女子高校生やめました。
@warai888
中学3年生3学期
『夏海さんには、その高校はかなり難しい。』
そう学年主任に三者面談で言われた。学年主任としては、生徒に公立高校に落ちてもらうわけにはいかないのだろう。ましてや、生徒会長を努めていた生徒に。ただ、私はその高校を受けることを決めていた。結果がどうなろうとも、あとで後悔はしたくない。
私は中学校3年間、自分の机に向かって勉強をした記憶が無い。バレーボール部に所属していたので、家に帰ったら疲れてすぐに寝てしまうような生活を2年3ヶ月もしていたらそれが当たり前になってしまっていた。しかし、定期テストの点数は良く、部内では常に1番であったし、学年でも15番ほどである。そのせいもあって、受験勉強が死ぬほど嫌いだ。受検は、団体戦という言葉をよく耳にするが、私にも受験勉強を一緒に頑張る仲間がいる。それは、同じ高校を志望している友達だ。
私の他に同じ高校を志望しているのは2人。鈴華と葉月だ。鈴華は、県外の学校を志望していたが、志望先変更で偏差値を落として私と同じ高校を志望した。葉月は、制服がかわいいという理由から私と同じ高校を志望している。私は別に人のことを気にするタイプではないので、志望する理由などどうでもいい。ただ、この2人は小学校の頃からの友達なので一緒に高校に行けたら楽しいだろう。そう思いながら、受験勉強を続ける。
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