第12話 選択の意味

僕は、君との素晴らしい音楽のような人生を死んでも忘れない。

この枷となる身体に縛られない、自由な魂になったら、

君と一緒に駆けよう。



魂だけになったら、君にまた会いに来るよ。



天之馬は、地之犬の、

その柔らかい茶色の毛、

あたたかい身体、

やわらかいおなかが大好きだった。

その身体が消えてなくなることを思うだけで

体の一部がもぎ取られる思いがした。天之馬は、地之犬の、

その柔らかい茶色の毛、

あたたかい身体、

やわらかいおなかが大好きだった。

その身体が消えてなくなることを思うだけで

体の一部がもぎ取られる思いがした。


天之馬は、

その場所を動こうとしなかった。

地之犬といっしょに、

その場でいつまでもいっしょに身体を寄せ合っていた…。

二人は、それだけでしあわせだった。


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