第14話 うつほ「参」のおしまい。

 ここまでを数年前までに作っておいたんですよー。

 その後がなかなか手がつけられなかったんですよー。

 ……今度こそ、しましょう自分。毎日こつこつー。


 毎日こつこつ、は慣れておりますので、今までの「うつほ」よりスローペースなのですが、それでも内容が一応「国譲」上中下巻、帝から東宮の譲位に伴う一番の妃の座は誰に? だけどそんな政権闘争にあんまり巻き込まれたくないなー、とか息子の出産で女一宮の命がたいへん! どうしたらいい! という仲忠くんの、それなりに政治的、それなりに適当な日々の流れのはなしですー。

 ところどころメモで訳してはあるんですがね、入力してなかったんでなかなか…… 

 いやまじこれ基本「訳して」るわけで、内容そのものは当時の作者が書いてるんですよー。楽しい内容というか、愛妻家な仲忠くんの行動とかまじ楽しい。本当に何でまあ、こういう「当時の長編娯楽小説」が源氏の陰に霞んでしまってるのが悔しくてたまんないのですよ!

 無論当時の源氏の作者はそういう話に飽き足らなくて、ああいう話を書いたのでしょうが。ただその後にフォロワーばかりになってしまったのが面白くない!

 男目線の娯楽長編が本当に無くなってしまった(もしくは伝わってこない)のがね!

 だってその後のフォロワー話と言えば「夜の寝覚」とか、「狭衣」とかうじうじうじうじした内容だしメロドラマだし、悪くないけど世をはかなみすぎてるんですよねえ。やっぱり楽しい内容の話もあってもいいと思うんですが!


 なお、この国譲り関連の話が終わると、数年後に話が飛んで、仲忠くんと女一宮の間の娘犬宮ちゃんの琴の琴修練ばなしになるんですね。その時に京極に屋敷を作って、おばあさまな尚侍から直接指導をうけるんですね。七歳くらいで! 母親と離れて!

 最後に大宴会、奇跡もおこるよー、大ハッピーエンド! というぶれなさがいいんですよ!

 だから今度こそ、ちまちまと! ちまちまと! でもやりたいなーと。

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