次のクエスト

 それから俺たちはエマさんに少し魔法の練習をしてもらった。エマさんの練習はしんどかったがとてもためになった。

 その後俺たちの借りている宿があるブルセータに戻った。ブルセータに帰ってから、最初にやったことは、クエストの報酬をもらうことだ。エマさんに助けてもらったが、その前に結構倒していたから、ある程度纏まったお金をもらうことができた。

そしてあの鳩もどきのアルバードにも名前を付けた。アルルだ。えっ!安直過ぎるってしょうがないだろう、名前をつけるセンスはないんだ。って俺は誰に言っているんだ?まあいいか。

それより俺はエマさんに聞いたことをまとめようか。

エマさんは火と風と土の3属性使えるらしい。それにしても無属性の魔法を使えないのにどうして無属性はどんな魔法を使えるようになるか知りたいんだろう。まあそれは個人の自由かな。

あと、魔法の鍛え方も教えてもらった。魔法を使うことがいちばんの近道らしい。あと魔物を倒しても微量だが魔力量が上がるらしい。しかし、ある程度の魔力量を超えるとそれ以上は上がらなくなるらしい。それは個人差があるらしい。とりあえず、大きく教えてもらったのはこの二つかな。

 それにしてもこんなに早くすごい人に会えるなんて思ってもいなかったよ。ラッキーだな。すると

 「ショウさん、そろそろ寝てくださいね。明日はクエストに行くんですから、ちゃんと睡眠をとってくださいね」

扉を叩いてマールが言ってきた。

「ああ、分かった。おやすみ」

「はい、おやすみなさいショウさん」

それからベットに入って寝ようとしたら

「ショウ!明日は早いんだからちゃんと早く寝るのよ」

次は扉を叩いて、シエラが言ってきた。

「ああ、分かってるよ、おやすみ。シエラ」

「おやすみ、ショウ」

それから改めてベットに入って休むことにした。同じことを言ってくるなんて流石双子だな、そんな感想を思いながら。

「うーん、朝か」

俺はカーテンを開け日差しを浴びた。

「今日はクエストか…」

そう今日はクエストに再挑戦なのだ。前のクエストでは大失敗に終わってしまったからな。気を引き締めていかないと。

「ショウー起きてる? そろそろいくわよ」

「ああ、今行く!」

それから俺たちはギルドに向かった。

 

「何のクエストを受けるんだー?」

「うーーん、そうねー。これなんてどうかしら」

「うーん、なになに、村の防衛一週間かー、いいんじゃないか。報酬も銀貨20枚といい値段だし」

「そうですね。それにしましょう」

こんな感じで受けるクエストは決まった。

「前と同じ失敗はしないようにしましょう」

「大丈夫か、少しフラグな感じがするが…」

「大丈夫よ、エマさんからも強いと言われたじゃない。」

「まぁ、エマさんの家で少し鍛えさせてももらったし大丈夫ですよ」

「まぁ、そうだな。じゃあいくか」

俺たちは防衛の村に向かった。

防衛の村は、エル村というらしい。滅茶苦茶田舎らしい。まぁ田舎は好きだしな。 楽しみだ。

村までは2日かかるらしい。すこしたいへんそうだが、何とか着くだろう。馬車はいいな。楽しいし。俺は酔わないし、でも

「ショウー助、けて」

「ショウさん…何とか…なりませんか」

この二人はとても酔いやすいらしい。

「少し休憩するか?」

「はい、お願いします」

馬車を運転していた、ワイドさんに頼み近くの村で休むことにした。

「はぁー生き返るー」

「もう、馬車には乗りたくありません」

「おーーい、まだ乗るんだぞー」

「ショウ、早くゲート覚えてよー」

「覚えたとしても、一度行ってないとゲートでは行けないぞー」

「そうよね…」

「シエラ、頑張りましょう」

「ええそうね。迷惑ばかりかけてられないし」

それから30分経ってからまた出発することにした。ワイドさんが酔いに聞く薬を持ってきてくれた。本当にありがたい。

そんなこんなで、エル村についた。

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