レンズの外

朝起き、時計を確認すると7時45分。いつもどうり顔を洗い、朝ごはんを食べ学校に向かう。

少し高くなった冬の空。見上げると、雪が降り始めていた。

電車に乗るとすぐメガネが曇ってしまった。


学校に着き、教室に向かう途中何人かの同級生とすれ違った。だが誰一人俺と目を合わせる者はいなかった。

メガネはいい。レンズの外は見えないから。いじめもくだらない遊びも、何もかも。

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