第6話 契約

天之馬が持つ翼。

地上近くでは大嵐を巻き起こす巨大な翼


地を這う犬は、出会った馬に聞いた。

きみのその体についている大きなものはなに?

これは、翼というもの。

遥かな土地を目指すために、全てを置き去りにするもの。

過去も、後悔も断ち切る力を生まれながらにして持ち、

全ての世界を旅し続ける力を与えられている。


私が、あなたの全てを変えてあげられるとしたら?

そう、私は、この荒野を一日で駆け抜けることができる力、

全ての天候を自由にすることの出来る力を持っている。

繋がれた心を解き放つなんて事は私にとってはたやすい。


僕は、君に何をあげたらいい?

あなたの誠実な心を…。

共に生きるという力を。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る