家族のこと#1
たくさんの人に読んでもらえて、正直嬉しいです。
なんで書き始めたのか、よく覚えてないのだけれど、誰かに何かを伝えたいというより、自分の気持ちを吐き出す場所が欲しかったのだと思います。
なんか書いていると、おもしろおかしく書いた方が良いのかなとか思ってしまうけれど、あくまで自分のリアルな気持ちや過去、そして現在、未来のことを書いていきたいと改めて思いました。
でも、自分の気持ちばかり書いてるから、あまり説明もないし、話も前後するし読みにくいのは反省。
僕はスロットに依存し、結果母との関係も崩れ、怪我をさせ逮捕されるということになったのだけれど、家族のことについてほとんど書いていなかったので、ここで少しだけ。
僕は一人っ子で、両親の愛情を目一杯受けて育った、ということに関しては自分ではよくわからない。
いや、虐待とかされたことはないし、学校にも通わせてもらい、育ててもらったことには感謝している。
ただ、正直、良い家族の思い出というのが僕にはあまりない。
まず浮かぶのが、酒を飲み喧嘩している両親のこと。
実際父親はアルコール依存で数回入院もした。退院して帰ってきても、家で母がお構いなしで酒飲むのだから、そりゃ辞められない。
父のことからかくと、酒さえ飲まなければ本当におとなしい人間だった。仕事はトラックドライバー。不規則な生活のなかでも、癌になるまで働いてくれていた。
ただ、お酒を飲むと、絵に書いたように豹変した。母と喧嘩になれば、物を投げ飛ばし、そして最後は母に殴る蹴るの暴力をふるう。何度も救急車がきたし、警察だってきた。
あぁ、普通の家庭でないんだなって、よくわからんけれど子供の時から思ってた。
でも、僕自身は、父から暴力をふるわれたことはなかった。
ただ、やっぱりそういう姿を見て育つと、いつしか完全に父親を避けるようになって、会話もほとんどしなくなった。僕の方が完全に避けていた。
結局、僕が26歳の頃に両親は離婚した。その時父親は肺がんで、仕事はもとより、普通の生活を送るのも困難になっていた。
でも、僕は、病院に見舞いにもほとんど行かなかった。そうなっても、僕は父親を避けていた。
結局、僕が27歳の時に父親は亡くなった。
なぜだろう。父親が昏睡状態になってからの約2週間は、毎日父親の病室に行った。
会っても話なんかできないのに。
これも、自分を守ろうとした行動なんかなって今になって思う。
父はスロットに僕が依存していることをもちろん知っていた。
ただ、怒る訳でなく、わずかな会話のなかでよく、
スロットだけは母ちゃんのためにもやめてくれんかの
みたいなことを言われた。
そのときは、自分だって酒をやめられないくせに、と思うだけだった。
でも、本当はぶん殴られてもおかしくないよね。
スロットばかりして、学費も払えんくなって母に金借りてもらって、みたいな、そんなことばかり子供がしていたら。
なんか最近になってよく思う。
自分は父親似だなと。
普段はおとなしくて、なにか理不尽なことがあってもただ耐える。結局それって自分がしんどくなる。
父親はもちろん仕事のしんどさもあったと思う。
酒を飲まないとやってられん、その気持ちがあの頃の僕にはわからなかった。
母のことはまたつぎに。
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