蟠り
ピロン
スマホの通知がなる。中学のクラスの集まりの予定を立てるためのグループの招待が来たらしい。
高校生活が1年目の終わりを迎えそうなこの時期に来ることはだいたい予想していた。だって、県立の高校に行った友人達は高校入試の関係で休みが多いから。
正直、やめて欲しかった。
そもそも、集まりの中心である女子グループの輪から、私は途中でいなくなった。
彼女たちは、どういう気持ちで招待しているのだろうか。
いや、きっと何も考えていない。輪から私が消えたことすら気づいてなかったかもしれない。
なんだか、虚しい。
他にもそういう奴らはごまんといた。
関わりたくなかった。
だから、私は、誰も届かない私立の高校に入ったのだ。必死に勉強して、自分の生活を守ったのだ。
なのに、なぜ、こんなに、突っかかるのだ。私は、今、人生で一番楽しいのに。なのに、なぜ…………?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます