第3話

「この辺でとりあえずモンスターでも狩るよー!|

「りょーかーい」

 レイとアークが先に平原の狩場に向かい、後から来たシエラとクロノスを待っていた。

 平原の周りにはたくさんのプレイヤーがモンスターと戦っていた。

「ここはどんなモンスターがでるの?」

「この辺はレベル2ぐらいの一角鳥ホーンバードとかレベル6ぐらいの紫牙狼パープルウルフとかかなー」

「へぇー……ん?、そういえばシエラさん達はレベルはどれくらい……?」

「うーん……私はレベル32かなー、武器はこの双剣の蒼水の氷双剣ブルーアイスダブルダガー二角鳥ダブルホーンバードの装備だよ」

「攻撃力と防御力どれくらい?」

「うーん……と、攻撃力が665で…防御力が552だね……」

「へ……へぇー……」

 クロノスはシエラの攻撃力と防御力を聞いて自分のステータスが異常を極めていると思いと思っていた。

「レイさんは?」

「私は…レベル52だよ、装備はひみつで」

「アークくんは?」

「ん?、俺か……俺はレベル73、第一回イベントでランキング8位だ」

「8位って……どれだけやり込んでるの?」

「うーん……サービス当初からやってるからなー…クロノスは?」

「えっ……?」

 いやさー……クロノスの武器とか防具が見たことないし…なんか強そーだから」

「………」

 クロノスはシエラ達のステータスを聞いてまた前作のVRMMORPGのように避けられるのかと少し考えながら難しい顔をしていると、シエラ達はそんな人じゃないと信じて思い切ってステータスの表示をした。

「これが…ステータスです……」

「ん!?」

「攻撃力22630……レベル321」

「……守備力25640」

「装備のレアリティ10って初めて見た」

「ごめん……新規プレイヤーなのは本当だけど、コンバートプレイヤーなんだおれ…」

 シエラ達はクロノスのステータスを見ながらクロノスの方向を一斉に向いた。

 そして、アークがクロノスの両肩を掴んだ。

「すげぇーよ、クロノス」

「ん?」

 クロノスはアーク達ともう一緒にプレイするのはやめようなどの言葉くると思ったが、アーク達は目を輝やかせながらクロノスを見ていた。

「えっ……このステータスを見ても何も思わないの!」

「すげぇーと思ったよ」

「それだけ……」

「うん」

 クロノスは前作のVRMMORPGとは違う反応に少し戸惑いながらアーク達の方向を見ていた。

「あのな……クロノス」

「うん……」

「まあ……プライドが高い人とかはクロノスを避けるかもしれない……だけど…このゲームのプレイヤーは強い人とパーティを組んでモンスターを討伐するのが基本だから」

「うん…」

「まあ…その…別に自分より強いから君とはパーティ組まないというやつは少ないから気にしないほうがいいぞ…」

「ありがとう…気が楽になった」

「まあ…ステータスなんて気にすんな」

「それじゃあさー…クロノスくん強いんだしさー」

「ん?、あの森に行くか!」

「よし!、行こー!!」

 そして、クロノスはアーク達に認められて前作のVRMMORPGとは違う対応に喜びながらアーク達のいるパーティの申請を受諾してアーク達のパーティで平原の奥の森に向かった。



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前ゲー最強のゲーマーは、新ゲームでも無双する。 鮫紙 大使 @haya1215

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