第8話

 僕は駅前のベンチへ座り込んだ。


「あァ~あ……😔💦💦💦」

 このまま頭を抱えて泣き出したい気分だ。



 せっかく彩香を花火大会へ誘い、ようやくデートまでこぎ着けたと言うのに……


 満足にデートもしないウチに、撃沈ハートブレイクなんて、笑い話しにもならない。



『パパァ~😆🎶✨ 大丈夫かァ~🎶✨』

 天使のような笑顔で、僕の肩をポンポンと叩いた。



「ン……、あのなァ~……

 大丈夫なワケないだろォ~……」

 こっちは失恋ふられて最悪の気分だ。



『フフ…、パパ、失恋ふられちゃったねェ……』

 まるで他人ひとの不幸をたのしんでいるような笑顔を浮かべ、ラブリは僕の隣りへ腰かけた。



 あたたかく柔らかな胸の膨らみが僕の二の腕に押し当てられた。



「な…、何を他人事ひとごとみたいに言ってンだよ…… 誰の所為せい失恋ふられたと思ってんだ……😳💦💦」

 すべてラブリの所為だろう。



 この子が彩香に勘違いさせるような事を言った所為せいで、彼女が怒って帰ってしまったのだ。



『ン……、そうねェ。全部、パパが童貞チェリーボーイの所為せいでしょォ~ー😆🎶✨』



「な、何で…… どうして僕が……

 童貞の所為せいなんだよ」

 こいつは、無茶クチャなことを言う美少女ヤツだ。


 可愛くなければ無視している所だ。



『だって、パパは、童貞チェリーボーイの上に、無類の【早撃ちキッド』じゃない❗❗』

 

「な、何ィ~……❓❓❓」


合体ジョイントした途端、我慢できずに《中💟し》しちゃうタイプでしょォ~😆🎶✨ パパッて』



「しねェ~よ…… 中💟しなんて❗❗」

 立ち上がって抗議すると、一斉に周りの通行人が、こっちを注目した。



「あり得ないィ~…。中💟しだってェ……」

 女子高校生らが不審者を見るような眼差しを向けた。



「ううゥ……」これでは針のムシロだ。

 




 ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆

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