宵君 Ⅲ
「……時に暁光よ。私は明日、隣国の皇帝に、此度の戦の沙汰について談義するため
「青桐を?」
「左様。奴……
「成程。そういうことであれば喜んで。青桐にはすぐ、明日の支度をするよう申し付けましょう」
暁光の返事に礼を述べ、盃の酒を飲み干すと、宵君はさて、と腰を上げた。
「そろそろお
「御意。道中暗うなって参りました、供の者をつけさせます」
「心遣い、痛み入る」
青桐は生真面目で
「私が鯨なれば、宵殿はさながら
と言い返すのだ。
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