第2話
「どこだよー…噴水って……」
クロノスはたくさんのプレイヤーと第一層の最初の街の広さに迷っていた。
「えっ…と、噴水でしょ…どこ…」
クロノスは全く分からない街の中でウロウロと放浪しながら歩いていた。
「仕方ない、すいません…」
クロノスはいかにもとてもヘビーユーザーのプレイヤーのような白髪の白く輝く防具と純白の綺麗な武器を持っているプレイヤーに話しかけた。
「どうしたんだい?」
「あぁ…すいません、噴水ってどっちですか?」
「ん?、新規プレイヤーかい?」
「はい…一応」
「ふーん」
クロノスは見た感じヘビーユーザーのプレイヤーに噴水の方向を聞くと相手はクロノスの装備を見て疑いの目をしながらクロノスを見ていた。
見た感じヘビーユーザーのプレイヤーはクロノスの緊張している表情を見て少し笑った。
「ふふ…その見た目で新規かい」
「はい…新規なんですけど前のゲームがコピーできたみたいで」
「へぇー、コンバートプレイヤーか」
「まぁ……そうですね」
「これもなにかの縁だ!、フレンド登録しようよ」
「はい!」
クロノスはフレンド登録と言われて少し嬉しそうにしながらフレンド登録の画面に移った。
クロノスは前作のVRMMORPGでは周りから強すぎて避けられていたので、ログイン一日目にフレンドが出来て心の中ではしゃいでいた。
「えっーと…リオンさんですね!」
「クロノスくん…だね」
「はい!」
「これからなんかわからないことあったらいつでもメッセージしてくれよクロノスくん」
「ありがとうございます!、リオンさん!」
「うん、噴水はそこの前の通りの右にずっといけば見えるよ」
「はい!、では…またよろしくお願いします!」
そう言ってクロノスは噴水に向かうのをリオンは少し嬉しそうにしながら見送っていた。
「よぉーリオン」
「なんだ…ディーンか」
「なんか嬉しそうだな」
「まあな…とてもいいプレイヤーを見つけた」
「へぇー…第一回ランキング2位がそこまで気に入るとはなー」
「まあ、今日も
「あいよ…リーンとハルと合流するか…」
そう言ってリオンはクロノスが見えなくなると茶髪の大きな斧を持ったディーンと共にクロノスと逆方向に向かった。
「はやくいかないと……水原さんを待たせてすぎだ……おれ…」
そして、クロノスは噴水について噴水の近くの長い木の椅子に座ると横から水色の髪の女性プレイヤーと黒い髪の女性プレイヤーと金の髪の男性プレイヤーがクロノスの前に来た。
「えっーと…どうかしましたか?」
「ねぇ……海斗くん?」
「えっ……水原さん?」
「うん!、ここではシエラって名前だから」
「あっー…ごめんね…シエラさん」
「いいよ!、海斗くんの名前は?」
「クロノスだよ」
「よろしくね!、クロノスくん」
水原楓はシエラと名乗るとクロノスの手を引っ張って木の椅子から立ち上がらせてクロノスの手を握った。
「よろしく、クロノスくん」
「えっーと…」
「あぁ…ごめんね学校では由奈だけど…いまはレイって名前だから」
「由奈…あっ!、クラスの風紀委員の…」
「そうだよ、もう一度言うけど今はレイだからね」
「はい、レイさん」
学校ではいつも水原楓と一緒にいるクラスの風紀委員のクールな石城由奈がVRMMORPGをプレイしているなんて海斗はまったく持って予想していなかった。
そこで海斗は世の中、見た目や外見では判断するもんじゃないなと思った。
「おう…鈴原海斗」
「えっーと…もしかして三上くん?」
「分かるの……俺が…」
「まあ……流れてきに……」
「そうか……そうだよな……」
「まあ、改めて…学校ではクラス代表委員の三上啓太だ、ここではアークって名前だから…よろしくクロノス」
「うん…よろしくお願いしますアークくん」
「そんな固くならないで…もっと気楽に」
「うん……」
「よし!、とりあえず平原でモンスターでも狩りに行こうか」
そう言ってアークとレイは歩いて行くとクロノスの手をシエラが引っ張り4人で平原に向かって行った。
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