第14話

 また夜空に花火が『ドーン』と音を響かせ舞った。



『ねぇ…、パパァ……』

 ラブリは、花火を見ながらポツリと呟いた。かすかに声が震えていた。



「ンゥ……😔💦💦 な、なんだい❓」


『ラブリのパパは…… ねぇ❗❗

 小さい時にッちゃったの……』

 

「え…❓❓ あ、そ、そうなのか……」

 どういう事だろう。

 そのパパッて言うのはの事なのか……

 それとも別に父親がいるのだろうか。



『だから…… パパの事は、あんまり覚えてないんだ』

 ギュッと僕の腕を握った。



「ああ、そうなんだ……」

 もしかしたら、未来で僕は早く死んでしまうのか。

 もちろんラブリが未来から来たと仮定したらの話だが……。



『ねぇ、パパ…… お願い。あんまり早くッちゃダメだよ……😢💦💦』

 夜空に上がった花火を見上げたままラブリの大きな目から涙がこぼれた。



「え……」それッて……

 どっちのくだよ……

 まァ、どっちでも良いか…… 

「大丈夫さ……❗❗ ラブリをのこして、ッちゃうワケがないだろォ~😆🎶✨」

 精一杯、微笑んで優しくラブリの肩を抱きしめた。



 ラブリの経歴や素性は、まったく解らない。

 しかし、こうしていると無性に、ラブリの事がいとしく思えた。





 まるで、本当の父親になったような気分だ。

 




 また夏の夜空に花火が舞った。






 ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆

 

 

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