第40話 ときめきの法則。
何を着ていこうかなぁ・・・。
お土産は、やっぱり、飲み物?
んー・・・。
今日は私が祐也くんのお家にお邪魔する日だ。
先週、祐也くんが家にきて、次は私が祐也くんの家にいくことになってたのだ。
手料理を振舞って、たくさん話した。
駅まで送ろうとしたけれど、玄関で、帰ったらメールするからと。
思い出すだけでも恥ずかしくなる、ほっぺとおでこにキスをしたり、あんなに好きな人と、接近したことがないから尚更、照れてしまう。
思い出すと、顔が赤くなる。
でも、本当に楽しい時間だった。
今日もそんな時間になればいいなと思いながら出かける準備をしていた。
スカートをはくことを勧めたのは、望美だ。
短いのはあまりに恥ずかしいというか、何というか・・・。
そんなつもりだと勘違いされたくないので、眺めの黒いスカートにした。
そして、上は水色の、薄手のニット。
そして、寒くないようにと、薄めのジャケットを羽織ってみた。
自分ではセンスの欠片もないと思っていたのだが、望美のアドバイスというスパイスで、なんとかなるものだと思った。
白のスニーカーを履いて、駅に向かう。
祐也くんには今から家を出るよと、メールをしておいた。
きっと、バタバタしてるだろうなと思いながら、少し足どりがかるくなっているのがわかる。
初めて男性の家にお邪魔することになるわけで、緊張もあるけれど、祐也くんのことを本当に信頼してるからこそ、お邪魔することができる。
お付き合いするまでに時間をかけたのはそういう、細かいことが伝わるか、そういう些細な気持ちが伝わるかということも考えて、の時間だった。
改札出る前に、もう一度メールをした。
駅について、だいたい徒歩で、15分程度のところと聞いてるので、まだ駅についてないだろうなと思いながら・・・。
駅のわかりやすい目印はないかなとかそんなことを考えながら歩いていたら、携帯がなった。
祐也くんは、早くに着いて待っていてくれていたようだ。
「ようこそ、俺のホームタウンへ!」
なんて、冗談を言いつつ、手をつないできたので、
「きましたよー!」
と、笑って答えながら、その手をぎゅっとつなぐ。
「手料理とかできなくてさ、ピザを頼もうかと思うんだよ。」
と、いわれ、ピザかぁ・・・。
しばらく考えて、
「調味料は揃ってるの?」
と聞いたら
「自炊を時々するからあるのはあるけど、結良みたいにできないから・・・。」
と言いながら、頭をかいていた。
「じゃあさ、材料を買って、一緒に作らない?」
祐也くんはその提案に、
「いいねぇ!!」
と、ニコニコして、最寄りのスーパーにて買い物をした。
お米もパンもパスタも常備しているところが、やはり自炊してる証拠だなと、思った。
そして、二人で祐也くんの家にむかった。
わくわくと、ドキドキが、入り混じった変な感覚だったけれど、楽しいにちがいない。
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