春休み

 卒業式も終わり、合格発表の日。私は、鈴華と葉月と一緒に、番号を見に学校へ向かった。掲示板の前には、ほかの学校の人がたくさんいて、なかなか自分の番号を見つけられない。「あった!」鈴華がそう言った。「やったー!」葉月も自分の番号を見つけたようだ。私は、まだ見つからない。「あった!!!」鈴華がもう一度そう言った。「夏海の番号もあったよ!」嬉しかったが、正直言うと自分で見つけたかった。3人で春からこの高校に通うことが決まった。


 点数開示が出来るというので、3人で点数開示をした。3人の中で1番点数が良かったのは鈴華。さすが、偏差値を落としてこの高校にしただけのことはある。2番目は葉月。彼女は、すごく勉強を頑張っていた。休み時間もひとり黙々と受験勉強をしていたのを知っている。私はよく受かったなと思うような点数であった。きっと、生徒会長をしていたおかげだろう。

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