第3話 初めての狩りで助けを求めても別にいいじゃないですか

ゲーマスが鼻血を出した後、エラーが起きましたと来て、元の場所に戻ってきた。


「なんか、よう分からないけどまあ、とにかくもうクエストを受けれるようになったんだよな。そうと決まれば早速一番簡単なクエストへ行こう」


私がいるこの町は、エキスポの町といい基本的に初心者たちが集まる町、ここではモンスターは弱く、死ぬことは余りない。

基本慣れるまではここでクエストを行う。


そして、今私がいる場所は集いの場、ここではログインした人が集まるところで、別のところで、ログアウトしても、次ログインしたらここにスポーンする。


集いの場の向こうには東西南北と四つの道があり、東はギルド(クエストとかを受けるところ)西はカフェ(冒険者が一息ついたり、話したりする場所)南はショップ(武器やポーションを買ったり売ったりする場所)そして北はワープ(他の町に行ったり、他の町から来た人がスポーンする場所)だ。

以上でエキスポの町の紹介は終わり。

そうと決まれば早速ギルドへレッツゴー。


「こんにちは、私はクエスト受付を担当しておりますシギです。どのクエストをお受けになりますか、と言いたいところ何ですが初めての方ですよね」


「はい」


「それでしたら、まず冒険者登録ステータスかくにんをしてください、この石盤に指紋をかざすだけでよいので」


私は石盤に指紋をかざす。


「出来ました!まあ、あるところを除けば平均的な値ですね。」


あるところ?私は早速ステータスを見た。



攻撃   100

防御   93

素早さ  58

体力   240

MP    54

フェロモン 3000

コミュニケーション力 1


ちなみに平均的なステータスは攻撃と防御が100くらい、素早さが60、体力が250、MPが50、フェロモンとコミュニケーション力が100くらいとなっている。


「なっなんなんだこれは!」


フェロモンとコミュニケーション力の異常さに思わず叫んでしまった。


「まあ、それは事実ですししょうがありません、あなたがおすすめなジョブといいますとやはり攻撃とMPが高めなので、魔法使いか、それともフェロモンが高いからサキュバスなんかにも、あはははは、でもコミュニケーション力1だからさすがにむりか、あはははは」


「このクエスト受付、おすすめジョブを紹介するついでにフェロモンとコミュニケーション力のことディスってきやがった」


「サキュバスなんかになるもんか!私は魔法使いにします」


「そうですか、この貧乳ビッチ!」


僕が見た限り、きっとこの世界ではフェロモンが高いことは良いことなんだろう、明らかにあのクエスト受付は羨ましがってるしな。


私を貧乳ビッチですって、許さない、いや許せないは、この巨乳ビッチがいつもその胸で男をたくさん興奮させているんでしょうに、いつか男たちを全部私のものにして、あいつにかな女王さまと呼ばせるんだから。


「ではとりあえず、この簡単なクエストで」


「OKあいよー」

クエスト受付がクエスト承認のはんこをいやいや押す。

私はそれをばっと奪いとるように取った。


そして、こんな醜い争いをゲームプレイ者である慶はそれを知るはずもなく。

「このクエスト受付は巨乳だと!実にけしからん!ああ、実にけしからん!」

そう言いながらもそのなかなかな胸に見とれていた。


このゲームには、辻本かなが二人いる。

一人は辻本慶が操っている辻本かな。

そしてもう一人はゲームの異世界で、実際に生きている辻本かなだ。

さっきクエスト受付と喧嘩していた、辻本かなは異世界の方の辻本かなだ。

そもそもクエスト受付と喧嘩などゲームの中で起こりえるはずがない。

要するに現実に近い出来事が起こるのが異世界。

非現実的な出来事が起こる場合はゲームということになる。

要するに慶は辻本かながクエスト受付と喧嘩をしていたことなんて知らないのだ。 

だが、このゲームと異世界には一つだけ共通点がある。

それは展開がいっしょというところだ。

乙女ゲームとかでよく分岐点とかがあるが、このゲームと異世界には分岐点がないということだ。

なので、もしゲームの辻本かながクエストを受けにいくと、異世界の辻本かなもクエストへ行きだす。

その反対もいえる。

これを理解しないとこの先の物語はこんがらがるでしょう。

以上で解説屋(時々色んなことを解説してくれるよ)の説明を終わります。引き続き物語をお楽しみ下さい。  



私はクエストを承認してもらった後、すぐにクエストへ向かった。

「頑張って下さいね、!」

そう笑顔でクエスト受付に言われたが無視した。


私が向かった先は、エキスポの町にあるエキスポの森だ。出てくるモンスターはツンデレックスというモンスターだ。皆がいない間に畑を荒らすという有名なモンスターだ。

情報としては、顔を赤らめて攻撃を余りしてこないらしい。(男性の場合)


「よし、ようやくエキスポの森についた」

私はとりあえず一息つくために木陰で休んだ。


すると、普段は近ずいてこないはずのツンデレックスがものすごい勢いで近ずいてきた。


「ファイアー!」


私は初期魔法で対抗するが少なくなるどころか増えていった。

「きゃーー!」  

私はとにかく助けを求めた。 


ジャキーン!


気がつくと私の目の前には騎士さまがいた。

「大丈夫、お嬢さん」

周りにはもう、ツンデレックスはいなかった。

「さあ、町に戻ろう」 


「はい!」

私は彼と町へ戻った。



一方慶の場合。


まあ、序盤はこいつらを倒しておけば上等だろう、レベルは高いが何故か攻撃してこないらしいし(男性の場合)


クエスト開始!


僕はまずとりあえず、木陰で身を潜めることにした。

襲われるとはいえ、危険だからな。

すると、何故か知らないが敵から僕の方にどんどんと近ずいてきた。


「は?情報と違うじゃないか」 

僕は初期魔法で対抗するも全然通じなかった。

このままじゃゲームオーバーに。


すると、誰かが助っ人をしてくれた。

その人は見た目からにして騎士だった。

そして、装備とかも結構いいやつを着けていた。


その男は次々にエネミー少女(ツンデレックス)を倒していき、僕はなんとか死なずにすんだ。


「いやー、ここまでエネミーが勢いよく攻撃してくるのを見たのは初めてでした」


「あはは、きっとフェロモンが高いからなんでしょうね」


「あー、それでエネミーが嫉妬しちゃったと、面白いですねー」


「はい、これでトラウマが一つ増えました」


話す限り、いい人そうだ。

正直、私の下僕になりなさーいとか言って、友達になろうと思ったが、この人なら普通に友達になれそうだ。


「それでは一度町へ戻りましょう、一緒にお供しますよ、騎士として」


「はは、ではお願いします、騎士さま」



かなは騎士の護りにより、無事に町へたどり着いたのだった。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る