ダンジョンデータ

 第八章終了時の、カイトのダンジョンデータをまとめる。


 ダンジョンコアLv,10

 ポイント残高:98260

(減った内訳:地盤固定。トロールとゴーレムの追加召喚)


〇中核人物


・〈マスター〉カイト


 本名、鳴上海人。

 元バックパッカー。コモドに素養を認められ、ダンジョンマスターに。

 心優しい努力家である一面、仲間を害する相手には容赦がない。

 フィアとローラとの恋愛を通じ、過去の家族と決別し、二人と仲を深めていく。


・〈ボス〉フィアルマ Lv,32


 幼き火竜。陸竜の血を濃く引き、膂力が強い。愛称、フィア。

 長い金髪に紅い眼。カイト譲りの体術を身につけ、実力をめきめきと伸ばす。

 以前は『はずれ』と自分を卑下していたが、ヘカテや勇者の戦いを経て、自信も共につける。だが、未だに拗ねると機嫌を直すまでの時間が長い。

 カイトに膝枕をしてあげ、覆いかぶさるようにキスするのがマイブーム。


・ローラ Lv,30


 幼き火竜。翼竜の血を濃く引き、翼を生やして飛行可能。

 長い金髪に紅い眼。普段はツインテールに結っている。フィアとは姉妹関係。

 無邪気で明るく、人に気遣いできる性格だが、自分を軽んじる傾向にあった。だが、仲間たちの触れ合いを通じ、あきらめない精神を身につける。

 カイトの膝の上で抱っこしてもらい、あちこち撫でてもらうのが好き。

 最近、マゾ気質に目覚めつつある。


〇ダンジョン地下担当


・〈兵長代理〉ソフィーティア Lv,45


 地上、エルフ村のまとめ役を務めるエルフ。

 くすんだブロンドの金髪。きりっとした聡明な顔つき。凛々しい口調で話す。スタイルも引き締まっている。知識も豊富であり、カイトも彼女を頼ることが多い。

 現在、療養中のエステルに代わり、地下の管理も引き受けている。


・マナウ Lv.1(New!)


 水の精霊、ウィンディーネから託された卵から孵った少女。

 ローラに少し似た造形を取る。カイトを父、ローラを母として慕い、無邪気に遊びまわっている。二人が家にいるときは、どんどん甘えるが、仕事になると物分かり良く、あっさり受け入れる。

 カイト曰く『性格がローラにそっくりだよな』

 ローラ曰く『でも時々からかってくる目つきは、兄さまにそっくりだね』

 精霊曰く『似ているのは当たり前やろ。二人の体液から作ったんやから』


・ヘカテ Lv,162


 いわゆるダンピール。ヴァンパイアとエルフのハーフ。本人曰く、三百歳。

 血のような深い紅眼。腰まである銀髪。気だるげな顔つき。

 見た目は幼女だが、魔力を解放すると大人の姿になる。

 カイトのことが気に入り、カイトの血を美味しく啜る。面倒くさそうに振舞っているが、なんだかんだでいろいろ手伝ってくれる、面倒見のいい性格をしている。


・〈魔物兵長〉エステル Lv,37


 戦狼の茶髪の少女。気配りができる、心優しい性格。

 その心優しさのために、先の勇者戦で目の前で仲間を亡くしたことに心が耐えきれなかった。現在、エルフ村の療養所でぼんやりと過ごす。

 最近、少しずつ反応を返してくれるようになったが、第八章から第九章の間は、活躍できそうになさそうだ……。


・〈アマト組頭〉シズク Lv,20


 フェイと呼ばれる魔物。健康的な小麦色の肌と碧眼の美少女。

 黒い装束に身を包み、カイトを殿と呼び慕う、古風の口調。

 工作員としても職務を全うし、グランノールに潜入している。

 第八章、第九章では登場予定はなし。


〇ダンジョン地上担当


・ヒカリ Lv,3


 元、ダンジョンマスター。

 黒髪ロングで吊り目がち。史学の知識で、カイトの戦術面を補佐する。

 最近、カイトから無茶ぶりが多くなり、徐々に重荷に感じつつある。

 ソフィーティアが地下の管理をしているため、最近は地上の管理を一手に引き受けている。


・シエラ Lv,16


 ヒカリのダンジョンのボスであったドウェルグ。

 浅黒い肌をした少女で、二本の角や鉤爪、鋭い犬歯を持つ。

 鍛冶技術に優れ、村の洞窟を改築したたたら場で、銃の制作に勤しむ。


・その他存在する種族


 キキーモラ×27(新規参入なし)

 トロール×20(新規参入3体)

 ゴーレム×20(新規参入8体)

 ドウェルグ×2

 その他エルフ村に約110名の住民。


〇ダンジョン外魔物


・アリスティア


 シズクと同じく、フェイ。冒険者のグレイに付き従い、密偵として人間の街、グランノールに潜入する。グレイには好意を抱いており、密偵として情報収集する一方で、彼と共に生活を楽しんでいる。

 グレイは、彼女のことを魔物に拾われた人間と思い込んで、彼女がいろんな情報に興味を持つことに理解を示し、彼女の活動に協力的。(ダンジョン寄りの姿勢)

 第八章、第九章の間では、ダンジョンと絡みがないものの、グレイと進展があったようで……?


・精霊(ウィンディーネ)


 ダンジョンの真上、岩山の泉に住む、水の精霊。

 カイトはもちろん、ヘカテやソフィーティアが怯むほどの力を有している。カイト曰く『神様に近しい存在』

 そのため、カイトは敬意を払い、彼女に助力を求めるようなことはしない。

 そんな謙虚な姿勢に、彼女もカイトを気に入り、知恵だけは貸し与える。

 こてこての関西弁を喋る。一人称は妾(わらわ)

 髪を下ろしたローラにそっくりの造形をしている。

(初めてローラを見たとき、髪を下ろしていたのを模倣したから)


〇ダンジョン構造


・一階層


 地表に出ている部分。その大半が村として開拓されている。そこの畑や果樹園で、ダンジョン内の食糧事情を賄っている。洞窟は、鍛冶場になっている。

 村の周囲には落とし穴が張り巡らされ、侵入者を二階層に落とす仕掛け。


・二階層


 水上迷宮。水深は1~5mほどあり、水深が最も深い中心部の水面には、ハウスボートが設置されている。

 マナウが泳ぎ回ることで、水が浄化されている。

 その家付近に、三階層へ続く縦穴がある。


・三階層


 まだ未着手の空間。迷宮にする予定。

 勇者戦の戦闘の修復が終わったばかり。


・四階層


 ボス部屋。勇者戦の修復が終わったばかり。


・五階層


 カイトたちの居住区画。内装はレンガ造り。

 廊下の最奥に、カイトの部屋。一応、フィアとローラの部屋もあるが、基本的にカイトの部屋に入り浸っている。

 会議室と風呂場も作り、照明は光水晶を使用。


〇敵対組織


・騎士団


 人間王国の治安維持組織。

 上層部が純人類主義者で固められているため、魔物全般を徹底的に排除する動きをする。ダンジョンを見つけ次第、彼らはそれを攻略している。

 勇者を討伐して以来、同行が大人しいが……?


・〈組織〉


 グランノールを拠点にする人身売買組織。

 魔物たちを奴隷として売買していたが、カイトの策略により、勇者にリークされて壊滅した。だが、王都にいる組織は、まだ生き延びているらしく……?


・冒険者


 ダンジョンを探索し、そこで手に入れた素材を売って生計を得る戦士たちの総称。傭兵のような一面もあり、騎士団や民間の依頼を請け負うことも。

 ダンジョンからしてみれば、不倶戴天の敵であるが、中にはグレイのような、魔物に理解のある冒険者もいるため、一概にそうだとは言えない。


・謎の魔物


 南西から接近しつつある魔物。

 向かってくる目的が分からないが、明らかに強敵そうだ。

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