22

リリィ。

こんなに女を愛しいと思った事は、なかったな。

荒い息遣いの中、リリィの意識は朦朧としていた。

快感の波が、止めどなく押し寄せる。

その度…。

ザンザスの大きな背中に、か細い腕を回して仰け反る。


「はっ…ぁっ…ぁぁぁっ…」

「気持ちいいのか?」

「お、にぃ、ちゃ…」


リリィの身体が、どれだけの男の慰み物にされたのか…。

それは、リリィが激しく感じる様子を見れば判る。

まだ16の少女が、こんなに感じる筈がないんだ。

それだけの経験を重ねて来たんだ。

望まぬ相手に、無理矢理にな。


「リリィ、俺が好きか?」

「す…き…ぁぁぁ…。おにぃ…」


その言葉と同時に、リリィは登り詰めた。

そのまま…。

ザンザスの腕の中で、意識を飛ばした。


「そうか…。俺が好きか」


ぐったりしたリリィの身体を、愛おしげに抱きしめていたが、やがてベッドからそっと抜け出した。

俺は、リリィの愛に応える事が、正しい選択なのか?

ザンザスは、苦悩していた…。

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