遮蔽物のない吹き抜けた空。
それは、主人公の彼方 光の望んだ景色がそこにはあった。
光は都会の人波や電車など、窮屈な世界にいつしか不便と感じるようになって、色々な出来事を経て兼ねてから夢だった旅館で働くということを日常にはない何かを求めて、なんと実現させたのだ。
そして、その旅館で働きながらひょんなことがきっかけで、南由比という五体満足ではないが、人として大切なものを持っている少女と出会うのであった。
求め続けた変化。
二人の出会いは、運命を大きく変えていく。
じれったくも少しくすぐったくもあり、それでいて……。
彼は知る。
彼女の過去を……。
「大切な気持ち」が凄く伝わる、心から大切を知ることのできる作品です。