栗名月を思い、静かに幕を降ろす場を巡る

 旧暦8月の十五夜の「芋名月」に対し、旧暦9月の十三夜は栗を供えるので「栗名月」とも呼ばれています。

 月の名前が気にかかるのは、秋ならではかもしれません。


 時を経るということは、ものが古くなり朽ち果て、消え失せるということです。

 その経過で、趣が醸し出され、渋さ重厚さが生まれて、時間が醸し出した錆が何ものにも代えがたい麗しい装飾となることもあります。

 けれどそれも手をかけ維持する者がいなければ、時の浸食を一方的に受けるだけになって消え失せるのが運命です。

 全ての事物は、それをつなげる人がいないと幕を降ろさざるをえないのです。


 そうして幕を降ろすことになった場を記憶に留めようと出かけてきました。

 世情に引きずられて行きそびれていた街歩きスポットをまわってきました。

 何箇所かまわる中で、美味しいと評判の和菓子屋さんに立ち寄りました。

 和菓子もいいけどごはんものもね、との話だったので、お赤飯と炊き込みご飯と梅ゆかりごはんのおむすびを小腹用に求めました。

 

 仕事用の資料と格闘中でずっとこもっていたのですっかり体力が落ちていました。

 勢いがあれば隣町の文学関連施設まで足を延ばしたかったのですが、あきらめました。

 

 さて、第2回角川武蔵野文学賞は、エントリー作品が1000を越えましたね。

 ざっと見た感じですが、歴史ものが前回より増えているような感じを受けました。

 あやかし関係では、ダイダラボッチは相変わらず人気がありますね。

 当方では、第1回のエントリー作品を読んでくださる方もちらほらいらっしゃいます。旧作を読んでいただけるのはうれしいですね。


コレクション:武蔵野語りシリーズ

https://kakuyomu.jp/users/mikoma/collections/16816700426457922977

―—武蔵野を舞台にした小説やエッセイを集めました――



 では、皆さま、今日はこの辺で。






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