ひきだしに届いた手紙 二通目

宝石箱の向こうの貴方へ


 お返事有り難うございます。

 お手紙出してから何度も確認しちゃうの、ボクも同じことしてたから、一緒だと嬉しくなりました。やっぱり、待ち遠しくなっちゃうね。多分またこの手紙を送ったら、同じことすると思います。


 魔法の話、すごく興味深く読みました。

 魔力は人が持ってるわけじゃないんだね。

 ボクの世界に魔法は無いけど、魔法の出て来るお話はいっぱいあって、沢山読んでて、色々魔法についてイメージがあったんだけど、少し違って面白かったです。

 魔力を沢山持ってる人や少ない人じゃなくて、使うのが得意な人や苦手な人ってなるんだ。

 それに呪文、必ず必要なんだと思ってた!

 後、魔道具っていうの興味深いです。アイテムとかって感じなのかな。

 それで、魔法の無いこの世界ではどうしてるのかということなんだけど、何となく魔道具と似てるなと思ったんだけど、この世界には「機械」があります。貴方からの手紙を読んで、そっちの世界にはないのかなと思ったんだけど。(魔道具がその代わりをしてるのかな?)

 電気なんかのエネルギーで動く仕掛けです。その機械を使って、遠くの人と話したり、映像を受信したり、地面を速く走る事も、海の上を速く渡る事も、空を飛ぶ事も出来ます。

 使い方が解かって、エネルギーが有れば誰でも使える物です。

 映像で見せられたら、色々な機械を見せられるんだけどな。少し残念です。逆に魔法も見てみたかったな。

 そうそう、機械もどんどん進化してて、お年寄りとかは、新しい機械は苦手だったり、レトロ機械の愛好家がいたりするよ。


 学校についてですが、六才での入学に驚いてるみたいですが、ボクたちからすれば当たり前なので、そんなに大変だとは思わなかったかな。まあ、確かに初めのうちは座ってられない子とかいたけど、その頃は授業も午前中だけとか、短かい時間から慣らして行ったから大丈夫。

 むしろ、十才まで学校行かないで何してるのか気になります。


 貴方も本読むの好きなのね!

 歴史の本とかは、ボクも好き。

 他にはどんなこと好きなのかな? 趣味とか。

 学校ではどんな風に過ごしてるのかな? そっちの学校には部活とかってあるのかな?

 これまでは、それぞれの世界の話が多かったから、今度は貴方自身の話をもっと教えてください。


 お返事待ってます。

宝石箱のこちらから

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る