ダンジョンデータ

※第七章終了時、第六章とあまり変化がないため、用語について解説。


・ダンジョンコア


 神が作り出した、魂の一部。

 それの力により、大地に豊穣をもたらすことができ、さらには災害が起こったとき、そのコアを通じることによって神が救済を施すことができる。

 この世界を滅びから守る安全装置である。

 だが、人々はそうとは知らず、ただそのコアに秘められた力を狙ってそれを奪おうとする。それから護るために、コモドたち『案内人』はそれの守護者を探していた。

 コアと契約したものはコアの力を利用することができるようになる。また、マスターと魔物たちの契約も取り持つことができ、そこで主従契約を交わすと、故意過失問わず、マスターを害せないようになる。


※ヒカリ、シエラ、ソフィーティア及びエルフの住民たちはまだカイトと契約を結んでいない。


・冒険者


 コアをはじめとした、ダンジョンの産物を狙う武装集団。

 普段は、ダンジョンやその付近に自生する植物、あるいは魔物を狩り、その素材をすることで生計を得ているが、傭兵のような役割もあり、官民問わず仕事を請け負い、それを達成する一面も。

 ダンジョンに潜り、そこにある純度の高い素材を収集する冒険者は、特に『ダンジョン狩り』と呼ばれ、腕も立つため、マスターや案内人の間から『賞金首』として警戒されている。A~Eに分類され、撃退した場合、それだけの報酬が伴う。


・騎士団


 この世界における警察、あるいは治安維持組織。

 魔物たちを警戒する一方、街などの治安を取り締まる。

 上層部が純人類主義を謳っているため、混血に対する人種差別が往々にして起こっている。だが、実力はそれなりに高い。

 統一された高性能な装備、基本的に構成員はC級~D級賞金首とされている実力。

 ダンジョンで得られる利益もあってか、治安維持と称してダンジョンは真っ先に取り潰しに動く。彼らの財源はそこでの産物。


・勇者


 冒険者として活動するうちに、最高クラスの実力を身につけた六人の戦士。

 彼らは騎士団に引き抜かれ、将軍位と二つ名を授けられ、暮らしが保証される。その一面で騎士団の手に負えないダンジョンは、彼らが出陣する。

 そのため『ダンジョン狩り』の冒険者からは、あまりよく思われていない。


・純人類主義


 人類を至高とし、魔物を廃滅させようという主義。

 王都や騎士団を中心に大多数を占める派閥であり、それ故に魔物(エルフやドワーフ)と人類の混血、あるいは獣人は迫害され、人権が軽視される傾向にある。

 グランノールは前線が近く、混血も多いため、そういう衝突がまま起きる。

 ある『組織』はそれに付け込み、魔物や獣人を捕らえ、売り飛ばすことで巨額の利益を生んでいたが、勇者である〈紫電〉のウィリアムが壊滅させた。

 彼のような、純人類主義ではなく、混血や獣人に理解を示す層のことを『人権派』と呼ぶ傾向にある。


・グランノール


 王国の南方にある、城砦都市。

 城壁に囲まれ、石造りの建物で構築されている。中央にかけてゆるやかな丘になっており、中央には騎士団の駐屯地がある。

 南方にジャングルや岩山があり、豊富な資源があるため、冒険者や商人が多く、辺境でありながらそこそこの賑わいを見せている。


・アマト


 カイトが有する諜報組織。シズクが組頭となり、情報を集める。

 現在、アリスティアとリリスといった、フェイの娘が密偵として活躍。

 マスターのために、人知れず暗躍し続けている。


・シエラ銃


 シエラが試作したマスケット銃。フリントロック式、炸薬は黒色火薬を使用した前装式の銃であり、ヒカリ曰く『スナイドル銃』に似ている、ということ。

 弾薬包を使うことで、速やかな実装が可能。

 これにより、三人一丁のキキーモラによる銃撃隊が完成した。手先の器用な小人である彼らが掃除、弾込め、発砲を行えるため、長篠の三段打ちに似た高速の発砲が可能になっている。

 だが、威力が不十分であるために、冒険者たちの鎧を貫くことができなかった。

 現在、改良中。VS 勇者戦でお目見えする予定。

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