映画『時の航路』を見て

今日は女性と映画を見に行った。

党が製作に協力?したかで無料券がたくさんあるとのことで、無料で見れた。


内容は、まぁざっくりこんな感じ↓

リーマンショックで突如派遣切りにあった主人公が、大手自動車会社を相手に仲間たちと組合をつくり、裁判で闘うっていう。

裁判で闘っている間に、息子は大学進学をあきらめざるをえなくなり、奥さんは無理がたたり癌で亡くなり、義父には勘当され……。最後はというと……。

裁判にも負ける。


いや、本当に、これだけ見ればバットエンドだけど、同時に、これがリアルなんだと思う。

最後に大逆転、みたいなのがないのがね、本当にリアルに描いてるんだと。


でも、最後の方で、久しぶりに義父に家に上がることを許された主人公が、「この経験を無駄にしないようにしたいんです」みたいな言葉をいうんだけれど、短いなんでもない言葉のようだけど、この言葉があるからこそ、ただの暗く悲しい物語では終わらない、前向きさみたいなものを感じることができた。

監督にこの解釈であってるのか確かめてみたいが。


映画のレビューになっちゃったけど。


でも、なんか私34歳の一応派遣社員、リアルに主人公のことを感じたというか。

てか、映画の主人公っていっても、ヒーローやらでなくて、本当に今の社会でたくさんいる立場の人を描いているから、身近というか。


リーマンショックの時はまだ自分は学生かな。

なんか、友達と派遣切りにあった人をテレビで見て、言葉は悪いがバカにしてた記憶がある。


良い歳してちゃんと働いてないけーよ


みたいな感じで。

あれから十数年、まさかこんな風になってるなんて僕は想像もしてなかったんだろうな。


すごく生意気なこと書くと、新聞を読み出した影響もあるけれど、今の資本主義ってなんやねんって思う。

今回のコロナでなにか変わるのかなぁ。それとも結局変わらないんかなぁ。

これまた生意気だけど、結局国民が声上げりゃ多少は変わるんじゃないかなって思う。

ただ、僕もそうだったけど、正直無関心というかなんなんだろう。日本はまだ恵まれているとか、自分は大金持ちでないけど中流(古いか)みたいに思いたいというか。

結局、生活保護の人よりはまし、みたいなそういう考えにもいきつくんかなぁと。いや全部自分の勝手な妄想だけど。


こんなこと書いても自分は勉強不足だし、ましてやなにかの特別な思想みたいなんがあるわけではない!ここは、はっきりと。

ただ、自分が今生きている社会について、遅すぎるけどようやく目を向けて考えるようになった。

今までは、当たり前なんだって、いろんなこと考えてなかったし、関心もなかった。

ただ、働いて、スロットしての繰り返しだった。まぁ、僕がおかしいのだけれど。


でも、僕は自業自得にしても、これまで一生懸命真面目に働いてきた人が、今回のコロナでもそうだけど、突然不幸になるのって、当たり前のことじゃなくね?って思う。

ましてや、貯えてないあなたが悪い、はい自己責任でもなくね?じゃあ、なんで一生懸命働いても貯金ができないのか、その人がそんな浪費してんのかって……。


うん。政治と宗教となんちゃらの話はタブーてよくいうからね。本当いろんな考えがあると思うし。

ただ、ほんと、思想とかでなく、純粋に僕は疑問に思う。無知な人間の一人言。


あとね、なんか、この先の自分の人生を考えたとき、家族がいるのといないのでは、人生の内容がずいぶんと変わってくるだろうなぁって思った。

もちろん、どちらが良い悪いとかでなくてね。

僕なんか自分一人生きていくだけでやっとなのに、家族のために働いてる人って、純粋にすごいなって改めて思った。

子供の頃はそんなん当たり前って思ってたけど、全然当たり前じゃないし、今の僕には情けないけどまだできない。

女性とも話したけれど、まずは自分がしっかり生きられるようになったら、恋愛、結婚、子ども、そこに気持ちも向くんじゃないって。

それでも気持ちが向かないようなら、そりゃずっと一人の方が良いとも。笑


長くなりましたが、ほんと自分も、


「この経験を無駄にしないようにしたいんです」


です。

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