第2話

今日から冬休みに入ったD君は、友達を連れて着なくなった服や食料など抱えてあの男のところに行った。


「おーい、おっちゃん!差し入れ持ってきたぞ」

男は、寝ていた。

むくっと起きた男は笑っていた。しかし、何かを喋っていたが相変わらず何を言っているのかは分からなかった。どうやら何かしらの障害があるのかも...


「おい、おっちゃん 名前なんてんだ?」


「もにょ...もにょ...」

やっぱり分からない。

もう友達と話し合い名前を勝手に、M男と名付けた。


「おいM男、お前どっから来たんだ?昨日は俺のマンションで何してたんだ?」

今度は返事すら返ってこない。まぁ良い兎に角始めよう。

少年達はM男の着替え、住家の改装などみんなで始めた。何だか秘密基地を作っているようで楽しかった。そして、なかなかの豪邸が出来たしM男も喜んでいた。

ただ、少年たちの親はその事に不安や心配をしていた。

夕方になりD君は帰宅し夕食を摂っていた。


「あんた今日、あの汚い変わったおじさんと何かしてるみたいね。」

すでに知られていた事にD君はドキッとした。


「あんな人が近くにいると気味が悪いわ。子供たちはまだ分からないし心配だわ。」

そんな感じに見えるんだと不思議に思った。

そして街はクリスマスムードになり、D君たちはM男のとこに毎日遊びに行くようになっていた。


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