第41話 二次・女体化→世界設定自体を変えてしまう!①~銀英伝を例に。

 pixivに二次をたんとおいてあるんですが、まあ一番新しいのは銀河英雄伝説ですね。

 それこそ大学の時からの好きな本で、二度売って三度買ったという原作(笑)。

 道原かつみのコミカライズ。

 全部レンタル落ちビデオ入手してDVDに落としたOVA。

 現在のノイエ銀英伝。

 藤崎竜の斬新な解釈のヤングジャンプ→ウルトラジャンプ連載中のコミカライズ。

 いろいろバージョンがあるんですが、この時「複数女体化」シリーズはOVAが念頭にありました。

 以下、そのシリーズのあとがきから転載どす。

 ワタシが女体化、性別反転やる時の考えがもろ出てます。

 銀英伝知らないひとはまあほっといてもいいしキョーミ持ってくれてもいいし(笑)。

 

**


○前提ときっかけ

 例のごとく設計図無し。

 ただし一応エンサイクロペディア銀英伝と文庫1~5巻は手元において。

 ともかく「このひと達が皆(除フォーク)幸せになるにはどーすればいいかなー」というのが前の話から、というか銀英パロのワタシの目標でございまして。

 ヤンさんがやる気出す状況ってどーいうのかなーとつらつら思ってたら、もう少し現世に執着持つ存在に変えなくちゃ無理! 何かちゃんと地に足つけて護るもの持って!

 そんな訳で女体化。

 ちょっとやっぱり性格が微妙に変わるよね? ということで。


○ということで

 女体化なんですが。

*コプヤンしたいなー

*一人だけ女体化ってのはよくある

*でもそれじゃつまんないなー。

*ヤンさんだけが女性将官ってのは制度的に考えづらいよなー。

*デリカが浮く駒になるのは今ひとつー。

*ってな訳であちこち女体化させていただきました。はい。


 そんでできるだけ直接の戦闘を行わないように持って行くためにどうすればいいか?

 このシミュレーションと、現時点のワタシの考える政治と軍事はどーよ、というものも乗っけて。

 ええその後どんどん流れに乗って「え、このキャラ女子?」「え、こうなる?」と思いながら書いてましたけど。


○少女が家にやってきた

 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10985391

 これが始まり。

 トラバース法の解釈を変えてみました。つか同盟の制度がザルすぎて何とも言えない……

 そもそもあんなでかい版図に評議会人数少なすぎないか! その下に政治家がもっといないとおかしくねえか?

 とか何とか三年前くらいから元から好きな歴史だけでなく、政治とかに目を向け出して思ったり。

 ちなみにこの元ネタはふくやまけいこの「ゼリービーンズ」シリーズの最初の話。あの方が旧「リュウ」でやってた80年代の初期連載なのだけど、普通の夫婦とかと同時に政府が作る子供というものも居る世界で。つまりは当時よくあった管理社会ネタというか。「地球へ……」も同じタイプですな。そんでややゼリービーンズの方が「夢見るソ連」的世界なんですが。

 そういう感じの世界で親と思ってやってきたら違っていたけど呼ばれた一言が嬉しかったよね、という。


○まあお仕事ですから

 このタイトルのやる気の無さww

 だがこのタイトルの雰囲気が結局は流れを決めてしまったと思われまする。

 ということでイゼルローン攻略から。

 ―――ということは、ここでコプヤンの出会いですよ。ありがたく2回目で一応デキてくれました。何とやってるシーンも自主的に書いてしまいましたよ! 流れとはいえびっくりしましたよ!

 「戦争(実際の戦闘)はともかく無駄ばかり出す」というのはここからですね。うんこれはまじ。

 んで。

 フレデリカが男子。で変形でフレデリック。さてこの時点で女性の歳がこれだけ上だとさすがにーということで失恋決定。コプヤンにするための要素。だけど考えてみたら、ユリアン→ユリアナとの年齢差が同じじゃないですか。ふむ、とそこで考えてはみた。

 ブルームハルトが女子。でライナー→リィナ。この時代だったらそれこそ装甲服、「ALL YOU NEED IS KILL」の様なパワードスーツにできるだろ、ということから。 

 それとコーネフも女子でロシア語名前の変形でコーネヴァ。全体見た感じではそんなに彼女達活躍せんですみまへん的な。同様にロシア語変化のパトリチェフ→パトリチェヴァ。……いや、おっかさん的になるかなあと……

 んで、ここで「外交という概念」のはなしが出てくると。


○先読みにも程がある

 んで、さっさと求婚、さっさと承諾。

 そんでもって「やる気を出した」ヤンさん。

 実際にイゼルローンでトールハンマー撃ったことで「あかんわこれ」と思ったんじゃねえかと。

 ここいらからコプヤンひっつき虫になりますが、呼び方はコプ→ヤンは「貴女」、ヤン→コプは、「女として」の時「あなた」、「軍人として」の時「君」という風にちょこちょこ意識を変える都度変えてるという感じで。


○こそこそ企み堂々動くが勝ち

 そんでこの話で「同盟は民主主義国家じゃない」ということに。

 結構ワタシ自身が矛盾を感じていたんでね。同盟は果たして民主主義国家なのか? という点で。

 いやいや戦時体制ってのは基本的に全体主義ですって。民主主義国家も戦時期にはそうなるんですよ。WW2の時の米英だってそうですがな! 某北の国は今でも戦時体制ですよ!

 ということを書きながら考えまとめていたという。

 で、「如何にしてアムリッツァの悲劇を防ぐか?」という命題。

 ええ、フォークですよ。元凶は。

 何でアレをどうかしなかったのか凄く不思議なんですよ。まあそこで原作の中にあった、ヤンさんは陰謀「やりたくない」という性質ですが。

 ここの護りたいものができたヤンさんは、いくらでも暗躍やってやんよー、ということに。

 んで、ヤンさんと同室だったラップが女性ってことになることでジェシカを男体化。んでもってOVAのジェシカさんの様に極端なことしたら消されるの当たり前だろ、そもそも集会で動く様な直接民主政治はこの規模では無理、ということで、「政治をするなら歴史を勉強しろ」という根回し。

 一方の帝国。ラインハルトが女子。キルヒアイス死亡回避ルートのために。「絶対裏切らない配偶者」ならナンバー2いいよね、というのはデル戦の流れ。

 そしてロイオベにするつもりだったけど、どっちも女子。マザコンこじらせは母性が欲しいよね!

 ただし帝国は逆転大奥よろしく「男名」で戦場に出る決まり。

 そんでヤンさんはともかく時間稼いだ、と。 


○要塞は(色んな意味で)宝の山

 そんでイゼルローン赴任。

 向こうとのこっそり通信が始まると。国をまたぐ暗躍と友情の始まり。

 ……これは現パロの方でも使ったけど、オーベルシュタインとヤンさんは気が合うと思うんですよねえ……

 で、クーデター回避。→グリーンヒル大将温存。

 そして男女構わず来るもの拒まずだったロイが珍しく自分から無意識に欲しくなったのがオベさんだったという流れ。

 ロイは名前のこともありオスカル的何とやらも入ってるこじれ方。何だかんだで受け入れていまってるオベさんも自分がよぉわからんとヤンさんに相談という。そこからロイが密談の仲間に入ると。

 そんでキルヒアイスを微妙に焚きつけたり。

 リンチ少将を保護したり、グリーンヒル大将にトリューニヒトを調べるように促したり。

 そんでオベさんに「最終的な目的は何?」とつきつけたり。


○いやそれそんなするすると

 ええこの話はもう何というか、基本的には「ラインハルトが結婚承諾してしまったよ! キルヒは怒らすと怖いよ! エルウィン・ヨーゼフはちゃんと保護してね! あ、ラインハルトもヤンさんも子供できちゃった! ユリアナがフェザーンにいっちゃう!よし地球教調査に」

というはなしです。はい。


○壁に耳あり何とかに目あり

 ということで妊娠というどかーんとしたイベントのおかげでラインハルトが戦争に出かけなくなる訳で。

 そーすると上の人が完全に足止め状態だと戦闘が無くていいね!

 だけどスキャンダルには気をつけようね!

 ……個人的には結婚も妊娠もそもそも男と付き合ったことも無いので全部想像で書かなくてはならないということだな……で、だいたい避けてきたんですが! 好き合ってる同士でハッピーに子供できる展開! まー流れで。

 ラングは「良き夫」「匿名で寄付」という性格の方を立てられる何かできねえかということで。「職務に忠実」「そこから出世」というのがたまたま治安維持局だった、ということで自分の職務を疑っていなかっただけだったとしたら? という感じで。

 ホフマンさんが「汚名」に出た時、警察あったんかい、と思ったんだよな。つかあまりにも帝国のシステムも判らないままだったので、そこんとこ。

 んでビッテンとミュラー……なんだけど、ビッテンがロイの悪友設定なので、女子に。でもアタックしていくのがミュラーなのは現パロ時も同じ。

 そんでユリアナが地球に行くくだりでワーレンさんと出会うという。

 そんで査問会は妊娠したから無しw

 「女だから動けない」を逆手に取ることもできるんではないかと思ったのでした。

 ……ともかく地球教殲滅させる方法考えるのが厄介でした……

 そしてフォークwwwwwwww

 いや、だって何の含みも無く「悪役」なのって彼だけだから!

 そして散々ブロパガンダ。

 

○宇宙は(おそらく)愛に満ちているはず

 てな訳で和平~講和にもってって最終的にヤンさん一家は同盟を捨てて帝国に移住するはなし。

 ともかく同盟のヤン・ファミリーの出演が少ないというか、軽いのは、この話のヤンさんが既に同盟を見切っている時点からはじめたせいなんだよなあ。

 ちなみに子供を「赤子」とか「双子」としか呼んでいないのは、オリキャラを立てるのが銀英伝では嫌だったんですよねえ……

 個人の趣味だとは思うんですが、オリキャラでもモブが客観的な視点で見ている話は好きなんですよ。だけどオリキャラが物語世界を動かすようになるのはどーも。趣味の問題ですが! 

 未来捏造ならぎりぎり自分も他のジャンルでやっていますが、やっぱり「都合の良いキャラ」が何でも解決するのはどうよ、と思ってしまうんで……


 しかし書いてみて思ったよ。この話ホント、コプヤンでロイオベでキルライだったわ……

 一瞬カリンをユリアナに惚れさせよう(百合っ)かなとも思ったけど、何か流れ的にならなかったし。リンアテも一回しか出てこなかったし。うーむ。

 まあでも書けなかったカプはやっぱりさほど熱が入らなかったんだということだよな。書いてから気付くんだけど。


 ではでは。


***


とある様に、女体化させると、話の社会構造ががらっと変わってしまう…… 

 もしくは変えざるを得ないというか、になってしまうんですよ。

 よく二次で一人だけ女体化させるというパタンはあるんですが、どうしてあれで上手く流れを作るのかワタシには謎です……


 二次はキャラ作りが苦手なワタシとしては非常に楽しい分野ではあります。

 が、滅多にその気にならないし、なった時にはまた長編作ってしまうという癖が。


 もう一つ女体化やったのがTIGER & BUNNYですが、これは次で。

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