第37話 筆致は物語を超えるか【空に走る】に参加したので。

 今回も参加してみました。

 最初のレギュレーションは死因の病名が具体的すぎたので二の足を踏んでおりました。

 いや、かつて二次創作でとある病気で明らかに間違った解釈で悲劇を作った同人作家がおりましてね。ワタクシそれ見て「適当なことをしたり顔で書くんじゃねえ!」という思いにかられましたので。

 自分では基本的に病気を具体的に書くことを避けております。SFで自分で勝手に創作したものならともかく、現実にある病気の取り扱いは怖いです。

 ということで、レギュレーションが変化したので参加しました。

 以下今回の設定引用。


***


>■登場人物

・葵(あおい)

 詞が亡くなり、無気力になっていた。

・詞(つかさ)

 死去。自他共に認める葵のパートナーだった。


■ストーリー

葵は親友の詞の死により走る気力を無くしていた。

そんな葵のもとへある日、死んだはずの詞から手紙が届く。

そこには二人で目指した舞台への想いと、葵へのエールが書かれていた。

葵は再び走ることに決めた。その姿を、天国の詞に届けるために。

葵が再び走り出した時、日照り雨が降っていた。


***


 ……で、はい、北海道です。

 空に走ると言ったらあれしかないですよ。チャリですよ!

 つかこの暑さで頭あまり働かないからアイデア一発勝負には向かないので直球勝負。

 で、このタイトルですもん。

 ただしキャラはおっさんの回想。

 実際ランドナーはともかく、バイクおっさん多いですよー。六月末から七月というものは。今年はやや減りましたが、それでも基本野営地以外ではそう群れないのが走るのが目的の人々なんで。

 そんで彼等の青春時代だとまだ「ロードバイク」という名にはなってなかったと「アオバ自転車店」シリーズで見たので(まじおすすめ。無茶苦茶様々な現実にある自転車を紹介してくれる!)。

 そんで、また当初は男女わかんないのにしようかな、とも思ったんですが、何かそれも違うかなあと。主人公は「俺」にしてテントに一緒に潜り込めるんだったらまあパートナーも男性かな、だけど恋愛とは違うよな。じゃあ仕事だ、という風に積み立てていった次第。


 そんで当初「奴の妻」としていたのを「細君」に変更。

 これはちょっと今読むには古いんですが、「奥さん」はやっぱり何か違うよな、と思ってしまったんですね。現実で話に出すにはいいんですよ。彼奴の奥さんがな、というのも。

 なんですがこれ一人称でも「地の文」なので、やっぱり違和感があったんですよ。

 ということで。


 そんでまあ、最後の雰囲気だけは決まっていたので、あとはそれに天気雨を絡めて。

 天気雨は…… チャリ乗りでしたら経験はあると思いますが、綺麗ですが面倒です。長々と続くようなら合羽着なくてはならない、でも着てしまうと日射しで蒸される。

 ロードで一日もの凄い距離を走るひとならまあそのくらい放っておくでしょうが、ランドナーでのんびり回るひとの場合は微妙ですね。荷物はともかく本人は。

 ただそういう面倒部分抜かせば、確かに綺麗は綺麗ですよ。太陽を背にしていたら虹も見えます。これはよく見つけては未だにはしゃいでおります。


 エサヌカ線はともかくオロロンラインや、ともかくひたすらただひたすらまっすぐな道は走ってきましたので珍しく経験活かした現代ドラマでした(笑)。

 つかエサヌカ線とオロロンライン逆走はいつかリベンジしたい……

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