4話 転移国家の条件 その2
韓国
一応、自称で先進国と称しているが、世界GNP12位でTOP10にも入れない国が、先進国とか経済大国と認めること自体無理がある。
また、自称技術大国と称しているが、日本、ドイツ、アメリカ等から技術を盗用し、特許権を無視してリバースエンジニアリングを得意技として、パクリ製品を作る始末。
盗用して作られた模造品はオリジナルの粗悪品であり、実用に耐えうるものは極めて少ない。
この国は偽善(FAKE)国家であり、世界中の国々に嫌われているが、国家だけではなく、韓国人も世界中の人々に嫌われている。
韓国人が嫌われる理由を列記してみた。
・約束を守らない。
・時間にルーズ。
・自己主張が強すぎる。
・理性より感情が先走る。
・無責任で、自己の失敗を他人に責任転嫁する。
・仕事が嫌いで怠け者が多い。
・見栄っ張りで人一倍プライドが高い。
・自己中でマイペース。
・嘘吐きと誰もが泥棒。
・他人を蹴落としてもトップになりたがる。
・エゴイズムでワガママ。
・自分の間違いやミスがあっても、決して認めず謝罪しない。
等々と嫌われる理由を挙げたらキリがない。
次に韓国国家が世界中から嫌われる理由を列記してみた。
・国民情緒法が憲法より強い法的効力。
・事大主義と排外主義思想を政治の根本にしている。
・国家自身が歴史捏造し、それを国民に教育している。
・条約等の国際法を簡単に無視し、勝手に破棄する。
・国家レベルでの他国文化の模写、捏造、剽窃は当たり前。
・小中華思想が根本にあり、自分の間違いは絶対認めず謝罪もしない。
・国家レベルで人種差別することは当たり前。
・韓国起源説を国家が推進。
・反日国家であり、親日家を罰する法律が制定されている。
・国家主導で他国の技術盗用を推奨する。
等々であった。
「こんな国を覇権国家にしたら世界中、否、地球人全体が嘘吐き人と思われてしまうかもね。
どちらにせよ、こんな国を覇権国家に絶対選択するわけが無く、当然パスと言わざるを得ないね。
様々な条件を満たす国家を選択して行くと、結局この国にならざるを得ないのね」
日本
・世界で一番古い王朝が現在まで続いている国家。
・国民の性格が、温厚で真面目、正直で信義を貫く、嘘を嫌い約束を守る。
・正義感が強く、武士道精神が未だに残り、自己責任を重んじる。
・礼儀を重んじ、常に清潔を好む。
・周囲の者と和を保つことで無駄な争いを避け、平和に過ごすことを好む。
・我慢強く、仕事熱心で職人気質の者が多い。
・謙遜と協調性に富み、他者の知識を学び取る能力が極めて高い。
・柔軟性と好奇心が強いため、異質なモノに対して拒否反応が少ない。
・民族優越意識や人種差別感情が低く、国民全体の民度が高い。
・欠点としては、他国の民族と比べると自己主張や自己表現が下手。
・本音と建て前があり、卑屈で自虐的な言動を取る場合がある。
「古さと新しさが同居し、見事に融合した国家よね。
遙か昔からこの国を見てきたけど、民度が極めて高い素晴らしい国だわ」
ガイアは、古代日本が当時世界の中心であった中国(隋・唐)から、優れた思想家や国家統治体制、様々な技術を学び取るが、全てをマネすることなく、自国に合う方法や思想等を取捨選択する能力に日本人が長けていることに感心していた。
「昔から、良いとこ取りすることが上手いのが日本人なのね」
彼女は国家が丸ごと転移したとしても、この民族は上手く立ち回って諸問題を解決してしまうことを確信していた。
「この日本は、国家転移しても災害の一つとして捉えてしまうのでしょう」
日本が常に台風、地震、津波、火山等の自然災害に晒されながらも、国民が一丸となって諸問題に立ち向かい、互いに助け合い、慈しみあうことで災害等を乗り越えていることは驚嘆に値する。
日本人が人種差別しないかというと、多少の民族の衝突なり差別はある。
だが、どんな人間であっても異人種、または異文化と接した時、殆どの者は拒否反応を示して争いが起き、最悪だとジェノサイドに繋がる場合が多い。
ところが、日本人の場合は異人種、異文化への拒否反応が極めて少ない。
コレは未知のモノに対する好奇心が、古い因習や習慣等を破って新しいモノを取り入れようとする民族的特質であろう。
そのせいか、古代から人種差別意識が低く、文化や技術を持つ者を尊ぶことが、職人を大切にして保護することが技術の伝承に繋がり、国家の基礎技術を高めることになった。
「豊臣秀吉の朝鮮侵略は、秀吉側からすれば政治的ミスだったが、陶芸職人や陶磁器文化を保護したことを評価すれば、決して間違いではなかったのね」
だが日本人の職人気質が仇となり、工業製品の画一化が遅れてしまったことは否めない。
既にアメリカは第2次世界大戦前にオートメーション化による工業製品製造を成功させており、日本との開戦以前から敗戦が決まっていたと言っても過言ではない。
歴史にもし?は無いというが、そのキーを握っているのは宇宙管理者である神々のガイア達である。
その神々でさえ、過去に遡ることは不可能であるため、ガイアは時空管理システムを構築し、パラレルワールドに地球を同時に存在させ、歴史特異点ごとに地球を丸ごとコピーしてバックアップを取ることで、万一人類滅亡した場合でも過去と同等の地球に戻り、歴史的修正をして現在の地球を保ってきた。
「中央管理局の命令だが、歴史改変がこんなに厄介だとは思わなかったわ。
だが日本国という存在が、この仕事の面白さを改めて教えてくれるのね」
彼女の頭の中では、転移国家の候補は既に決まっていた。
しかし、一つだけ問題があった。
「あ、そうか。アメリカに敗戦した時のアレが残っているのか」
アレとは『日本国憲法』である。
この憲法が有効なのは、世界中の国々から武器の全てが無くなり、争いごとの全てが無くなった時に生きる理想的な平和憲法といえよう。
だが、実際は世界中の国々は争いごとが絶えず、武器を保有して自己防衛に走らざるを得ないのが現実である。
「確かに平和は理想だけど、どんなに争いごとを回避しても、いつか必ず紛争や戦争に巻き込まれざるを得なくなるのは確かなのよね」
ガイアは日本が歩んできた歴史を振り返ってみた。
日本がドラスティックに変革する時は、外国からの影響が大きく働いた時であり、古代から順に白村江の戦い、元寇、種子島伝来、黒船来航、最後に米軍占領であった。
「これらの出来事は、歴史上の覇権国家の侵攻を表しているのね」
1つ目の『白村江の戦い』は、倭国(日本)と新羅・唐連合軍との戦いであり、この頃は中国が覇権国家であった。
2つ目の『元寇』は、モンゴル帝国で世界中を席巻した覇権国家だった。
3つ目の『鉄砲伝来』は、ポルトガルとスペインとの海洋覇権国家としての争いによる結果、鉄砲という当時の超兵器が日本に伝来したことで、戦国時代の早期終焉に繋がった。
4つ目の『黒船来航』は、直接的にはアメリカが日本に接触したが、その裏はイギリスという覇権国家の影に怯えたオランダが、太平洋への進出を狙っていたアメリカを利用していたことに他ならなかった。
しかし、逆にそれが日本の早期開国に繋がり、明治維新を達成してアジアの中で唯一の先進国家に変貌した。
最後に『米軍占領』であるが、覇権国家であるアメリカによって日本が軍国主義から民主主義に変革した。
日本が民主主義国家に変革した際、日本国憲法という平和憲法が制定されたわけだが、同時に他国へ軍事力を行使出来ないという足枷になっているため、日本が平和な時代を築けたわけである。
だが逆説的に見方をすると、日本の軍事力にアメリカが恐怖し、自分の手元で日本をコントロールをするためにこの憲法を押し付けたともいえる。
しかし、日本は世界的な大国であるにも拘わらず、軍隊の存在しない事実は絶対的な矛盾点である。
この矛盾点もアメリカの後ろ盾で、憲法を無いがしろにしない程度で、反則行為ながらも自衛隊という軍事組織が結成され、それが現代まで続いている。
「ふむ、やはりこの日本国憲法は、日本が覇権国家を目指す上では邪魔な存在なのよ。だけど、終戦当時のアメリカは余程日本が怖かったのね。だからこんな武器を持たせない平和憲法を無理矢理押し付けたわけね」
彼女は日本をドラスティックに変革させるには、外圧を受けることが必要であり、様々な策をいくつか提案していたが、有効策として最後に残ったのは韓国の軍事侵攻であった。
現在の韓国は、南北融和ムードが高まり統一機運が高まっていた。
それも北主導による南北統一が進んでいるが、統一すれば困るのは韓国軍の存在であろう。
「あの民族は、流言や噂に惑わされやすく、バカみたいな愛国心の塊で一気に感情に火が付いて、日本相手ならば反日一色に染まるため、案外上手く行くんだよね」
ガイアは、不満が溜まっている韓国軍を動かして軍事クーデターにより政権を奪取させて、軍事政権を樹立させた後に日本に軍を侵攻させることを目論んでいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます