第6話 溺死
あなたのことを思い、私はこんなに愛に満たされてもう溺れそうに。
これが生きてるってことなんだね。
僕たちは永遠にひとつになることができない二筋の流れ星。
嗚呼、なんて幸福なんだろう。
聖女マリアのうつくしい青いガウンと野のカモシカの見事な毛並みに誓って、
愛は、意志によって呼び覚まされることはないでしょう。
たった一瞬でもこんな清らかな気持ちでいられるなんて幸せだね。
君に触れることはなんだか罪深く感じる。
気づけば、法悦に涙が流れ、夜の静けさの中に嗚咽が響いていた。
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