#24天空神殺人事件
ヘラ「ゼウス来ないわね」
メティス「遅いなゼウス様。もう三十分経ってるぞ」
レト「ゼウスくんいつ来るの? ねえいつ来るのー?」
メティス「誰か連絡先知らないのか」
ヘラ「私は知らないわ。レトは?」
レト「分かんないー。何かあったのかなー?」
メティス「寝落ちか?」
ヘラ「自分の投げた雷に打たれたのかもね」
メティス「何だそりゃ?」
レト「待つの飽きたー。ゼウスくん早く来てー!」
メティス「レト拗ねちゃったよ。どうする私達三人で先に行くか」
レト「そうだよ! ゼウスくんの欲しかったアイテム。レト達で取ってびっくりさせようよー」
ヘラ「無理ね」
レト「なんでよー」
ヘラ「私達全員補助職よ。前線で戦えるのはゼウスだけしかいないの」
メティス「確かに。レトの魔法は強力だが防御力豆腐並みだからなぁ」
レト「えー。じゃあどうするの? ここで待つのー?」
メティス「待つしかないんじゃないか」
ヘラ「そうね。後少し待って来なければ今日は解散しましょう」
レト「やだー! ねえホントにヘラとメティスはゼウスくんの連絡先分からないのー?」
メティス「知らないな」
ヘラ「同じく知らないわ」
レト「なんで誰も知らないのー! ゼウスくんいつ来るのー⁉︎」
被害者
パソコンの前で倒れていたことから最初は事故と思われたのだが、コンセントに細工された跡を発見し殺人事件と断定する。
聞き込みすると、被害者の家を度々訪ねる複数の女性の存在が判明した。
「……という事で母さん。署に来てもらったのはこのチャットを見て欲しいからなんだ」
僕はパソコンを開き、容疑者と思われる三人の会話を見せる。
「被害者は三叉かけていたみたいで、三人共動機はあるんだ。
犯行直後に一人の女性が部屋を出て行ったところも目撃されている」
ミルクキャンディを舐め頰を指でトントン叩きながら液晶を見つめていた母さんは手を叩いてこちらを見た。
「怪しいのはヘラさんね」
問い、何故母さんはヘラが怪しいと思ったのでしょうか?
お
母
さ
ん
の
推
理
が
こ
ち
ら
↓
↓
↓
↓
↓
答え、ヘラさんは「雷が落ちたのかもね」と言っていたわ。つまり自分の殺害方法を思わず漏らしていたのよ。
きっととても嫉妬深い女性だったのね。
それじゃあまた次の謎解きで会いましょうね。バイバーイ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます