第16話

『これ以上、我慢したらラブリちゃん、おかしくなっちゃうゥ……✨💕💕』

 僕の腕を引っ張りラブホへ連れ込もうとした。


「おバカかァ~。ウチまで我慢しろよォ~ーー❗❗」

 どんなハレンチなやり取りだ。


 こんな所を友人や知り合いが見たら、何だと思うだろう。



「へっへへェ……😁」花火を見ていた中年のオッさんが僕らを見てイヤらしイ顔で笑った。

  


 他の花火客も僕とラブリの関係を疑いの目で見ていた。

 無理もない。僕は童顔なので高校生に間違われる。


 その僕が、さっきからアイドルのような美少女に『パパ』と呼ばれ、ラブホへ連れ込まれそうになっているのだ。


 なにごとかと興味を持たれても不思議ではない。




『パパァ~……😆🎶✨ 早く入ろうよォ~』

 僕に甘えて柔らかな胸の膨らみが二の腕に押しつけられた。


「ちょッ、ちょっとダメだッて、ここは恋人同士じゃないと……」


『大丈夫よ。パパとラブリちゃんは恋人以上の関係だからァ~😆🎶✨』

 無理やり腕を引っ張りラブホへ引き込もうとした。



「いやいや、どんな関係だよ……」

 このままでは、らちがあかない。


「わ、わかったよ。こっちの喫茶店でアイスクリームをご馳走するから……」

『キャッ🎶✨ アイスクリーム😆🎶✨』

 無邪気にピョンピョン跳ねて喜んだ。


「ふゥ……」現金なモノだ。よほどアイスクリームが好きなのだろう。


 ラブリを連れてティーブレイクだ。





 ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆

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