第6話
当然、私の前に現れた自分は不敵な笑みを浮かべて私を見ていた。うん。これは確かに……マーガレットの言う通り極悪人にしか見えないわね……
『うるさいわよ!私!容姿変えられないんだから仕方ないでしょ!?私だって変えられるならリーシャみたいな可愛らしい天使のような愛くるしい姿になりたいわよ!?』
ちょっ!?今私が心に思ってる事を!?何で!?
『なんでもなにも……私は貴方だからよ。貴方が心に蓋をしてる感情よ』
えっ?何?ここにきてまた訳わからない展開がまた増えたんだけど……
『まぁ、細かい事は気にしない。心の内なる自分と対話してると思えないばいいわ』
それは細かい事なのかしら?
『それよりも!貴方は今自分の生き様に後悔してないって言ったわよね!それは嘘だわ!』
いや、別に嘘なんかついてないわ。最期は姉としてちゃんとあの愛らしい可愛い天使の妹を守って死んだのだから本望だと思っているわ。
『確かに。そこに関しての気持ちに嘘はないわ。けど!やり直せるならやり直したいという強い気持ちは私にはあるはずよ!』
いや……私はリーシャの為にしてきた人生をやり直したいなんて……
『いいえ!私は思ってるはずよ!もしも人生をやり直せるなら………………
可愛い可愛い可愛い……(以下略)天使のようなすんばらしい妹を愛でたいと!!!』
ぐはあぁ!!?もう1人の自分(?)に私の本当の心の内を暴露された私はその場で膝をついた。
『私の専属であるマーガレットがリーシャのお茶会に何故か混ざっていて!マーガレットに嫉妬していたし!』
がはあぁ!!?
『お母様がリーシャのドレス選びを楽しそうにしてるところに何度も混ざりたいと思ったかしれないわ!!』
ぐはほあぁ!!?
『おまけに!お父様がリーシャに頬擦りする姿を貴方は指を喰わえて羨ましそうに見ていたでしょ!!』
や……やめて……もう……私の体力は0よ……!?
『いいえ!もう読んでる読者も分かってると思うけど!分からない人の為に言わせていただくわ!貴方は………超がつく程のドシスコンよッ!!!」
もう1人の自分が指をさして言った言葉に私は完全にその場に倒れ伏した……
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