第四話 初登校2

気付いたら目の前に大きな坂がありました。


……なにこれっ!?まるで私に学校の厳しさを暗示しているみたい。うぅ、もうやだ帰りたい。


「さ、学校までもうすぐだよ!頑張ろ、カレン!」


ユウマが励ましてくれる。こんなの1人でなんて登れる気がしないよぅ。


「将来的には1人で登れるようになって欲しいんだけどね」


ユウマが苦笑しながら呟く。


「勝手に心を読まないでよぅ」


「あはは、ごめんごめん」


「もう…」


「でも少しは気が紛れたでしょ?ほら、もう学校は目の前だよ!」


目の前には綺麗な桜並木が校舎まで続いていた。


うん、あとちょっとだ。最後くらい頑張ろう。さぁ、学校へいざ行かん!

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