!」


 心の叫びが全く伝わってないことで、ついに大声で叫び出しながら郁人に詰め寄るゆるふわ宏美に、梨緒がニッコリヤンデレ笑みでじりじりとにじり寄ると恐怖で地面にへたり込み許しを乞い始めるゆるふわ宏美なのであった。


「じゃあ、宏美ちゃん……一緒にアイドル頑張ろうねぇ」

「……そ、そそそれは~」

「ひ、ろ、み、ちゃん? やるよねぇ?」

「……や、やらせていただきます~!! で、ですが~!! わたしぃには先にやることがあるんです~!!」


 へたり込んでいるゆるふわ宏美に、屈んで圧を放つ梨緒に対して敗北してしまうもののゆるふわ宏美は、最後の力を振り絞りすぐに立ち上がり教室の外に脱兎のごとく叫びながら逃走するのであった。


 呆れながら頬杖をつき、ゆるふわ宏美を見送る郁人と、同じく呆れながら立ち上がる梨緒なのである。


(少し誤魔化し方が強引だったか……まぁ、別にいいか……ゆるふわにどうにかできるとは思えないしな……まぁ、もしもあの事がバレたとしても、……計画には支障はないはずだしな)


 郁人は溜息をついて、窓の外を眺めながらそんなことを考え、そんな郁人を微笑みながら、ヤンデレアイで見つめる梨緒なのであった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る