第319話 今年初めての愛ちゃん

4月3日 土曜日


盛者必衰の理あり。

久しぶりに本を読んだ。将棋世界。変化だ。


「あんな面白い本を書ける人が狂ってるわけないじゃない」美樹子は言った。

そう、俺は狂ってなどいない。運命の波に揉まれただけだ。

すべてM子が悪い。そう考えよう。宝塚三田に何しに来た。南川は良いドクターだ。向市は阿保だ。

佳子氏。もう何年の付き合いだろう。Sボケ医院が2013年。もう8年か。


お気楽革命。そんな時代もあった。

ロバート博士。そんな時代もあった。

超アナリスト。そんな時代もあった。

白井京月。そんな時代もあった。

そんな時代もあった。


転落。過酷だった。すべてを失った。資産を。家族を。友人を。世間を。知能を。自尊感情を。

待ったいたのは福祉の世界だ。セーフティネットに引っかかった。

貧困という現実。それでも生きろと社会は言う。

社会通念に逆らって生きてきた俺としては情けない限りだ。

俺は救われたのだろうか。それとも蹂躙されているのだろうか。わからない。わからない。


F女史に背中を押され、バスで隣の区にある、お好み焼き屋さんに行った。今年初めて愛ちゃんに会った。長話。アル中談義。だしお好み焼き豚の紅ショウガトッピングをいただく。贅沢。次はF女史と行く話になっている。本気だろうか。


帰宅後KN女史が来た。ハイボールを持って。北海道のMR女史から電話あり。忙しくて話せなかった。


久しぶりの単独行動。動かないとダメだ。それにはお金が。貧すれば鈍す。ああ、アル中談義ね。個人情報だから書けないかな。


今日は午前1時中途覚醒。そのまま起きている。いや、7時半から10時半まで寝たか。いまは頭痛と耳鳴り。カロナールでも飲むか。


先なんて見えない。ただ、飲んだくれて死ぬ。もうひと花の道筋が見えない。もう、無理だよ。よく頑張ったよ。みちるの声が聞こえる。やすらかに眠れば、それで良い。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る