第169話 今・後悔

9月16日。

2時少し前からエコキュート稼働。

4時、5時半に痛み。

稼働時間が少し長くなった様子。



9月17日。

風が強くて音がわからないけれど、1時ごろから何かの音が始まった様子。

3時半頃からエコキュート稼働。

何かの音はその前に終わった様子。

エアコンみたいな音とエコキュートの両方で眠れない。

6時ごろから眠る。

7時、エアコンがきつくて起きる。


しかし、朝晩はかなり涼しくなったのに本当にエアコンだろうか?

エアコンによくある感じの、モーター音がはっきり聞こえるタイプの音なのだけれど、少し前までの、裏の家のエアコンとは違う。

他の音だとすると、何の音なのかわからない。



9月18日。

1時半、例の音。

風が強く、この日は外に出ても全くどちらからかわからない。

2時半、エコキュート稼働。(外で確認)

両方になると全く眠れないので、畑の先の家に行ってみた。

近くに行くとブロワーに邪魔されてよくわからないけれど、ブロワー以外の音がしているような気がする。

エコキュートは6時ごろまで。

その後、眠る。


9月19日。

2時40分ごろからエコキュート稼働。

最初1時間ほど一定の圧迫感。眠れず。

その後、30分ほど眠り、4時に痛み、10分ほど。4時半に痛み、10分ほど。

5時ごろから、痛みがだんだん強くなる。

6時、強い痛み。15から20分位。

朝、左目、左胸に痛みが残る。

7時半起床。




9月20日。

3時、圧迫感。

4時、4時半、5時、5時半、10分ほど痛み。

特に左目に痛み。

朝、軽い息切れ。




急に涼しくなってきたので、計測を先延ばししたことを後悔しそうだ。

ただ、予定では10度台前半位で計測する予定だったので、急に涼しくなったとは言っても、予定ほどの気温では無い事は確か。

20度を切ってくると急に音が大きくなるので、実を言えば今でもギリギリボーダーラインといったところだ。

大きめの音が、もしかしたら取れるかもしれないし、取れないかもしれない。



もし、お金を出して計測してもらって、満足いくデータが取れなかった場合、やり直しをお願いできるのなら、延期はせず、やるだけやってもらっただろう。

行政にお願いできるのはありがたいけれど、やり直しお願いしますとは気軽に言えない。

だから、予定通りの気温に下がってから、とったほうがいいと思った。



けれど、我慢して11月に計測したところで、どれだけのデータが出るかはわからない。

参照値より高くなるはずはないのだし。

大体、エコキュート被害のほとんどが参照値よりも低い数字で被害が出ているのだから、国がどう言い訳しようともあの参照値は欠陥品としか言いようがない。


それでも、少しでも高い数字を出そうと1ヶ月我慢する意味が果たしてあるんだろうか。

早く計測して早く進めちゃって、とっとと結論を出すほうが良かったんじゃないの。

と言う気持ちがどうしても出てくる。


参照値より低くても、まともに話を聞いてくれるか否かは、結局相手次第だ。

少しでも大きい数字を出そうとすることに意味があるのか?

数字に意味なんて、ないんじゃないの?


大きい数字が出ても、何もしてくれない人は何もしれくれない。

病気で苦しもうと、倒れようと、家を失おうと、首を吊ろうと、気にしない人は気にしない。


逆に言えば、参照値がどうのこうのと言い訳せずに、とっとと対処してくれる人なら、出たデータの数値が低くたって構わないのだ。


仮に参照値よりも高かったとしてさえも、この国に規制はない。

対処する義務が生じるわけじゃない。


悲惨な話だ。

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