蟠り

ピロン

スマホの通知がなる。中学のクラスの集まりの予定を立てるためのグループの招待が来たらしい。

高校生活が1年目の終わりを迎えそうなこの時期に来ることはだいたい予想していた。だって、県立の高校に行った友人達は高校入試の関係で休みが多いから。

正直、やめて欲しかった。

そもそも、集まりの中心である女子グループの輪から、私は途中でいなくなった。

彼女たちは、どういう気持ちで招待しているのだろうか。

いや、きっと何も考えていない。輪から私が消えたことすら気づいてなかったかもしれない。


なんだか、虚しい。


他にもそういう奴らはごまんといた。

関わりたくなかった。

だから、私は、誰も届かない私立の高校に入ったのだ。必死に勉強して、自分の生活を守ったのだ。


なのに、なぜ、こんなに、突っかかるのだ。私は、今、人生で一番楽しいのに。なのに、なぜ…………?

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