おまけ

「ふぁああ。疲れたー。」


ピンクモフモフを倒し屋敷に帰って来たリュースティアは疲労そのまま自室のベッドへとダイブした。

本当は真っ先にお風呂へと行きたかったのだがこの世は弱肉強食。

女性陣に勝てる道理がない。


「ああ。ふかふかのベッド、このまま寝れるわ。けど風呂入ってないのに寝たくないし。そうだ、ログでも確認しておくか。何か新しいスキルとか手に入れてるかもしれないし。」


これはもちろんひとりごと。

人間だれしも一人になるとついひとりごとを言ってしまうものかもしれない。

まぁそんな暇つぶしも兼ねてリュースティアは今日のログを確認するのであった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


>中級魔族を倒した。

>スキル:物理耐性を手に入れた。

>スキル:魅了耐性を手に入れた。

>スキル:魔力奪取を手に入れた。

>スキル:回避を手に入れた。

>スキル:拷問を手に入れた。

>称号:魔族の天敵を手に入れた。

>称号:拷問者を手に入れた。

>称号:調教者を手に入れた。

>称号:メーゾルの守護者を手に入れた。


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やっぱりスキルとか称号は敵を倒した後に一気に取得できるらしい。

まぁこれもいつも通り、まだ取得したてで実戦で使えそうなのは耐性系のスキルくらいだろう。

その他のスキルは訓練して練度、レベルを上げていくしかないみたいだ。

今度時間ができたら今持っているスキルのレベル上げをしてもいいかもしれない。


それにしても相手が魔族だったからか今までで一番多くスキルを習得することができた。

どうやら魔族と戦うとレベルだけでなくスキルレベルも上がりやすく、習得もしやすいらしい。

うん、これはどっかから訓練用に魔族でも捕えるべきかもしれないな。


今回手に入れられてスキルは耐性系が多いな。

まぁ使えそうだし問題ない。

それに魔力奪取はよくわからないが俗にいうマナドレインとか言うやつではないだろうか?

これも要確認、だな。



うん。

ここまでは良いんだ。

別に普通だと思うし。

問題は次。


スキル:拷問っなてんだよ!


しかも取得時のレベルが7って!

すでに達人クラスなんですけど⁉

しかも称号:拷問者ってなんだ、、、。


ログを打つ奴に問い詰めたいが俺がいつどこで拷問なんてしたんだ?

普通に戦ってただけなのに。

後半はほとんど皆のレベルアップに使っていたから俺は何もしていない。

ただ死にそうになったら回復させてまた半殺しまで追い込むを繰り返していただけじゃないか。

少し?

本当にすこーしだけかわいそうだっただったかもしんないけどさ、別に楽しむためってわけじゃないし。

目的があったわけだし。


楽しんでなんかないよ?





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