第108話

「あの、お父様。お母様が療養なさっている理由について教えてください。……ご病気なのですか?」


 話が一段落したところでフィーが切り出した。

 そういえば療養中という話だったな。俺は自分の心配事ばかりで、そっちまで気が回っていなかった。反省せねば……。

 真剣な様子のフィーとは対照的に、お義父さんは事もなげに答えた。


「あぁ、その事かい? クラリッサは妊娠中でね。もう安定期なのだけど、大事をとって領地に残っているのさ。」


「え!? お母様が妊娠!!?」


 フィーは驚きの声を上げた。俺達も皆驚いている。


「そう。フィーリアはお姉ちゃんになるんだよ。」


「えっと、おめでとうございます。」


 驚き固まってしまったフィーの代わりってわけじゃないが、お祝いの言葉を述べてみる。


「ありがとう、シンク君。」


 相変わらず穏やかな笑顔のお義父さんは、皆が口々に述べるお祝いの言葉それぞれに「ありがとう」を返している。


「し、心配して、損した……。」


 重い病気や怪我を想定してそれなりに覚悟していたらしいフィーは、疲れた顔でそう言った。しかし、すぐに「あぁ、でも姉弟かぁ……姉妹もいいわね」と嬉しそうに呟いた。


 次に話題は公爵家の件へと移った。


「どうやら公爵は他者の成り代わりではなく、本人で間違いないようだ。……恐らく魔術の類で操られているのだろう、というのが陛下や我々の見解だよ。」


 どうやって確かめたのかと思ったら、何でも、公爵の衣類に針子の針をわざと残して着せてみたらしい。

 当然ながら公爵はその針で小さな怪我をしたのだが、その際、確かに血が流れたそうだ。魔人が化けているならば、血は流れない。

 そっくりさんの可能性もあるが、指紋が一致しているのでそれは無い、とのこと。


「シンク君、”再生”の魔術を公爵にかけたら、治ると思うかい?」


「……こればっかりは、やってみないと何とも。」


 病気や怪我はどんな状態でも治ったが、『操られて人が変わったような状態』を治すことができるのかは未知数だ。


「そうだよね……何か口実を作って、場を設けるよう働きかけてみよう。ただ、どうしても流れに無理があるし、本人が拒否すればどうしようもない。うーん……強引な手段に出て、万が一効果が無かった場合を考えると、リスクが大き過ぎる、か。」


 公爵の件に関してはもう少し様子を見よう、ということになった。機会があれば”再生”を使い、効果の検証を行うという方針だ。


 魔人の狙う禁足地については、魔人が鍵の情報を掴めていないのを逆手に取る形で、あえて対策を行わず、情報を徹底的に伏せる方針らしい。

 確かに、守る動きをすればそこに何かあると分かってしまう。敢えての偽情報を流すにしても、何故そのような偽情報を出したのかを突き詰めていけば、鍵の在処を特定する情報に繋がりかねないというわけだ。

 類推するヒントすら一切与えない、というのがこの場合は正解だろう。



 数日が経ち、俺とフィーとお義父さんは使者に連れられ、揃って王城にやって来た。いよいよ謁見の日だ。

 謁見と言ってもごく小規模なもので、俺達が案内された部屋も王座のある広間ではなく、会議室のような雰囲気の部屋だった。

 王様側の人数も、かなり少数らしい。それでも10人以上控えているわけだが……。

 例の公爵も、この中にいた。王を補佐する役目なのだから同席しているのは当然だが、実際に本人を目の前にするのは初めてだ。王と顔立ちはよく似ているが、どこか人を寄せ付けないようなオーラを出している。

 王は明るい色の服を纏っているが、公爵はデザインこそ似ているものの、色は黒で統一されていた。

 全身真っ黒って……どこのオタクファッションだよ……。


「”再生”」


 毎度のごとく、”再生”の実演を依頼された。俺の若さで極級クラスの実力を身につけた、というのがやはり伝聞では信じられないようだ。しかも、神聖術Lv9を習得した人物はこれまで記録にないらしく、おそらく人類初ではないか、とのこと。

 何度も確認されるのも納得である。爵位を与えた後になって「やっぱり嘘でした」では、国の面子に関わるからな。


 再生の魔術が効力を表し、欠損した脚が治っていく。


「おぉ! 脚が!」

「これが”再生”の力か……。」


 今回治療しているのは元近衛騎士だというおっさんで、任務中に脚に怪我を負い、退役。現在は杖を突きながら、近衛騎士の指導教官を務めているらしい。


「ありがとう、シンク殿!」


 がっつりと俺の手を握り、感謝の意を表す元近衛騎士のおっさん。


「これで舐めた口を利く新米共を、思うまましばくことができる!」


 そんなことを良い笑顔で言われても反応に困るな……とりあえず愛想笑いを浮かべておくことにした。


「うむ、見事だ。」


 おっと、王様の御前だった。

 慌てて跪く俺と元近衛のおっさん。


「その力、この国のために役立ててくれ。」


「かしこまりました。」


 答えながらちらりと視線を動かすと、王様の後方に控える公爵が俺を見ていた。視線が合っても表情は動かず、何を考えているのかは窺い知れなかったが。



 さて、これにて本日のお役目完了……かというと、そうではない。

 皇太子様とのお茶会があるのだ。コミュニケーションが比較的苦手な俺からしたら、今日はもう大勢知らない人に会ったので、明日にしてくれないかなといった気分である。

 とは言え、皇太子様とは本番の晩餐会で仲の良い振りをすることになっている。そもそも交流したこともない人間と仲良い振りも何もあったものではないので、その手始め、第一弾としてのお茶会のようだ。……つまり、日を改めてこの後も数回予定されているのだ。

 ……どうか良い奴でありますように!


 お茶会の会場は城の中でも奥まった場所にあった。離れのような建物にある小さな庭で、城の窓からの視線を木々が遮ってくれるような位置になっている。


(はて? 仲が良いアピールするなら人目の多いところの方が良い筈だがな?)


 皇太子様も公爵同様、謁見の際に場にいたので顔は見ている。隣にいた12歳くらいの少女が、たぶん王女様なのだろう。


 案内されると、皇太子様は既にテーブルにいらっしゃった。なんと王女様も参加されるようだ。因みにお義父さんは王様と別途話があるそうで、このお茶会には俺とフィーしか参加していない。。

 皇太子様も王女様も綺麗な顔立ちだ。どちらも癖のある金髪に、緑に近い青い瞳をしている。エルフの血が濃いってやつだろうな。

 皇太子様の服装はシンプルなシャツにズボン姿だ。かなりラフな恰好だが、布地は最上級のものだろう。王女様も、ドレスというよりはワンピースくらいのシンプルなデザインの服装だが、控え目ながらネックレスやイヤリングなどの装飾品を着けている。

 何だろう? 王女様のつけているネックレスにすごく眼がいく。何がどうとははっきりとは言えないが気になってしまう。さまざまなスキルがお互いに補完し合って、ようやくわずかにひっかかる程度だ。逆にそれだけのスキルを用いてはっきりしないことで警戒してしまっているのだろう。

 まぁ護身用のマジックアイテムとかなのだろう。それにあまり胸元を注視するのは失礼だ。ロリコンじゃないし! 俺はロリコンじゃないし! 大事なので二度言ったよ。

 お茶会の作法に関しては”礼儀作法”スキルのおかげである程度分かるし、昨日は練習がてらアイルーンの屋敷で皆とお茶会モドキもやった。しかし、本物のお茶会は初めてだ。

 情けないが、ここはフィーにリードしてもらいたい……そう思いながらチラッとフィーを見ると、口元に笑みこそ浮かべているものの思いっきり作り笑いで、しかもガチガチに緊張しているのが見て取れた。

 これは多分、「私がシンクをフォローしなくちゃ!」って思いが強すぎて空回りしているな?

 そういえば以前、お茶会は苦手で、曖昧な笑みを浮かべて肯定とも否定ともつかない相槌を打って切り抜けている、とか言ってたもんな……。


 お2人に立ってお出迎えをされ、簡単な挨拶を済ませて席に着く。

 今回の主催は皇太子様になる。この国の作法では主催者がまず先にお茶とお菓子を一口ずつ口にして、相手に勧める。招かれた側はそれを待って、勧められてから初めて口をつける。

『毒なんか入ってないですよアピール』を作法とするのが、如何に貴族間のやり取りが命懸けか物語っている気がして、背筋が寒くなるね。


 カタカタカタ……


 緊張の余り、フィーのカップを持つ手が震えている。

 それを見た皇太子様が苦笑いを浮かべた。


「どうぞ、緊張なさらずに。この場にいるのは信の置ける者だけです。ここで起きたことは外へは一切漏れません。多少作法に適わなくとも、見咎め口を挟むような輩はおりませんよ。」


 そう言ったあと、小声で「本来、シンク殿のための用意だったのですが……」と呟いた。

 どうやら平民出身の俺が、貴族の礼儀作法に疎いことを想定してくれていたようだ。

 盛大なミスをやらかした時に人目につかないよう、このような奥まった場所になったのか……確かに、神聖術Lv9の使い手とはいえ、”礼儀作法”まで持っているかどうか分からないものな。


 フィーはその言葉を聞いて、だいぶ肩の力が抜けたようだ。

『力を抜いていいよ』と言われるままスルっと力を抜ける辺り、凄く素直だと思う。フィーのこういうところがとても可愛いく感じる。


「皇太子殿下。過分の配慮、痛み入ります。」


 とりあえず、お礼を言っておこう。


「シンク殿、私の事はジークで構いませんよ。」


 皇太子様の名前はジークフリードだ。愛称で呼んでくれ、ってことだな。


「では、ジーク様、と。それと、私のことはただのシンクとお呼びください。」


「分かりました。では、シンク。まずは我が国への仕官を決めたことに、謝意を述べさせてください。ありがとうございます。あなたのおかげで我が国は、外交において有利な立ち位置を得られることでしょう。次に、このお茶会の目的を話しましょうか。」


 目的? 仲が良いアピールの布石じゃなくて?


「このお茶会の目的はシンク、あなたに忠告をすることです。あなたの力は非常に有益です。それゆえ、様々な誘いがあなたの元へ訪れるでしょう。有り体に言えば権力、金、女……等ですね。」


 ジーク様の言葉に、フィーがピクリと反応する。

 ちょ、やめて! 婚約したばかりなのに波風立てるようなこと言わないで!


「お兄様……シンク様はフィーリア様と婚約されたのですよ? ご本人の目の前で……。」


 王女様がジーク様を睨む。


「シャル、これは大事なことなのです。非常に嘆かわしい話ですが、その婚約にすら強引に介入しようとする貴族が、我が国にも多くいることでしょう。」


 え!? マジで?

 ちなみに王女様の名前はシャルロットだ。シャルは愛称だね。


「マジです。」


 ジーク様、あなたも心が読めるの!? 俺が動揺を見せたせいか、ジーク様は可笑しそうにカップに手を伸ばした。


「シンク、全部顔に出てますよ? 既成事実さえ作れば何とかなる……そう考える者がいるのだということを、くれぐれも覚えておいてください。不用意に女性に近寄らない、近寄らせないを守った上で、眠る時は厳重に施錠をお願いします。」


 確か”ポーカーフェイス”というスキルがあった筈だ。スキルが多過ぎてうまく管理できていない。普段使わないものは基本オフにしているが、晩餐会ではオンにしておこう。


「更に、手に入らないと分かれば、今度は暗殺を企てる者も出てくるでしょう。アイルーン家の敵対派閥の貴族なら、いつそのように動き出してもおかしくないのです。対策として、近衛騎士団からの護衛の派遣も検討中です。」


 ……貴族は本当におっかないね。


「これは我が国だけの話。外交で国外に出れば、別の危険も付きまとうでしょう。金品等で誘惑してくるぐらいなら可愛いものですが、監禁、脅迫される可能性もあります。外遊の際は可能な限りジョアキム卿に同行を願い、極級の武威で護衛して頂く必要があるでしょう。」


「外国には行かない、というわけには?」


「流石に全て断ることはできないでしょうね。救えると知りながら救わないとなれば、今度はそれが戦争の火種になりかねないのです。特に、友好国相手には派遣しないわけにはいかないでしょう。」


 確かになぁ。友好国の王族が病気になって治療が必要だって時に派遣しなければ、見殺しにするも同然だものな。一気に関係が悪くなってしまう。


「シンク、あなたはこの国に”再生”という奇跡の技をもたらした。しかしその為に今後、不快な出来事に多く遭遇することとなるでしょう。……もしも全てが煩わしくなったら、その時は私に言ってください。力になります。」


「ジーク様、ありがとうございます。」


 俺は感謝の言葉を述べる。

 この人は良い人だな。そんなこと黙っておいて、俺をこき使うこともできただろうに。

 ……まぁ、俺との関係が変にこじれて敵対国へ移り住む……とかならないようにっていうのもあるだろうけどさ。しかし、打算の上だとしても、ジーク様自身が望ましいと思った選択をしていることは分かる。


「お兄様。力になるって、具体的にどうなさるおつもりなの?」


 お、確かにどうするつもりなんだろう?


「何、暗殺を狙ってくる奴らを利用して、暗殺が成功した振りをするのさ。公式に死んだことにして、名前を変えれば知らない地で生活できるだろう? それに、アイルーン家にはフィーリア殿以外にも後継ぎが生まれるそうだから、お2人で雲隠れしてしまっても問題ないしね。」


 成る程! それならば静かに暮らせそうだ。


「うーん、それではシンク様方にご不便をお掛けしてしまうのではないかしら? 今いるお友達とも別れなければいけないし……そうだわ!」


「シャル、何か名案でも浮かんだかい?」


「私とシンク様が婚約する、というのはどうかしら? 流石に王族に連なる者となってしまえば、誘惑や暗殺の企みも減るのではなくて?」


 無邪気な顔でそんなことを言い放った王女様に、フィーがめっちゃオロオロしだした。

 ……先ほど「フィーに悪い」って話をした本人が、俺達の関係に波風を立てるようなことを言わないでおくれ……。

 ここは俺がさらっと『心配しなくても大丈夫だフィー、俺が愛しているのは君だけだ』とか言えればいいのだろうが、断るにしても丁重にお断りをしないとだし、ちょっと恥ずかしいと思ってしまった。


「シャル……。」


 ジーク様が片手で頭を押さえて、頭痛を堪えるような顔をした。


「ただの案ですわよ、お兄様。それよりも……フィーリア様のその狼狽えようを見ると、お2人はいわゆる政略結婚ではないのですね。ならば、恋愛関係からの婚約ということかしら? ねぇ! そうなのでしょう? いつどこで出会われたのですか?」


 王女様はキラキラした目をして横に座るフィーに迫った。

 成る程ね、傍から見ると俺達の関係は、アイルーン家ひいては王家が”再生”の使い手を取り込むための政略結婚に見えるのか。


「え、えっとですね。私達が出会いましたのは――」


 フィーは聞かれるままに答えていく。最初こそ緊張が抜けないようだったが、王女様はやたら聞き上手で合いの手も挟んでくれるので、次第に滑らかに話せるようになっていった。


「まぁまぁ、夏の避暑を兼ねた領地視察の時に? 共に冒険者を目指す2人は自然と、同じ時間を過ごすことが多くなったということですね。」


 話が11歳の時に差し掛かる。


「あら、婚約を賭けての決闘!? でもその時、シンク様はまだ平民だったのでしょう? 貴族相手に一歩も引かないなんて……まさしく愛ですね。素晴らしいわ!」


「レオポルト……確かホトヴィー家の次男だったかな。槍の名手と聞いたことがある。そんな彼に勝つなんて、シンクは槍も得意なのだね。」


 決闘の話にはジーク様も興味があったようだ。

 そして話はダンジョン探索、ドラゴンゾンビの討伐へと移る。

 この辺の話は最初から3人で攻略したことになっている。当時、フィーがお義父さんに納得のいく説明をするため、俺のスキルの件を伏せたカバーストーリーを3人で入念に作り込んだのだ。なので、それをそのまま伝える。


「何と、滝の裏に消えかけのダンジョン……そして浅い層にいたダンジョンボスか。うん、興味深いな。それで、シンク達はどのようにドラゴンゾンビを――」 


 この辺の話はジーク様の方が食いつきが良い。若干、王女様は退屈そうだ。


「勇敢な戦いの話も素敵ですけど、それよりも3人の恋の行方が気になりますわ。」


 決闘後に互いを認め合った俺とレオポルト、といった感じになっているので、フィーを巡った三角関係の模様に見えるのだろう。この手の話は女性受けが良いのか、王女様付きの侍女さんも熱心に聞いている。

 そして11歳の夏、最後の日。夕日の丘での出来事……ってフィーさん、そこまで伝えちゃうの? めっちゃ恥ずかしいんだけど!


「まぁまぁまぁ! そこでお2人はお互いの気持ちを伝え合ったのね。頬にわずかに触れるようにされたキス……幼い恋! 素敵ねぇ~!!」


 確か王女様は12歳の筈なんだが……何か感想がおばさんっぽいよ!

 そして去年、モイミールでの再会のくだりになると、王女様が感嘆の声を上げた。


「あぁ、『姫騎士の世直し』! 私も見ましたわ!」


「え? 失礼ですが王女殿下、その……どちらで?」


 フィーも、まさか民の間で流行った劇を王女様も見たとは思わなかったようだ。


「あら嫌だ、フィーリア様。私のことはどうぞシャルとお呼びくださいまし。そのかわり、私もシンク様に倣ってフィーとお呼びさせてね。劇の話でしたわね。かなり流行っていたので、王城へも劇団を呼んで上演させたのです。」


 成る程。それを聞いてジーク様は思い出したように言った。


「そういえばシンク、知っているかい? 今度、君が貴族にのし上がった物語も劇になるようだよ。」


「えぇ!?」


 思わず変な声が出てしまった。

 た、確かに、一介の平民が前代未聞のスキルを得て貴族になるなんて、言われてみればかなり娯楽性の高い話だよな。


「しかも『姫騎士の世直し』で名の知れ渡ったフィーリア殿との婚約もあるから、その話と相まって王都では既に期待が高まっているらしい。各領内に噂が広まるのも、時間の問題だろうね。」


「お兄様、この件には王家も介入いたしましょう。噂や伝聞から中途半端な劇を作り上げられるよりも、事実を元にしっかりと作品の形を整えて、後世にも語り継がれるような傑作に仕立てたほうが良いに決まっています!」


 王女殿下が何やら燃えている! これはプライベートな事なので控えて欲しい、とはとても言えない雰囲気だ。

 ……すると何か? あのこっ恥ずかしい村の丘での思い出も、国中に周知されてしまうのだろうか?


(村に帰ることがあったら、ステナさんを筆頭に村中の皆から冷やかされまくるんだろうな……。)


 そんな確定された未来を幻視して、俺は頭を抱えるのを必死に堪えるのだった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

■あとがき

お忘れかもしれないので説明を……

ステナさんはフィー付きだった護衛兼侍女です。男爵家の3女です。

子供時代には常にセットで行動してました。

食いしん坊キャラです。お肉大好きなのでシンクの村の牧場の兄ちゃんに嫁ぎました。


お読みくださりありがとうございます




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