第9話 ラブホで軽く合体《ジョイント》しちゃうゥ……😆🎶✨

 今夜は花火大会なので駅前は乗降客で賑わってきた。



 また僕はベンチに座り込んで頭を抱えていた。


「……😔💦💦💦」

 こんな精神状態では、とてもではないが花火なんて見る気分ではない。



『どうしたの…… パパァ~❓❓

 また童貞チェリーが悪化しちゃったの』

 まるで、小さな子供をあやすように頭を撫でた。



「するかァ~❗ 童貞チェリーは風邪じゃないんだよォ~……❗❗」


『何を怒ってるの❓❓ やっと童貞チェリーを卒業できたのに、ラブリちゃんに邪魔されたから……』

 たくさんの乗降客がいると言うのに、まったくラブリは空気を読まない。



「るっさいなァ~……❗❗ 

 何度も童貞チェリー童貞チェリーッてェ……❗❗

 ラブリのお陰で、デートは散々だよ❗❗」



『もォ~…… しょうがないなァ~❗❗

 じゃ、ラブリちゃんがパパとデートしてあげるわァ~…✨😆🎶✨』

「え、ラブリが……」



『うん✨😌✨✨ 今、ラブリちゃんとデートすると漏れなく合体ジョイントライブができるチャンスがあるのォ~ー🎶✨』

 僕の腕にすがりついた。



「な、な、なな、何ィ~ーー…… マジか。

 漏れなく合体ジョイントォ~……❓❓❓」

 良いのか。だって、ラブリは僕のムスメなんだろう。



『じゃ、パパァ~~😆🎶✨ 立ってェ……』

 ラブリに無理やり立たされた。


 まるで、恋人のように腕を組み繁華街の方へ歩いた。

『フフ……😌✨ どこでっちゃうゥ❓』


「ン……😔💦💦💦」

 どこッて言われても…… 

 どこへかせる気だよ。



『そこのラブホで軽く合体ジョイントしちゃうゥ……😆🎶✨』

 まるで遊園地で観覧車へ誘うような口ぶりだ。 



「いやいや、何を愉しそうに誘ってんだよ❗

 ラブホは、アミューズメントパークじゃないから」

 




 ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆

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