第180話 義父と義息子

「・・・・・・。」


「おい。」


「・・・・・・」


「どうなんだよ。」


「・・・・・・。」


「なんか言えって。」


「いやー、今日も平和だなぁ。」


「思いっきり話そらしてんじゃねーよ!えっ、マジで俺、もう用済みなの?」


「・・・・・・・。そ、そんなことないぞ。リュースティアにはこれからもっと活躍してもらうつもりだしな。」


「間!絶対思ってないだろ!弟の件がおもいの他簡単に片付いてどうしようとか思ってんだろ⁉」


「ギクッ!」


「ギクッ、じゃねぇ!つか口に出してんじゃねぇよ!せめて心の中で言え、この腹黒領主!」


「まぁまぁ、そう怒るな。今回の件、しかと褒美も用意してある。」


「褒美ぃ?どうせモフモフがぁ!とかだろ。そんなこと言ったらマジでぶっ飛ばす。」


「ギクッ!」


「ざけんな!図星かこら!」


「だっ、だってお主とはモフモフ同盟を結んだ仲だし?ぜったい気にいると思ったのだ!」


「いつ!どこで!誰が!モフモフ同盟なんて組んだんだよ!」


「えっ、違うのか?」


「違うわ!だいたい、、、、、、、。」


・・・・・・

・・・・・



・・・・・30分後・・・・・


「「はぁはぁはぁ。」」


「貴様なかなかやるな。ここまでとは。」


「なに激戦の後みたいな感じだしてんだ。ただひたすら俺が突っ込んでただけじゃねぇか。ボケんのもたいがいにしてくれ。」


「まぁそういうな。確かに少々ふざけが過ぎた部分は認めよう。」


「少々?」


「あっ、いや、かなり。。。すまん。」


「はぁ、もう疲れた。用事がモフモフ云々だけなら俺はもう帰る。」


「まぁ待て。なにやら褒美が気に入らんみたいだったからな。代わりの褒美をやろう。なにか希望はあるか?」


「褒美ねぇ。あっ、そうだ。なら許可をください。お菓子や道具、薬、その他もろもろの製造許可。店の時みたいにギルドとかにいちいち突っ込まれるのもめんどいし、特許みたいなやつ。もちろん悪用はしないし脅威になるようなものは作らないって約束するからさ。」


「特許というのはよくわからんがよかろう、なんでも好きに作るがいい。ただし、条件は付けさせてもらう。作ったものに関してはすべて私への報告義務があるものとし、製造許可と使用許可は別に発行するものとさせてもらう。」


「それくらいなら。ただし、他言無用で。」


「他言無用だと?変なものを作る気ではあるまいな?」


「変かはどうかはわからないけど騒ぎになることは間違いないんで。まっ、使い方もわからないだろうしね。」


「はぁ、よかろう。では追って正式な誓約書を届けさせる。他になければ話は以上だ。下がっていぞ。」


「じゃあ失礼します。」


「、、、、、。待て、リュースティア。」


「はい?」


「お前が何をやろうとしているのかはわからない。が、何か大きな分岐路に立っているのであろう?しかし迷いながらすでに決心した、違うか?」


「、、、、、。ラウスさん、俺、」


「答えなくていい。私から聞くことはしない。だが一つだけ伝えておこう。リュースティア、何をやろうともかまわない、だが必ず帰ってきなさい。私の儀息子よ。父としてお前の行為を、行動を、意思を、尊重しよう。」


「話は以上だ。行くがいい。」





「義父さん、ありがとう。」











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