一年
選挙が近い。電話をかけ、街中で訴える。でも、そんな僕たちを、多くの人は無視し通り過ぎていく。それだけならまだしも、あえて避けるようにしていく人も。
「お前なんかに別に頼んでねーし」
って正直思ってしまう。いやいかん。同じ一票には変わりないからね。
でも、こういう反応をどうこう僕も言える立場ではない。「どうせ選挙に行っても何も変わらんし」って思っていたし。
活動についてはまたの機会に。
一年たった。
今の仕事を始めてね。
思えば去年の今頃なんて本当にひどいもんだった。ここにも書いてるけど、日払い派遣で肉を捏ねたり、台車をひたすら引っ張ったり。いや、仕事どうこうをとやかくいうつもりはない。仕事は仕事なんだから。
でも、ありきたりの言い方になるけど、やりがいや希望なんてものは何一つ見いだせていなかった。
今はどうか?って言われたらなかなか難しいけど。でも、やりがいは感じている。新しい人に教えたり、それを任せてもらえるという一定の信頼のようなものが、嬉しい。
そして、安定をしている。当然賞与もないし、いつ仕事がなくなるかもわからない立場に変わりはないけど。でも、多くなくても収入が安定している、というのはほんとうに精神的に大きい。
収入が一定あるからこそ、自分の生活ができ、活動やらもできる。あぁ、僕の場合は収入が安定しているという要素だけではなかった。バカなことをしてお金を失うことがなくなった、このことが何より大きい。
あとは、自分でも考えていなかったことだけど、仕事を通じて出会いがあった、のかはよくわからないのだけれどまだ。
ちなみに、前に書いた紹介をしてもらった女性とはまぁ特に進展もないまま連絡は取り合っている。この簡単な文からもわかるように、あまり気持ちが盛り上がることはなくきている感じ。
そんななかで、最近、仕事場の上司(といっても同じ派遣だけど)の女性と楽しく過ごしてる。
楽しく過ごすっていうのも意味不明だけれど、波長が合うというか、こんなに一緒にいてリラックスできるような人って初めてかもしれない。もちろん、僕が勝手に心を開いているだけかもしれないし、よくわからないのだけれど。それに相手は僕より7歳年上の人だから、一体僕のことをどんな風に思ってるのかなんてわからないけれど。
まぁ、一つ確かなのは、そのおかげで少し仕事が楽しくなったということ。
とりあえず明日、始めて仕事場以外で会う約束をした。
なんか、いろいろ考えてしまう。万が一、これ以上接近するようなことがあれば、僕のこれまでのことは避けては通れないから一から話さないといけないしね。まぁ、考えても仕方ないけど。
あとは、土曜日にはようやく車がやってくる。待ち遠しくて仕方ない。でも、この気持ちも手にはいったらもう味わえないから、しっかり楽しんでおこうと思う。
たまには、こんな月の上を歩くような感じに浸っても良いかなって。ほんとたまにはね。
でも、こういう時こそ気を引き締めて、一つひとつのことを大切にやっていこうと思います。
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