母と会う

彼女のお母さんと、初めて会った。

お付き合いしだして一年半くらいなるけど

つい最近自分の存在を打ち明けたとのこと

別に彼女の気持ちだから、言おうが言うまいが

どちらでもお任せするという気持ちでこれまでいた。

でも、一緒に住もうと目標をたてた後に、言ってくれたことは素直に嬉しかった。

そして、言ってもらったからには、お母さんに会っておかないとと思った。

会うことで少しでも安心してもらえば、という気持ちは強かったけど、正直こんな人間だから…違う生き方をしてきていたら、もっと自信を持って会えたのかな、とかどうにもならないことを思ったり。


さすがに、ここで書いているようなことは言っていない。彼女にも、ギャンブル、自己破産のことは告げているけれど、母を怪我させ逮捕されたこと、は言えないでいる。いつか言う日が来るのか、言わなければいけないことなのか、自分でもわからない。正直、考えたくない。


父は他界し、母とは音信不通のことは告げた。


彼女のお母さんがいってくれた言葉


「この子が幸せになるなら、私はなにもいうことはな

い。それがいちばん」


幸せになりたいとか、生意気に幸せにしたいとか、普段思ったりするけど、改めてその言葉を聞いたとき、


彼女を幸せにするって、いったいどうすることなんだろう


って考えた。お金をたくさん稼いで楽をさせること?

なにか喜ぶものをプレゼントすること?

なんかそんな浅はか?なことは簡単に浮かんで

でも、きっと幸せってもっと深いものだと思った。

本当に今さらだけど。


これまでスロットをいちばんにしてきて、逮捕され、生活保護になり、党の人たちとの出会い、でも、やっぱり一時はやめても、僕のなかではスロットしかないって思ってた。いやただただ依存を続けてた。


それが、もちろんいつ依存に逆戻りするかわからないとは自分でもわかっているけど、彼女と一緒にいたいから、少し無理してでも貯金を彼女に渡してる。

スロットに行きたいという気持ちもわいてこずに。

きっと、彼女といることが自分にとっては幸せなんだと思う。

一緒に住みたいと目標を立ててやっていっていることも、幸せなんだと思う。

もちろん、だからといってスロット依存を脱却できたなんて思っていない。


幸せにする、幸せになる、きっと用意された答えはないんだと思う。

これから一緒に見つけていけたら。

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