第65話 夏休み最終日
王都エルスの屋敷に戻って、セレスティーナにせがまれて一晩中致したり、3人の引っ越しを、くノ一3人娘と職人6人娘を動員して行ったり、引っ越した途端、マリアに襲われて、初めてを頂いちゃったり、リリアーナには、やっぱり近寄れなかったり、ヘカテリーナの部屋に突撃しようと思ったら、オリビアに襲われて、初めてを頂いてしまったりと、大騒ぎな2日を過ごし、夏休み最後の1日の前の晩となった。
晩飯を食いながら、話をしていた。
「夏休みも明日で終わりだな。あと、半年頑張れよ。」
「そっか、学校に行っても、先生はもういないのですね。」
と、リリアーナが残念そうに言うので、
「その代わり、帰って来たらいるじゃないか。」
と言って措いた。
「そうですね。」
と言いながら、何かを考えている様だった。
セレスティーナは、何か思う所があったのか、ちょっと雰囲気が違う。だが、騙されてはいけない。懲りると言う事を知らない女なのだ。いつ馬脚を現すか分からないので、要警戒なのだ。
「マサキ様?とても失礼な事を考えていませんか?」
「仕方ないだろう、俺は存在自体が失礼なんだ。」
「そうですね!」
「ちょ、おま、そこは否定する所だろ?いつものセレスなら、『もう!すぐそうやって誤魔化すんですから。』とか言うとこじゃね?」
「冗談には、冗談で返す事にしたのです。ニューセレスティーナにご期待下さい。」
「可愛くねーなぁ……。」
「え?駄目ですか?駄目なんですか??」
と、セレスティーナは慌てて聞いた。
同級生組の視線が一斉にセレスティーナに集まった。
「ふっ、他愛もない。」
「ちょろいですわ。」
「ちょろ子さんですね。」
「チョロインですよ。」
シャルロットが、それはそうと、と声を掛けて来た。
「セレスちゃんの天然は治らないので、放っておくとして、旦那様は、明日からどうされるのですか?」
「そうか、セレスの天然は治らんか。ってか、あれ天然だったのか?」
「そうですよ?気付きませんでしたか?」
「あんな如何にも出来そうな美女の顔して?」
「ええ、セレスちゃんの発言の大半は、何も考えていませんから。」
「まじか!残念な子だったか……。それじゃ、結婚なんて出来ないじゃないか!」
「そうですね、残念でした。」
「うむ、残念だった。」
セレスティーナが大慌てで、否定する。
「私、天然じゃないですよ?違いますよ?」
「セレス、天然じゃないと自分で言う奴は大抵天然なんだ。が、揶揄われいる事は、分かっているか?」
「えー?」
「友達みんなが、お前の為に色々考えてんだろ?」
「そうだったんですね。」
「いやな、ですね。じゃなくてな、俺が、即興で併せられるほど、分かり易いんだから、自分で気付け。」
「う、すいません。」
「セレス、謝る必要などない。が、こういう時は、誰に何を言えばいいのか、リリアに聞いてみろ。」
「はい。」
「セレスちゃん、こういう時は、気を遣ってくれた友達に『ありがとう』だよ。」
良い友達が揃っている様で何よりだ。まあ、この中でなら、セレスティーナも大きく間違う事はないだろう。うーん、こうして見ると、リリアーナとヘカテリーナの存在が大きいかもしれないな。シャルロットは感覚派だからな、教えるのは、難しいかもしれん。
教えるの向きなのは、シリル、リリアーナ、ヘカテリーナだろう。だが、相手がセレスティーナとなると、シリルでは遠慮が出てしまうだろう。小さい頃から一緒だったからね。
そうなると、リリアーナはセレスティーナの良い先生になる事だろう。リリアーナは、生粋の王女だからね、必要な物をみんな持っている。ヘカテリーナも教えるのは、上手だろうけど、大公家令嬢と言う立場故の、自由人気質があるからね。だからまぁ、俺とは気が合うのだが。
で、結局、明日からお前はどうすんだ?と、再度聞かれた俺は、どう答えようかと考えた。
「まだ、決めていないが、やる事はいっぱいあるからな。1つ1つやりながら、美女をナンパしたり、美女をお茶に誘ったり、美女を食事に誘ったりしてるんじゃないか?あ、でも明日は、夏休み最終日か。俺も休暇にする。」
シャルロットは全然分からないと言う。
「えっと、明日がお休みは分かりましたが、明後日以降は何をされるんですか?」
「言える事から言えない事まで、色々あるが、ローレルの迷宮の修練場に行きながら、女性用下着を仕入れたり、お前達の肌に良い、石鹸も作りたいと思っていたり、商会を大きくしようか迷っていたり、だな。どれから手を付けるか考えていないし、決定しているのは、修練場だけだな。」
「何か、お手伝い出来る事はありませんか?」
「ふーむ……。そうだなぁ、お前達、ミニスカメイド服、着て見るか?」
「シリルちゃんが、偶に着てるメイド服ですね?」
「そうそう。ミリアの店の販売支援もしなくちゃいけねーんだけど。お前達、みんな美人だからな、あれを着て、街中を歩くだけで宣伝になるんだ。ミリアとオリビアにも着せないといけないんだけどな。多分、貴族家から大量に注文が入る筈だ。
まあ、個人的には、お前達を見せ者にはしたくないんだけど、どっちみちお前達の美貌だと目を引いてしまうからな。」
「どこを歩けば良いのです?」
「そうだな、屋敷を出て、冒険者ギルドまで歩いて、折り返してミリアの店の前を通って帰ってくる感じ。護衛に、メアリーとミレーナがいれば大丈夫だろう。」
「分かりました、やってみます。」
「無理する必要はないからな。ただの宣伝だから。ミシンも開発せねば……。これは、もう城建てて、研究所作って、人を使わないと、俺が死ぬな。明後日からは、修練場と土地探しの旅に出る。」
「はい。」
風呂に入って色々考えようと、脱衣所に向かったら、みんなついて来る。
うーむ、考え事が出来る感じじゃねーな。まあ、夏休みが終われば、いくらでも時間は出来るだろう。1日、2日予定がずれたところで大勢に影響はないのだ。
うっほ!今日は、ヘカテリーナとリリアーナが一緒に入って来た。リリアーナがねぇ……。体を洗って湯舟に入って、目を瞑ると落ち着いた。
体を洗い終わったリリアーナとヘカテリーナは、湯舟に足を入れると、マサキを両側から挟んで、腕に抱き着いた。これは、やべーぜ。
リリアーナが口を開く。
「私達2人、魅力有りませんか?」
「なんで?」
「だって、私達だけして頂いていないので……。」
「そんな事を気にしていたのか。魅力がない訳がないんだが、リリアは清楚系お嬢様って感じで触りたいけど、触っちゃいけない気がしたんだよなぁ。俺なんかが汚しちゃいけないみたいな?
ヘカテーは襲いに行こうと思ったら、オリビアに襲われて行けなかっただけだ。」
「魅力がない訳ではない?ですか?」
「無い訳ないだろう?無かったら、そもそも嫁にしない。
まあ、俺の勝手なイメージで申し訳ないんだが、ヘカテーはわりと男前だから、普通にアクション起こして大丈夫だと思えるんだけど、リリアはさ、触っちゃいけないオーラが出そうな清楚系の感じだからね、大事に大事にと思ってな。」
ヘカテリーナが抗議する。
「私、男みたいですか?」
「違うわい。男前と言ったんだ。性格がわりとサッパリしてんじゃん、怒られたら怒られた時だ、みたいな。なるようになるって感じ?俺も適当な性格してるからさ、付き合いやすいって事だ。体は、ほら鼻血が出そうなくらいエロい訳だから。
まあ、俺はみんな大好きだからな。変な誤解はしなくて宜しい。マリアなんか襲いに行く前に襲われたからな!」
「あ、バラしちゃいやー!」
と、マリアが叫んでいた。
「マリア。制服プレイに期待している。」
と言って、サムズアップしておいた。
「任せて!」
と、マリアは元気いっぱいだ。あんまり痛みもなかった様で、気持ち良かったと言っていた。彼女は、ヘカテリーナと同じ様にエロい曲線と言ったように、ブラが、『D70』、パンツが『L』なのだ。つまり、アンダー69cm+17.5cm。B87とH93と言うエロボディなのだ。因みにW60な。
ヘカテリーナが、B88W61H94だ。下着のサイズはマリアとセレスティーナと一緒。一方、リリアーナはと言うと、B85W58H88なんだが、下着のサイズで言うと、『D65』『M』と言う事になるのだ。充分だよね、均整のとれたプロポーションだと思うのだ。
因みに、みんな気にしていそうな、シャルロットだが、当初は『E70』を渡したんだが、アンダーが緩そうだったので、『F65』に替えたのだが、丁度良いみたい。B89W58H90と言う我儘ボディなのだ。鼻血も出ると言う物だろう?
風呂から上がったマサキは、夏休み中に女になりたいのであろう、2人を順番に頂く事にした。ヘカテリーナは、見た目以上にボリュームが凄くて、大興奮でしたわ。窒息するかと思ったぜ。きっと、そのうち挟んでくれる事だろう。何をって?そんなもん決まってるだろ?自主規制だよ。
体を綺麗にして、リリアーナの所へ行った訳だが、ゆっくり、じっくりと色々教えながら、痛みが少ない様に気を遣いながら、優しく優しく時間を掛けてしていった。リリアーナは我慢しながらも、夢が叶ったと感激した様子でしがみついていたが、最後は気持ち良くなった様だった。これを動画に撮って、ステファンに送ってやりたいぜ。絶対発狂して死ぬよな。
初めて2人は、疲れる。こんな時、発散させてくれるのは……てか、みんなさせてくれるのよな。そんな訳で、1階降りて、セリアのケツに癒されようと思うのだった。セリアはセリアで待っていてくれたみたい。なんとなく、来ると思ったと。最早、エスパーだな。だが、良い女なのだ。
セリアとマリアは性格的に似ていると思う。気を遣わなくて良いので、楽なのだ。この日は、このままセリアのベッドでセリアを抱き枕にして寝たのだった。
翌朝は、朝風呂に入って、明日からの予定を考える事にした。
修練場を1度は覗いておかないといけないだろう。だが、神様の作った修練場だと、可能性として、暫く帰って来られない事も有り得ると、考えておかなければならない。そうなると、色々心配する奴が出て来てしまう。やらなければならない事を整理しておこう。
直近でしたい事
・カルロスにメイド服を80着納品する。
・修練場を覗く。
・国造りの候補地を探す。
城が出来てからでも良い事
・石鹸作る。
・ミシン作る。
・生活用魔道具の作成。
・紙の開発。
・魔導列車の開発。
・鉱山開発
・甜菜探す。
・胡麻探す。
・活版印刷機の開発。
思い付くだけだが、やっぱ候補地が最優先か。よし、明日修練場に行きがてら、カルロスにメイド服を納品して、修行を先にしよう。それが終わったら、候補地探しだな。
候補地の条件を纏めておこう。
・温泉。ウンディーネがいれば何とでもなるので、無くても良い。
・景観が良い。これは、大精霊達が綺麗にしてくれそうだ。ニルフェスもいるし。
・湖か海が近い。湖もウンディーネが作ってしまいそうだ。
・水源が多い。これもウンディーネが何とかしそうだ。
・土壌も、ノーミードがいれば何とかなりそうだ。
うーむ、これは、大精霊達のお陰で、何処でも良くなってしまったか?ならば、立地だが。
・6か国の真ん中くらいが良い。
・海から遠くない方が良い。出来れば、領内に海が欲しい。
・川と湖もあると良い。
・現在、人がいない所が良い。
こんなところか。6か国の真ん中と考えて、海も含めるとなると、セベインとサンドルの南部か、セベイン領を丸ごと分捕るか、エクルラートとの位置関係を考えると、南部はないんだよなぁ、かと言ってセベインは遠いしなぁ。サンドルとセベイン寄越せって言ってもくれねーよなぁ。
なぜ、6か国の真ん中が良いのかと言うと、教育の問題だ。学術都市、研究・食文化都市なども作りたいのだ。当初考えていた湖の北側では、ちょっと面積が足りない。そんな訳で慎重に考えなければならないのだ。ただ、王国内に土地をもらうとなると、叙爵しないといけないんだよなぁ。
北の未開の森林は開拓しても良いのかなぁ。寒いか?見て回るしかないか。聖域に入ったら不味いかなぁ。話が出来る龍とかいないのかなぁ。女神や大精霊に聞いてみるのも良いか。エルフェリーヌと夫婦なんだから、あっち側に作っても良いんだけどな……。
なんて考えていたら、朝からのぼせてしまった。フラフラになりながら、風呂からあがったら、桜が待っていてくれたので、手伝ってもらって、リビングのソファに寝転がって、冷たい水をもらって飲んだ。
まあ、今日は休むと決めたんだ。ダラダラしていよう。
そう、思ってソファで寝ていたんだが、嫁ズが心配した様で集まってしまった。
ヘカテリーナとリリアーナの歩き方が面白いのだが、笑っちゃいけない。いけないのだが、口元が緩んでしまうので、ソファにうつ伏せになった。
マリアが背中に乗っかって言う。
「ねぇ、先生どうしたの?」
「マリア、今ダメ。長湯しすぎて気持ち悪い。」
マリアは素直に下りてくれた。
「なんで、気持ち悪くなる程、長湯してたの?」
「ん?明日からの予定を考えてたんだよ。」
「で、決まったの?」
「いや、明日だけな。後はまだだな。」
「そっか。」
と、言いながら、マリアはマサキの体を起こして、ソファに座らせた。
「ほら、挟んであげるから元気出して。」
と、言って膝を跨いで座ると、顔をおっぱいで挟んでくれた。
「マリア、お前は俺の喜ぶツボを知ってんな。だが、絶対王女じゃねーよな?まあ、切替が凄いとは思うけど。」
「えー、ちゃんと王女ですよ?」
「カステールの城行った時なんてさ、え?誰?と思ったぞ?」
「パリッとした方が良いですか?」
「いや、こっちのマリアが好きだ。」
「でしょ?」
「うむ。お姉ちゃんもエロいのか?」
「姉様は、真面目、堅物ですね。」
「シリルと比較すると?」
「シリルちゃんの方が堅いですかね。」
「なら、王女としては、丁度良いって事じゃねーか?」
「あー、そうかもしれません。」
「マリアのエロさに乾杯!」
「かんぱーい。先生、シリルちゃんは堅くても良いの?」
「シリルは、俺と2人の時は全然堅くねーもん。他に人がいると距離を取るけど、節度があって、却って良いぞ。外だと丁度良い距離感だな。公爵令嬢って感じだ。」
「えー、私はどんな感じですか?」
「マリアは、完全に飲み屋のねーちゃんだな!男は、マリアと一緒にいるとみんな楽しいと思うぜ?」
「あ、貴族でもなくなってるー。だが、それがイイ!」
「なんでだよ。」
「先生、王族貴族嫌いじゃないですか。」
「ああ、そういう事?そんなとこは、合わせなくても良いぞ。俺は、マリアが大好きだからな。」
「わぁ、嬉しい。サービスしちゃう!」
と、言ってグリグリしてくれるのだが、堪らなく幸せなのだが、窒息する!
「マリア!死んじゃう死んじゃう。」
と、右手で、マリアの左腕をタップした。
「あ、ごめーん。」
「だが、幸せだった。問題ない。是非、また頼む。」
午前中は、こんなアホな事をして過ごしたのだった。
あ、忘れてた。もう1つ、片付けなきゃならん問題があったなぁ。リリアーナの侍女だ。あれは、メイドじゃないな。ステファンの手の者か、或は護衛なのか。隠密臭がするんだよなぁ。ちょっと気を付けておくべきだろう。誰が、リリアーナに付けたのか、を確認すれば、分かるだろう。
今は、見られたくない物が多い。近いうちに手を打たなければな。今はまだ、情報を漏らしたくない。外へ出た時に、軽く誘いを入れて見るか。
午後からは、ミニスカメイド服を着た、シャルロットとシリルとマリアを引き連れて、街中を練り歩いてみた。もう人々の視線は釘付けだね、見えそうで見えないラインをしっかり守っているので、みんな地面に這いつくばりたい気分だろう。
チラリズムの威力を思い知るが良い!
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