オンナノコ
なんだろうね。
周りを見れば、一人ぼっち。皆はどこ?
いつもの事だ。
皆と足並み揃えて歩いていた。そのつもりが、いつの間にか、私だけズレていく。
めちゃくちゃで、気持ち悪い、私のリズム。それが、誰かと同じになることは無かった。最初はそれでもいいと思った。
でも、女の子の世界は複雑で、ズレてはいけないんだと知った。はみ出し者に居場所はないんだと知った。
休み時間はみんなでおしゃべり。誰かの悪口か恋愛の話。トイレに行く時はみんな一緒。移動教室も一緒。体育はだるそうに。持ち物はかわいく、煌びやか。
「変わってるね。」は、ズレを知らせる合図。
こんなの、何が楽しいんだろう。
ふと、我に返るといつも思う。
あれ、どうやって笑ってたっけ。
顔に貼り付けた気持ち悪い愛想笑い。
横を見れば、たくさんの友達。
歪んだ絆という枷付きの。
吐き気がする。
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