第109話 サリサの選択☆



 ※



「あれ?二人とも、まだ帰って来るには少し早いんじゃ~?」


 1階で、子供達と一緒に洗濯物を運んでいたアリシアが、怪訝そうな顔で、帰宅して来たゼン達を迎える。


「それが、ゼンが具合が悪いみたいで、早退させていただいたのです」


「―――ああ、そっかそっか。うん、分かった。ゼン君、私達の部屋に行ってね」


 何か一人合点がいったアリシアは、ゼンにそう目配せしてから言う。


「え?」


 ゼンの部屋の送ろうと思っていたザラが、戸惑いを見せるが、ゼンは分かった、と頷く。


「ごめんね、ザラさん。私達の方で済ませる用事があるの。出来たら、私とこの子達を手伝ってくれないかなぁ~。私もこれ終わったら、すぐ部屋に戻るから」


「あ、はい。それは勿論……」


 子供達を手伝うのはむしろ自分の役目。否、などある筈のないザラなのだが。


「頼むよ、ザラ。俺は、大丈夫だから……」


 ゼンはザラから離れ、一人2階に向かう。


 ザラは、子供達の持つ洗濯物を半分受け取り、作業が更に楽になった子供達は素直に喜ぶ。


「アリシアさん、いつも子供達の手伝いを?」


「うん?いつもって訳じゃないよ。まだ慣れてない子もいるからね~。私達も手が空いてる時はあるし、皆、時々ね」


「そう、だったんですか……。そういうの、教えてくれなきゃ駄目よ」


 ザラに言われ、子供達が困った顔をする。


「ああ、いいのいいの。みんな内緒でちょっとだけ、とか言ってやってるから。そもそも、なんでもかんでもやってもらう程、私達怠けものじゃないの。普通に庶民だし。


 迷宮(ダンジョン)とか、冒険者の活動が本格化したら、遠慮なく全部頼むから。


 ザラさんだって、ゼン君の従魔研の仕事終わったら、治療士の仕事に戻るんだし、今の内に色々覚えてもらわないと、ね~」


「そうですね……」


 ゼンとその仲間達は、これだけ色々考えてくれているのだから、自分もただ手伝うのでなく、教えられる事はちゃんと教えるようにしよう、とザラは思い直すのであった。


 洗濯魔具が十台並ぶ、洗濯室まで皆で洗濯物を運んだ後、魔石の魔力で決められた手順をふめば、大した労力もいらず洗濯を済ませてくれる洗濯魔具にいれる物、手洗いで揉み洗いにする物とに分け、そして洗濯を済ます。


 洗濯で一番重労働なのは、洗い終わった後に干す時、そして乾いた物を取り込み、たたむ時だろう。それも、誰の物か混ざらないように分けてやるので、一度に済ます量は少ない。


 子供達は、自分が担当した部屋のものが、他と一緒にならない様に順番でやるので、今のところは大した量ではない。


 洗濯などした事もない子供がほとんどなので、その作業も遊び気分で楽しくやっている。


 本当の仕事の厳しさを知るのは、やはりクランが規定人数以上集まった後の事だろう。


 ギルドにクランの規定人数、というものは事実上存在しない。この場合の規定は、ゼンが考え予定した人数の事だ。


 その時には子供達も増員する。多分、楽なのは今だけだろう。


 アリシアは、子供達が作業を間違いなく始めたのを見届けると、後はザラに任せて自分達の部屋に戻った。


 これから重大な話を始める為の部屋に……。



 ※



「……おかえり、シア」


「たっだいま~」


 明るく自分達の部屋に戻ったアリシアは、テーブルを挟んで、ソファに向かい合って座る、やっとすったもんだの末、お互いの気持ちを確かめ合い、本当に恋人同士となったゼンとサリサを見る。


 二人の雰囲気は、残念ながら余り甘い感じではなかった。


「サリサ、俺は、二人で話したいんだけど……」


 ゼンはすでに暗く落ち込んだ感じで、とても長年の想いが叶ったばかりとは、到底思えない様子だ。


「駄目よ。さっき言ったでしょ。私達は、“もうゼンが何を考え、何を言い出す”か分かってる、って。シアと二人でずっと話してたの。


 それは、確かに私達二人の話だけど、これから先の事でもあるし、とりあえずシアにも一緒に聞いてもらいたいの」


 アリシアは、なんとか顔を真面目に引き締め、親友(サリサ)の隣りに座る。


「別にこれは、二人であんたを責めよう、とかそんな事は思っていないから、誤解しないでね」


「……本当に、俺が話す事分かってるの?」


 なら、こんな平静ではいられないのではないか、とゼンは疑う。


「勿論。それでまた、一人抱え込んで悩み、どうも今日一日仕事にならなかったみたいなのもね。休ませるべきだった?でも、私もシアに報告とか、少し相談して考えたかったから。


 あんたが頭良過ぎて、考えが早いのも、こういう面だと短所になるわね。また悪い方悪い方に考えて、最悪の場合を想定した事とか考えているんでしょ?」


「……いや、最悪とかでもなくとも、有り得るあらゆる事態を想定すべきだし」


 ゼンはバツが悪く、言い訳めいた事を口にする。


「なら、最良の事態だって想定してもいいんじゃないの?あんたのその顔は、悪い事しか考えてません、て表情で言ってるわよ」


「………」


「言い出しづらいのも分かってるから、私から言って上げる。ザラさんの事よね」


 サリサは何でもない事のようにザラの名前を出す。


「!……ホントに、分かってるの?」


「しつこいわね。分かっているから、こうして話し合いの場を設けているんじゃないの!」


「サリー、どうどう。言葉がきついと、ゼン君萎縮しちゃうよ」


 アリシアがそっとサリサの手を握る。


「……うん、そうね。で、ゼンとしては、考えて、結論はもう出ているんでしょ?ザラさんをどうしたいのか、ザラさんと、どうなりたいのか」


「……俺は」


 似た様な問いかけを何度もされているのに、今回は本質的にまるで違う。


「その前に、私からも言っておくは。私は、ゼンのその答えが、何であろうとも、昨夜言った事が変わる事はないわ。


 私は、あなたが好きなの。安心して。それが変わる事は、あり得ないから」


 サリサは艶やかに微笑む。だが、ゼンはその笑顔を曇らせるのでは、と恐れ、それでも言わない訳にはいかないのだ。


「でも……俺は、ザラを斬り捨てられない。振れないんだ。サリサとは、少し違うけど、ザラも大事で、多分好き、なんだと思う……。ごめん……」


 ゼンは深々頭を下げるが、サリサからは予想していた罵詈雑言も、怒りや蔑みもない。


「うん、予想通り。むしろ、ザラさんを平気で振った、とか言われたら、私、ゼンを見損なってたと思う。私の好きな優しいゼンは、そんな事しない、と信頼してた」


 サリサは笑顔のまま、そんな事を言ってくれる。


 ゼンは、これも又夢だろうか、と頬をつねりたくなった。


「……あんたは、昨夜私と想いを打ち明け合って、恋人同士になった。でもだからって、他の人全部を振る必要はないのよ。私、そんな事言った?」


「え……で、でも、普通は」


 こんな寛大なのは、普通ではないだろうとゼンは思う。


「ここ、ローゼン王国は、婚姻においては完全自由制。


 でもまあこれは、かなり前の勇者の戯言を本気にして、法律にまでした“召喚の地”独自の法だから、余り本気にしなくても構わないと思う。


 実際、同性同士の結婚が認められるのは、ここぐらいしかないから、そういう人達は、ローゼンまではるばる来て結婚する人もいるらしいけど、社会的にそれがちゃんと受けいられてる訳じゃないから、大体が小さな村とか作って、ひっそり暮らしてるんだけど……。


 それは取り合えず横に置いておいて、ローゼンには、結婚に制限の枠組みがない、とだけ理解しておけばいいでしょう。


 で、世界中を旅したあんたとしては、他の国々はどう?」


 サリサは平静な真顔のまま、ゼンに普通に尋ねる。


「……大体が、一夫多妻制を取ってる。人数制限を設けている所もある。けど、それは」


「それは、あくまで魔物による被害が多く、男手が足りないから。養い手がいないから、よね」


「うん……」


「だから、そうした人達の救済の為に、色んな制度があり、補助金とかも出てるところもある。技術者の徒弟制度、従僕制度、後見人制度。冒険者の従者も同じ」


「そう、だね……」


 孤児院が、どこにでも絶対あるのもその類いの話だ。


 そして奴隷も……。


「私も、そういう教育を受けてるわ。嫁ぐなら、複数の嫁を養える人の方がいい、とか、もし2番目以降になったら、本妻を優先し、決して出しゃばらない事、とか」


 庶民の女の子は、皆似た様な事を言われ育つ。それが庶民の女性教育だ。


「でも、それは形式上の建前と言うか……」


「そんな事はないわ。あんただって、複数の恋人連れた冒険者に、会った事ぐらい、あるんでしょ?」


「それは、まあそれなりに……」


 強い冒険者程、その傾向があった。ゼンの師匠、ラザンはかなりの例外だった。


「あんたは、ゴウセルさんとギルマスや、リュウとシアみたいな特例を見て、それが普通だと思ってない?リュウが、将来他の嫁とかはあり得ないけど……」


 サリサがアリシアを見ると、笑顔で額にバッテンマークが浮かんでいるので、それはやはりないだろう。


「ラルクが他にお嫁さんだの愛人だのって可能性は、かなりあると思う」


「それは、そうかもしれないけど」


 さすがのゼンも、その可能性は否定しないようだ。


「それと、私とあんたは、もう恋人同士で完全に対等の立場?みたいなものだと思うから、今まで言いにくかった事も言うわ。


 あんたは、『流水の弟子』で、大陸中の英雄っていうのには、実力不足で師匠の威光がど-の、と素直に認められないみたいだけど、少なくとも、ここのスラムにおいて、あんたが『スラムの英雄』なのは紛れもない事実ね」


「いや、俺はそういうんじゃなく…」


 ゼンは苦々しく顔をゆがめるが、サリサは意に介さない。


「もっと割り切った関係だとか言いたいのは分かるけど、それこそ建前でしかないでしょ!


 スラムで悪さを働くような裏組織をあらかた潰し、子供の世話を、30人もする。(予定)


 衣食住完備で、文字の読み書きとかまで覚えさせて、教科書、筆記用具まで用意して、ザラさんと暇があれば教え、密かにおもちゃまで買い与えておいて、な~にが割り切った関係よ!


 ちゃんちゃらおかしいわ!


 ここにいる子達は、もう何不自由なく暮らしているから、あんたの言う、『安い賃金』は丸々スラムにいる家族に渡され、そちらを養う事にもなる。


 ちゃんと自覚しなさい!あんたは、スラムの子供達30人と、その家族、親、兄弟も含めた全員を、事実上養っている事になるのよ!従者登録までするんだから、もう後見人よ!


 これが慈善じゃないなら、世界中にいる慈善家みんな慈善家じゃなくなるわ!」


 横に座るアリシアが、どうどう、とサリサの肩をゆすってなだめる。


「ゼン君は照れ屋だから、自分が偉い事をしている、とか言われて褒められたくないのかもしれないけどね、サリサの言ってる事が、普通に世間の見方だよ~」


「……そうなのかな……」


 ゼンはこれでも、なるべく厳しく、割り切って事を進めたつもりだった。中味がともなっていなかったのだが。


「私が言いたいのは、その変な自己評価の低さを、なるべく改めて欲しい事!


 あんたはもう30人以上の子供達を養い(一応まだ予定)、そして30人以上の冒険者とクランを作り、上級の迷宮探索を進める、いわば要なのよ。


 そんな立派な冒険者、このフェルズのどこにいるのよ!世界のが嫌でも、フェルズじゃあんたはもう充分英雄なの!そうした事を自覚したら、嫁の一人や二人、どうって事ないでしょ!」


「その理屈は、どうなんだろう……」


 偉い事をした、立派な事をした。それなら嫁が複数いてもいい、というのは、ゼンには受け入れられない考えだ。


「あのね、ザラさんは、あんたにとって命の恩人なんだろうけど、あんたに何度か助けられている私達にとっても、あんたとの出会いを繋げてくれやあの人は、私達にとっても命の恩人になるの!とっても特別な人よ!」


「出会いの絆?……」


 師匠のラザンに言われた言葉を思い出す。


「そう!それに、ゼン、あなた、ザラさんを失った、と思った穴埋めで、私を好きになった訳じゃないでしょ?」


「あ、うん。それは、絶対にそうだよ。サリサとザラは、本当に全然違うし、“好き”の内容も、どこか違うと思う」


 それは断言出来る。


「それでいいのよ。私も、自分がザラさんの代わり、身代わりとかなら、ゼンの気持ちに応えられなかったかもしれない。私は、ちゃんと個々人として認めてもらって好かれたいから。


 別に、あんたにハーレム作れ、とか強要している訳じゃないけど、あんたを好きな子は、もう沢山いて、その何人かは、あんたじゃないと駄目な子もいると思う。その幸せを奪う権利は、私にはないわ……」


 サリサは、どこか悲しさと諦めが混ざった複雑な表情でつぶやく。


「え……そんな事はないでしょ?恋人なら、好きな人を独占したいものだし、少なくとも、俺は、サリサやザラが、他の人と付き合う、なんて事があったら、許せないよ。相手を殺してしまうかもしれない……」


 それぐらい、ゼンの暗い衝動は強いものだ。


「うん、それぐらい好かれているなら本望。男と女じゃ、本当に、本質的に色々違うのよ。


 私にだって独占欲はあるわ。ゼンを独り占めしたい。でも、それは我が侭だと自覚してる。あなたには、もっと、いっぱい、それこそ全部を手に入れて、幸せになって欲しいの!


 だから、法が認めているとか、そういう事じゃなく、ゼンには、たくさんの人を、逆に幸せにもして欲しい。ザラさんも含めて。


 もう幸福になっている人も大勢いるけど、あなたは、今養っている子供達、そして私達と、クランで増える仲間達、全員に責任があるの。


 だから、絶対に死んでは駄目。そんなに醜くあがこうとも、生きる事は正しい事。


 それに、あなたにはもう、7人の従魔がいる。家族同然とか言っても、あなたが死んでしまったら、その家族は全員道連れなんでしょ?


 従魔術って、そういう意味では怖いわ。完全に、他の命に責任を持ち、護らなきゃいけないんだから」


 考え込むサリサは、少し本筋から脱線していた。


「サリサ……?」


「あ、ごめんなさい。少し話が飛んだわね。


 話はザラさんとの事だった。


 ゼンは、私と結婚したい?15になったその時に、結婚する気はある?」


 自分からこういう事を言い出すのは、はしたないと思っているサリサの頬は赤い。


「それは、当然ある。結婚する!求婚(プロポーズ)するよ!」


 ゼンは一瞬の躊躇すらなく断言する。そこにはわずかな迷いもない。


「なら、今は婚約で、指輪を3つ用意しなさい。それから、一緒にザラさんの所に行って、話をしましょう。ザラさんが受けない事は、ないと思うけど……」


「俺に、サリサとザラ、一緒に婚約しろ、と?サリサは本当にそれでいいの?」


 贅沢過ぎる。我が侭過ぎる。そう思うのに、サリサはそれを押し勧める。


「いいの。とりあえずは二人よ。それから先どうなるかは、ゼン次第、他の子の頑張り次第でしょうね」


 好かれ、愛されていると分かっている事が、サリサを強くしているのだろうか。


 凛としたその表情には一辺の迷いもなく、眩しく輝いて見える。


「……分かった。俺、一度部屋で頭冷やして、それから指輪を買いに、商店街に行ってくる。あれってサイズは?」


「自動調整の術がかかったのを買えばいいわ。魔具と同じね。


 婚約指輪だから、安いのでいいと思う」


「うん。それじゃ、また後で」


「ええ。ザラさんとは、夕食の後で話しましょう」


「分かった……」


 ゼンがサリサ達の部屋を出て、しばらくしてから、サリサは左手にはめていた腕輪を外し、隣りのアリシアにもたれかかった。


「シア、途中で術、使ってくれてありがとう。お陰で、何とか……」


 アリシアは、もたれかかるサリサの頭を抱きしめ、落ち着くように背中を撫でさする。


 アリシアが、会話の途中途中、サリサに触れていたのが、『鎮静』の術を、直接見えないように使い、サリサの昂ぶる感情を落ち着かせていたのだ。


「対精神攻撃用の腕輪だから、かなり平静でいられたと思うけど、少し危なかったね~~」


「うん。でも、なんとかなったから……」


 サリサは、今までこらえていた涙が一気に流れ、溢れ出し、止まらなかった。


「サリー、偉いなぁ。私なら、そこまで出来ないよ……」


「私も、思ってなかった。好きな人の為なら、何でも出来るなんて、恋愛脳のたわ言だと思ってたから……。


 今だけ……今日だけ、泣いてもいいよね……」


「うん、うん。好きなだけ泣いておこう。私もつき合うから……」


 そう言うアリシアも、とめどなく溢れる涙を瞳から流し、サリサの頭にそれが落ちて来た。


「なに、それ。もう……」


 二人は一緒に、ただ静かに涙を流し続け、心にたまったあれこれを発散していた……。



 ※



 夕食後の、ザラをゼンの部屋に呼び出しての話合いは、つつがなく終了した。


 元々、ザラは自分の生まれの身分や立場の弱さを自覚し過ぎていて、センと両想いどころか、傍に、今一緒の建物で共同生活しているだけで、もう充分満たされていた。


 センからサリサの事を聞いた後で、ザラも大事な人で好きだから、どちらか一方など選べずに、一緒に婚約して欲しい。


 そう言われたところで茫然自失。


 ゼンが成人したら、一緒に結婚しましょう、とサリサに言われたところで、感極まって泣き崩れてしまった。


 ザラは、サリサを本妻として、自分か妾としたいようだったが、ゼンとサリサは頑としてそれを譲らず、二人は同じ妻としての結婚をする事になった。


 ザラは、その過分な申し出を、泣く泣く了承する。(本当に泣いていたので)


 そうして、『流水の弟子』ゼンは、13で、年上の婚約者を2人持つ事と相成った。


 これが単なる始まりにすぎない事を予感しているのは、ゼン以外では沢山いた。













*******

オマケ


サ「私、間違ってると思う?」

ア「う~~ん。それは、一概に、正負で判断出来る事じゃないと思う~。ただ、サリーらしくない、自己犠牲っぽいような~」

サ「そんなにいい物じゃないの。本当に、好物を、選べないなら両方食べるしかないかな、と思っただけ」

ア「食べ物なら、それは有りかもだけど~」

サ「そうね。でも私は、私だけ見て、愛して、って言えるくらいに傲慢じゃないし、自信もないの……」

ア「ゼン君みたい~」

サ「あの子ほどひどくないわよ」

ア「でも、複数いるって足掛かりにして、他に言い寄って来る人、たくさんいそうだよね~」

サ「そうね。すでに二人一緒に住んでるし」

ア「従魔研にもいるし、過去の誰かが、フェルズに来る事もありそう~?」

サ「……そうね。考えるだけで、ウンザリして来たわ……」

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