第15章
「新入生の皆さん、おはようございます。本日から皆さんのクラスメイトになる、ナイズくんです。」
ネージュを使える者達は、昨日入学の手続きが終わっている。
僕が教室内に入ると、エリアとフィンの顔が目に入った。
2人の安心した顔をみるに、僕が実験に合格出来たかどうかは聞いていなかったようだ。
「ナイズです。今日からよろしくお願いします。」
軽く挨拶を済ますと、空いている窓側の席に案内された。
「改めて、皆さんのサポートをさせて頂きます、フレイズです。分からないことがあれば、何でも聞いてくださいね。まずはエルダースノウについての話をお願いしてますので、先生が来られるまで、待っていてくださいね。」
そう言って彼女は教室の外へ出ていった。
「ナイ!!!おめでとう!!!」
フレイズ先生が教室を出るとすぐに、エリアが僕の元へ来た。
「エリー、、うん。ありがとう。」
「あなたならきっと大丈夫だって思っていたけど、本当に良かったわ」
「心配かけてごめんな。」
エリアの目に溜まっている涙を拭う。
彼女は本当に嬉しそうに微笑んでくれた。
「エリア、知り合いなの?」
僕の前の席に座っていた、綺麗な赤い髪の女の子が振り返った。
「レイラ、ナイは私の双子の兄なの。ナイ、彼女はレイラ。昨日お友達になったの。」
「初めまして、兄のナイズです。よろしく。」
「こちらこそ!よろしく、、えっと、ナイくんって呼んでもいいかな?」
「もちろん。僕もレイラと呼ばせてもらうよ」
「うん!」
エリアは社交的な性格で、誰とでも仲良くなれるだろう。
彼女は華があり、優しく、聡い。
そんな彼女とは似ても似つかない僕だが、
彼女の力になり、守りたい。
それが今、僕のやりたいことだから。
「皆さん、お待たせしました。今回の講義をして下さる、ヴェン先生です。よろしくお願いします。」
フレイズ先生に紹介され、中に入ってきたのは、僕にジャムを受けるよう促した彼だった。
「初めまして、ヴェンです。エルダースノウについて、僕から話します。本日より合流された方もいますので、昨日お話があった内容と重複があるかもしれませんが、ご理解を。」
僕は昨日ジャムを受けて、そのまま眠っていた為、何も話を聞いてなかった。
「今日は簡単なテストを受けて頂きます。このテストで判断するのは、皆さんのジャムのエレメントです。知ってる人もいるかもしれないが、ネージュにはいくつのかの要素があり、自分のネージュについて知ってもらうためのテストです。」
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