第3話:神様と第一天使
白髪白髭の初老のありふれた神の姿の神がねそべって鼻くそをほじくりながら雲の上から下界を眺めている。
そこに神の一番の配下 第一天使がやって来る。
「報告です!」
「なーにー?」
「て言うか、神様!もっとちゃんと神らしくしてください!」
報告の前に、あまりにも怠惰な神の姿にイラッときた第一天使が進言する。
「いーじゃん、神なんだからー。なーんでもアリ」
取った鼻くそを雲の上から下界にポーイする神。
「で、報告って、なにー?」
鼻くその件はもうスルーして話を進める第一天使。
「必要霊界と人間界における経済的関係性の報告です。
第二天使以下とも調査・協議したところ
必要霊界の創造により人間界において霊的な現象が無くなることで
人間界のオカルトな分野で経済的打撃が起こるかと思いきや、
別に神様が必要霊界を創って成仏できなかった霊を収容したことは
人間界の誰も知らないのだから
特に影響は無く、オカルトな分野で稼ごうとするものは
インチキをして上手く稼いでいるみたいです」
「あーそれねー。
霊的な事故も無くなるし、楽しみたい・稼ぎたい人間は勝手にでっち上げてやるから、我ながら上手くやったよねーって思うよー。大丈ブイv」
「新たに置いた必要霊界の管理者も上手くやってるようです」
「あー彼(ウィッチ主任)ねー。
良かったよー。別に給料出る訳でもないのにきちんと働いてくれる人がいてー」
「それにしてもなぜ無償無休で働いてくれるのでしょう?」
「なんでも生前働きたくても働けなかったらしいよー」
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