初クエスト
それから俺たちはギルドに向かった。
「何のクエストを受けるんだー?」
「そうね、最初だし安全なゴブリン大事でも行きましょうか。しかも10体討伐で銀貨3枚よ! 普通より多いわ」
「そうなのか。じゃあ頑張らないとな」
「そうですね」
そしてクエストを受付に持っていくと、ゴブリンが大量発生してるから気をつけるように言われた。でもゴブリンの大量発生ならお金もたくさん稼げそうだと思った。
それから俺たちは街を出てゴブリンがいる草原に向かった。
「さあ、きたわね。ゴブリンで死ぬことはないし、お金を稼ぎましょう」
「なあ、そういうのをフラグていうんだぞ」
「そうですよ。気を抜いたらダメですよ。シエラ」
「大丈夫、大丈夫。気は抜かないから」
そんな話をしていると早速10匹程度の群れで出てきた。俺たちのフォーメーションは俺が前衛でシエラとマールが後衛主にシエラが攻撃魔法でマールが回復魔法を使う編成だ。
「はあー!!」
俺は身体強化の魔法を使ってゴブリンを斬りつける。ゴブリンが豆腐みたいに切れる。身体強化の魔法は強いな。と思いながら斬っていた。すると後ろからも
「火よ来れ!そして貫け。ファイヤーアローー」
そんな声が聞こえると、ゴブリンに火の矢が刺さり燃えていた。
(凄いな俺もあんな派手な魔法を使いたかったよ)
そんなことを思いながらゴブリンを斬っていた。そして出てきた全てのゴブリンを倒し終わった。
「ショウ、あんたやるじゃない」
「シエラこそ」
「2人とも凄いです。私の出番がありませんでしたよ」
「じゃあ、次からマールも攻撃に参加したらどうだ」
「それはいいですね。そうしましょう」
「そうね。これでもっと敵を倒しやすくなるわ」
そしてまたゴブリン退治に戻った。
そして30体ほど倒したあとだった。
「そろそろ戻りましょう」
「そうですね。こんなにゴブリン倒したのは初めてで疲れました。」
「分かった。そうするか」
「ちゃんと素材をとるのよー」
「分かってるよ」
素材をギルドに提出しないと報酬がもらえないためである。ゴブリンは皮剥いで持っていくのだ。
素材を取り終わり帰ろうとしているとまたゴブリンの群れが現れたのだった。
「う、うーん...ここは」
「あ、起きたのね。ショウ」
「シエ、ラ?...ここは!そうだ。ゴブリンは、どうなったんだ!!」
「ちょっと落ち着いてよショウ。ここはエマさんの家よ。私たちを助けてくれた」
そしたら部屋の扉を開けて人が入ってきた。
「あ、エマさんそれにマールも」
「おや、どうやら起きたようだな」
「ショウさん、起きたんですね!」
「ああ、とりあえずあれからどうなったか教えてくれないか。俺がゲートを出そうとして失敗したとこまでは覚えているんだが」
そう、俺はゴブリンに襲われてもうダメかと思った時に最後の手段としてゲートを出せるか試した。しかし大きな魔力の光が出て失敗した。そして俺は気を失った。
「ああ、そうだな。説明しようか」
俺が魔法を失敗したあと光に気づいたエマさんが助けてくれたという。それから俺は2日眠っていたという。エマさんがただの魔力切れだから放っておけば復活すると言ったそうだ。
「それは、ありがとうございます。それにしてもよくあの群れを倒せましたね」
「そりゃあ、私はSランク冒険者だからな。どんなに群れでもゴブリン如きに遅れはとらんよ」
「そうなんですかー、、えーーSランク冒険者何ですか!!」
「そうだが、どうしたんだ」
「えっ、Sランク冒険者は珍しいですよね?」
「ああ、この国でも5人いるかいないかだろうな」
「そんな凄い人にあって驚かないわけないじゃないですか」
「そうですよ。エマさん。私たちもびっくりしたんですから」
シエラがそういうとマールがその発言に同意するかのように首を縦に振っていた。
「そんなことより、ご飯にしようじゃないか。お前たちに聞きたいこともあるんだ」
「「「ききたいこと?」」」
そういうとエマさんはニヤリと笑った。
「聞きたいことというのはあの魔力の光のことなんだよ。あれを起こしたのはショウくん、君だね」
「はい、そうですけど」
「あれを起こすには魔力量が相当必要なんだよ。どうやってあんな魔力量を身につけたんだい」
「いやぁ、分かりませんねー」
「そうか。分からないか……」
それにしても俺の魔力量すごいんだなーと思った。でも実感が全くないんだけどな。
「あともう一つ、何故あの量ゴブリンの群
に襲われていたんだい。どんなに大量発生でもあそこまで群れのゴブリンは始めたみたぞ」
「そうなんですか! 僕たちは普通にクエストでゴブリン退治をしにきただけなんですが……」
「そうなのよー、私たちにもさっぱり」
「はい、残念ながら」
「そうなのか、分からないことばかりだな。それで君たちはこれからどうするんだい」
「とりあえず街に戻って少し休んでからクエストに受けようと、それでいいよな。シエラ、マール」
「うん、いいわよ」
「はい、私も」
と俺たちはこう答えると、小さい声でエマさんが(ならいいかもな)と呟いてからこう言った。
「一つ私に手伝ってくれないかい?これはショウ単体に頼んでいる。無属性の魔法を使えるのはショウだけだからな」
「別にそれはいいですが何でしょうか」
「自分のペースでいいんだ。無属性の魔法で身体強化以外の魔法を使えるようになったら教えて欲しいんだ」
「それはいいですけど別々の場所にいたらどうするんですか」
「こいつを使う」
そう言って指で口を鳴らすと、鳩みたいな鳥が飛んできた。
「アルバードと呼ばれる魔物だ。私が契約している魔物だ。こいつをお前に連れて行く。それで魔法を使えるようになったら、こいつにどんな魔法を使えるようになったか、紙に書いて渡してくれ。そしたら私のところに飛んでくる」
「なるほど、わかりました。それだけならお安い御用ですよ」
「良かった」
そういうとエマさんはホッと息をついた。
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